三岩岳&窓明山 紅葉ハイキング三岩岳から窓明山に向かいます
南会津シリーズの2日目。予定では三岩岳&窓明山。うーん…天気が。北ほど晴れるみたいだが、福島県会津地方の予報は一日中曇り。でも降水確率は10%。どう判断したらいいもんか…?2週間前の森吉山と一緒かなあ〜?北に行けば天気的には堅かったけど、用意してないから予定通りで行くしかないか。 桧枝岐あたりはウチから直線距離では近いです。六十里越えを使えば4時間台で着くのかな。ですんで、そんなに遠いところではないんです。しかし、六十里越えや尾瀬を越える道が冬季閉鎖になってしまうと、磐越道か東北道を使うことになり、距離は150キロ増し、高速代は数倍に、時間も余分にかかってしまうのであります。冬場、とくに山スキーでは、なかなか足を踏み入れにくエリアなのです。山形まで行けちゃいますんでね〜。 目を覚まします。5時半はまだ暗いです。明るくなると、雲には少し隙間がある模様。たまに日が差してくれると御の字なんですけどね〜。紅葉は一に日差し、二に青空!桧枝岐に向かいます。三岩岳の雪も昨日に比べるとだいぶ減ったかな。ま、この時期なのですぐに融けますわな〜。窓明山を先に登ろうかと考えていましたが、天気が芳しくないので先に三岩岳に登っておいて、ガスガスだったりしたら窓明山はパスして往路下山ということで。
小豆温泉の駐車スペースには先客2台。まずはスノーシェードの上に登ります。こんなとこ歩けるのも珍しいなあ…といきなりのアトラクションを満喫。そして長い階段を登って登山道へ。要するに登山道があったところに後からスノーシェードができたってことか…?黒檜沢の右岸の段丘状を進みます。
川幅が狭まるところで黒檜沢の右側へ渡渉。コンクリートの石段とこれから組む橋の部材がありました。飛び石することになりますが、台風26号の雨で増えた水量がまだ落ち着かないようですね。ここから尾根登りのうちは良かったけど、旧道尾根に向けてトラバースする道は歩きにくかったなあ。木道が斜めってたりで。ピストンなら帰りは旧道かな。
旧道との分岐に到着。ネットか何かで見た記憶のある道標が。三岩岳のルートと窓明山のルートコースタイムが詳しく書かれています。登山口に置いておいてくれりゃあいいのにと思いました。ここからは尾根の道なので道は荒れることもなく歩きやすい道となります。
さて、三岩岳といえばブナの紅葉…と勝手に思ってやってきました。旧道と新道が合流してから上がブナ林の雰囲気も良く見どころと言えます。紅葉の時期的にもピッタリだったかな。でも、なんか物足りないなあ〜。この程度のブナ林ならどこにだってあるし。わぁ〜!って感じではない。
そうこうしている間に灌木帯となり、すでに紅葉が終わっている高さに。あとは稜線目指すのみ。三岩小屋の少し手前から針葉樹林が混じるようになり、ちょうどその辺から雪が見え始めました。おとといあたりに台風26号が通過する際に引き込んだ寒気で降った雪ですね。2,3日経った雪で、あたりがベタベタになって厄介でした。木道は滑るし…。
三岩小屋のあるところが、ちょうど窓明山への分岐点。少し休んで三岩岳の山頂へ。雪が増えてさらに厄介に。ヌカルミがひどくて不快。グサグサに融け切って5センチの雪とすると、降りたてサラサラの時は20センチ以上は積もったのかな?この時期は少々積もっても、あっという間になくなりますからね。何度か降ってやっと根雪に。2人すれ違いました。
三岩岳の山頂まではダラダラと長かったなあ。天気は相も変わらずドンヨリとした高曇り。視界だけは効いてるんですよね〜。山頂からの展望はまずまず。昨日登った田代山と帝釈山が見えてます。昨日登っていなかったら絶対に目が行かなかったでしょう。それほど目立たない山でした。会津駒ヶ岳への山並みはいい感じ。残雪の時期に辿るのも楽しそう。会津駒ヶ岳の上に燧ケ岳がヒョッコリと出てました。
北は飯豊・朝日連峰。このあたりは晴れているようで、新雪が太陽に照らされて輝いておりました。恨めしく眺めておりました。やっぱりもっと北に行ってればよかったんかなあ…とか。ま、後の祭りであります。北の展望が今一つ。踏み跡を分け入ってやっと越後の山々が見えました。窓明山は三岩岳よりもずいぶんと低く見えました。
さて、とりあえず三岩岳の山頂を後にします。分岐で窓明山に行くか戻るか…思案。パッとしない天気ではありますけど視界は十分あって、悪い天気とは言えない空。今回行かなかったら2度と行かないかもしれないし、時間も十分あることなので窓明山に向かいます。分岐から先もぬかるみがちの不快で厄介な道が続きます。
三岩岳から見る限りは、窓明山への道には雪は見えませんでした。泥と雪で不快で厄介な道は、ある場所を境に草の乾いた快適な道へと変わりました。池塘や湿原があったりで、道中もなかなか気分が良かったですね。振り返ると針葉樹が疎らに生える三岩岳北面の一枚バーンが。正面から見ても緩く感じるので、ちょっとナル過ぎかな…?
窓明山の山頂は地味な山頂。開けてるのは東面のみ。三岩岳に詰め上がる黒檜沢も源頭はいい感じでしたが、窓明山に詰め上げる保田橋沢の源頭も明るそうでした。ってことは、このエリアで一番有名な下ノ沢はきっとキレイなんだろうなあ〜。一度行ってみるか。源頭斜面はスキー向きではありますが、沢身に降りたところでオシマイになるなので、必然的に尾根滑りになってしまうんでしょうなあ〜。
さて、下ります。笹原から灌木帯に入り、徐々にブナの丈が高くなってきました。家向山の登りに差し掛かるあたりまでのブナは素晴らしかったです。場所場所でブナ林の雰囲気が変わって飽きません。また、ブナに混じってカエデなどの赤くなる葉も多く、色とりどりといった感じで。ブナの紅葉を見るのなら、三岩岳よりも断然窓明山ですね。
今年はブナの紅葉が遅いです。高いところの紅葉は平年並みか早めだったのに。高いところの木は9月中旬に冷えた時(白馬で雪になった時)に紅葉スイッチが入って早めに色付いたと。その時にスイッチが入らなかったブナなど1500m以下の木は未だに紅葉スイッチが入っていないのかも…?普段なら体育の日あたりにはブナも色付くんですけどね〜。巽沢山(1162m)あたりから下は、まだまだ緑の葉っぱを付けたブナでした。
窓明山のルートは家向山でわりと大きな登り返しがあってしんどいけど、登山道自体はとても歩きやすかったです。山として窓明山はパッとしないので、こちらも田代山湿原&帝釈山と同様に1セットの山ってことになりますね〜。道路に出る直前は斜面が崩れていて、登山道が不明瞭になっていました。こっち側から登る場合、登山口の案内がないので、よほど知っていないとわからないでしょうね。三岩岳から登って正解でした。
風呂はせっかくなので奮発して小豆温泉へ。日帰り入浴施設の「窓明の湯」。ここは850円と出てましたが、今は700円に値下がりしていました。周りに合わせたのかな?ただ、ロッカー有料(200円入れて100円リターンという珍ロッカー)なのがケチ臭い。風呂は700円ならこんなもんか…。
明日の日曜日は全国的に雨予報。予定を前倒しして、とっとと帰ることにしました。帰りは御池を越えて帰ります。風呂から出ると何故か晴れていて、御池周辺では今回の南会津遠征の中で一番の紅葉を車窓から見ることができて幸せ…。奥只見湖へと下るあたりで暗くなります。この道は明るいうちに通らないと、ただ長くて苦痛なだけですね〜。銀山平まで長かったこと。
夕食は南魚沼市の「ラーメン専門店 ノガミ」へ。入りにくそうな店構えにもかかわらず、ひっきりなしにお客さんが来てたので、人気のあるラーメン屋なんでしょう。シンプルな感じのラーメンでした。あとは通いなれた十二峠を越えて戻ります。週間予報が出た当初は良さそうな天気だったこの週末ですが、結局はなんだかなあ…ってところに落ち着いてしまいました。ま、天気は仕方ないですね〜。
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