陣馬形山 驚愕の展望&キャンプ&宴会陣馬形山のキャンプ場
中央アルプスの眺めがすこぶる良好の陣馬形山でキャンプ&宴会を楽しんできました。陣馬形山は伊那谷のど真ん中にある1445mの山。山は目立つような山じゃないけど(アンテナは目立つ)、中央アルプスに近いこともあって高度感と距離感が絶妙なのであります。今回は陣馬形山でのキャンプが第一目的で里山2つ(戸倉山と笠松山)はオマケ的扱い。陣馬形山を含め3つの山ともに展望がすごく良くて、見飽きるくらいに中央アルプスと南アルプスを堪能してきました。 まずは前置き的に戸倉山をサラリ…と。キャンプ&里山2つのフル参加は6人。それに戸倉山だけ参加のTポンの7人で登ってきました。落ち葉に埋もれた登山道を登ります。じばらく樹林の隙間から仙丈ヶ岳などが見える程度の展望ですが、「展望台」では木が伐採してあり展望良好。甲斐駒・鋸、仙丈ヶ岳、白峰三山、塩見岳、荒川・赤石・聖そして上河内岳まで見えました。
山頂は東峰と西峰からなる双耳峰。東峰が1681mの山頂になっていますが、樹林に囲まれてて展望は乏しいです…。西峰は木が生えてなくて中央アルプス丸見え状態。伊那谷越しの素晴らしい展望でした。眺めに満足して下山。麓にある「入野谷」という公共の宿で風呂に入り、駒ケ根の西友で酒類を調達し、いざメインの陣馬形山へ。
駒ケ根から陣馬形山はすぐそこに見えていますが、道は大きく南から回り込むので1時間近くかかったのかな…?山頂のキャンプ場に到着すると、意外にもたくさんのテントが既に張ってあるじゃあありませんか!もしかして貸切?と思ってたのに。山屋的には知られてないだけで、キャンパーには絶景のキャンプ場ということで有名なのかも。ただ、そこらのキャンプ場よりもカメラマン的キャンパーのように見えましたね。絶景のキャンプ場だけに。
先客はいるにはいるけど、混雑するようなことはなく、適度な間合いでテントが並びます。騒いでも近所迷惑にはならない距離は保たれております。他の人たちは煙突の付いたテントとか、キャンプ場にはあっても山では絶対に見ることのないテント。ウチらはもちろん山用のテントです。とりあえず寝床と宴会場を設営して、2,3分歩けば着く山頂へ。
やっぱり陣馬形山からの中央アルプスは凄い!さっき登った戸倉山も素晴らしい展望なんですが、陣馬形山の展望はさらに2ランクアップって感じです。伊那谷を見下ろして、中央アルプスを見上げる距離感と高度感が絶品です。ただ、この時間は中央アルプス側が逆光でシラ〜ッとなってしまいます。クッキリの姿を見るのは明日の朝に取っておくとしますが、シラ〜ッとした景色もいい感じでした。
今の時間は南アルプスの時間。白峰三山が白い!今年の3月にこの陣馬形山に登った翌日に行った二児山が近いです。その他南アルプスの山々が見えていますが、前に地味な山がポコポコとあるため大パノラマで見ることはできません。ま、陣馬形山は中央アルプスを見る山なのでヨシとします。ひと通り展望を楽しんだら、次は宴会を楽しむとしましょう!
陣馬形山のキャンプ場を知ったのは今年の3月。陣馬形山に登りに来たら、山頂にロケーション抜群のキャンプ場があったのでした。こりゃあキャンプしに来なければ…と思ったのが今回の企画の始まりだったわけであります。普段は山以外で泊まるのは面倒に思う方ですが、ここは山みたいなもんだし、宴会メインということで楽しかったですね。
ちなみに陣馬形山のキャンプ場は一応通年営業ですが、冬は除雪をしないので車が上がれないことも。トイレはボットンで冬季も開放。冬季は水場は使えません。夏は水は出るけど大腸菌が検出されたこともあるので、必ず煮沸して使用するようにとのことです。
持参のテーブルを真ん中に置き、東屋からベンチを借りてきて宴会場の完成!まずはレトルト風の肉を温めて腹に収めておいて、メインの第一弾はジンギスカン。酒はとりあえずビールから。酒類は写真の通りのラインナップ。種類が多くて飲んでて楽しいです。背負わなくていいから何でも持ってこれます。あれよあれよと太陽が落ちてきて、ジンギスカンが終わるタイミングで日没。途端に寒くなります。テントに逃げ込みます。
テントに入ってからは鍋。酒もだんだんと濃い酒に移っていきます。話題の主役はTeraちゃん。今年入会の若い男で、口数は多くないけど主役になってました。今回のメンバー6人のうち4人がアラウンド50歳。以前は少なかった年代だけど、ここ最近やたらとアラ50が増えてきたような…。うれしいことであります。10時くらいになってお開きになったのかな…。多分。テントは2張り。4〜5人用と3〜4人用。4〜5が宴会場で、脱落者から3〜4に移動の目論みでしたが、全員揃ってもお開きとなりました。 翌朝は6時に起きて日の出ショーの見物です。すでに山頂では三脚が並んでいました。やっぱりカメラマン系だな。空が白み始めるのは早かったけど、太陽が出てくるのには時間があったなあ。塩見岳の少し左からの御来光。陣馬形山の御来光に先だって、中央アルプスの稜線からまず赤くなります。だんだんと麓に向かって日が当たっていく様子は神秘的でした。写真撮り過ぎて、帰ってから見るのが大変だ…。
なかなか日が当たってきません・・・ (6:29)
日の出ショーを堪能し、テントに戻って朝食です。鍋の続きで練り物や肉団子の入った雑煮です。冷えた身体に熱い肉団子。食道を熱い肉団子が通っていくのが感じられました。とても美味しい朝食でした。…なんですが、一人だけ食べられないヤツが…。夕べ好調だったTeraちゃん、なんと二日酔い!御来光は何とか見に行ったけど、そのあとはテントの隅でうずくまっていました。 陣馬形山のキャンプは想像以上に楽しかったです。天気、展望、メンバー、宴会…全てが揃った感じでしょうか。とくに天気に関しては、陣馬形山は中央アルプスの展望が命なので、晴れ以外の日に来ることは考えられません。晴れ以外には来ない方がいいでしょうね。展望が良いだけに、荒れると辛いかも。
楽しかった陣馬形山を後に、2つめの里山であります笠松山へ。笠松山は飯田インターのちょうど裏にある1271mの里山。飯田市民の山であります風越山の南にあります。多分、無名。笠松山の登山道には登山口から山頂までの間に33の観音様があります。それをT世さんが知って、面白そうだからと今回登ることにしたのでした。
展望とかはほとんど期待していなかったけど、意外にも笠松山の山頂は木が伐採されていて、南アルプスと中央アルプスがよ〜く見えました。中央アルプス寄りの山なので、今日は伊那谷越しの南アルプスの展望がスバラシかったです。知名度では数倍有名な隣の風越山は山頂の展望がゼロ。知名度に反比例する高得点の展望でした。
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