戸倉山(伊那富士)市野瀬より戸倉山山頂からの中央アルプス
11月下旬のこの週末、中央アルプスの眺めがすこぶる良好の陣馬形山でキャンプ&宴会。絶景を眺め、飲んで食ってしゃべっての楽しい週末となりました。メインはあくまでも陣馬形山のキャンプ&宴会で、その口実?で前後に里山2つ添えます。初日の里山は伊那山地でも知名度が高いと思われる戸倉山へ。ちなみに2日目は飯田の笠松山。戸倉山、陣馬形山、笠松山とも展望がよく、中央アルプスと南アルプスを飽きるほど眺めてきました。 陣馬形山キャンプ&宴会を企てているところに、あいにく山岳会の行事が重なってしまいました。すでに参加者もいて、引くに引けないので決行です。大々的に参加者募集できなかったのは残念でしたが…。フル参加6名に戸倉山だけ参加のTポンの7名で向かいます。松本合庁に6時に集まり、途中でH尾さんを拾って、今は伊那市になった長谷へ。市野瀬から林道に入りますが、山のスペックの割に長い林道でした。こまめに案内板があってありがたい。
先客はゼロ。天気は朝からスカッ晴れ!…なのに登山口は日陰で寒いです。仙丈ヶ岳が見えていますが、太陽と同じ向きなので眩しくて見えません。日影の斜面を登り始めます。さすがに登るとすぐに暑くなってきます。分厚い落ち葉の道をザザッ!ザザッ!と音を立てながら登ります。これだけ落ち葉が積もっているのに、見上げるとまだ紅葉の残った木がたくさんありますね〜。
この市野瀬ルートには距離100mごとに案内板が付けられています。せっかくなので全部写真に収めてやりました。ただ、最後の一つ「あと100m」の案内板だけは発見できず…。元々なかったのか、なくなってしまったのか…は謎。ま、とにかく手は入っている感じの登山道でした。伊那の観光協会のHPにあったMAPも親切に作ってあるし。 戸倉山は伊那山脈の中でも人気があって、別名「伊那富士」と呼ばれています。ただ、富士山型に見えるのは伊那など北から見た時だけ。駒ケ根から見てもただのなだらかな山です。登山道は大きく3つ。駒ケ根側のキャンプ場から登るルート、女沢峠からのルート、そしてこの市野瀬ルートです。メジャーなのは恐らく駒ケ根側からのルートなんじゃないかと思います。
今回、市野瀬ルートにしたのは、単なる我が家の都合。2009年に駒ケ根側のキャンプ場から登っているので、2度目は違うルートから…ということであります。どっちが楽しいルートだろうか…と駒ケ根側から登った時の記憶を辿りますが、もう歳でダメですね…記憶にございません。なんとなく今日の市野瀬ルートの方が明るいような気がするけど、単に東斜面で日当たりが良いだけかもしれんし…。杉などの植林が全くないのは評価できます。
山頂の少し手前で東西に伸びる尾根に合流します。同時に中央アルプスがズラリと並んだ展望が。今まで見えてた南アルプスとはパノラマ感が違いますなあ〜。しばらくで戸倉山の山頂(東峰)に到着です。戸倉山は双耳峰になっていて、東峰(1681m)と西峰(1670m)があります。東峰の方が高くて大仏?があったりと山頂っぽいんですが、中央アルプスが見えません…。北アルプスはこっちの方がよく見えた。
西峰に移動。西峰からはドカ〜ン!と中央アルプスの凄い眺め。東峰は樹林の中で寒かったけど、西峰は日当たり良好で暖かく、長居ができる山頂でした。なので長居します。しばらく伊那谷越しの中央アルプスの大パノラマに酔います。やっぱり雪が着いていると展望にメリハリが付きますね。北アルプスも見えますが、中央や南と違って白さが際立っています。
今日は空のどこを見ても雲一つ見当たりません。飛行機雲はいっぱい見ましたが…。どこに行っても絶好の天気でしょうね。立山初滑りの人もたくさんいるでしょうし、今月いっぱいで閉じる北アルプスの登山口への道を利用してお手軽雪山に登っている人も多いでしょう。みんな自分のところが最高だと思って満足してるに違いありません。
他のお客さんは山頂で2人と、下山中に2人だけだったかな…?こんな天気なので賑わっているかと思いきや、少なくて拍子抜けです。まあ、まだ時間が早いからなあ〜。短い時間で登れる山なので、みなさんゆっくり出てくるんでしょう。ウチらはあとが控えているので早かっただけの話。ということで、いつまでも居れそうな山頂でしたが、あとが控えているので下山することにします。
帰りは太陽の角度が少し南になったこともあって、南アルプスがさっきよりもクッキリです。まあ、下りは早いこと早いこと。100mがあっという間にやってきます。ただ、深いところではスネまでの落ち葉ラッセル(Tポンより引用)の音がうるさい…。登りの時よりも勢いが付くぶんうるさくて、話す声が聞こえないほどでした。
林道を下り切った国道(といえない道ですが)に「入野谷」という公共の宿があって、そこでお風呂。後で知りましたが温泉ではないようです。その代わり(?)に、ゼロ磁場で有名な分杭峠の石が入れてありました。効果絶大と思っておきましょう!風呂は小さなスペースに区切られている珍しい形の風呂。落ち着かない感じでした。宿泊施設だと座敷の休憩所がないことが多いけど、ここは大広間があって、その点だけはポイント高かったかな。
さて、ここでTポンとはお別れして、今回のメインであります陣馬形山キャンプ&宴会です。…の前に駒ケ根で買い出し。主食は予めT世さんが用意してくれてますが、あとは酒類と個人的なつまみ系を調達しておきます。駒ケ根から陣馬形山はすぐそこなんですが、南から回り込む感じなので結構時間がかかりました。
陣馬形山は伊那谷の真ん中にある山容は目立たない山。アンテナは目立ちますが…。ただ、立地的に中央アルプスに近く、西側がわりと急になっているため、中央アルプスの見え方が絶品なのであります。今日登った戸倉山も十分スゴイ眺めなんですけど、陣馬形山からはさらに2ランクアップの展望です。距離感と高度感が絶妙なんだと思います。
陣馬形山を知ったのはこの冬のこと。3月のはじめに登りに来ました。車でも登れるんですが雪があって登れず、下から歩いて登ったのでした。そこで山頂にキャンプ場があるのを知り、この絶景の山でキャンプをしたい!と思ったのが今回の始まりだったのであります。自分が知らなかっただけで、キャンパーには知られているのかもしれません。山頂のキャンプ場に着いたら、すでに数組のお客さんが…。もちろん山屋サンではなくてキャンパーです。カメラマン寄りのキャンパーかも…?
陣馬形山キャンプ&宴会は別ページで詳しくいきますが、ここでもサラッと・・・。テントを張った後、2,3分で着く山頂へ。やっぱり凄い!中央アルプスは逆光になってるので、明日の朝に期待だな。でもスゴイ。今は南アルプスが順光です。クッキリと見えるけど、もうちょっとパノラマで見えればなあ…。ひと通り景色をあとはテントに戻って宴会開始!22時くらいまで楽しみました。
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