船窪小屋訪問 蓮華岳-北葛岳-七倉岳


扇沢から七倉の周回ルートで船窪小屋詣で〜


 山域  北アルプス 蓮華岳-北葛岳-七倉岳
 山行日時  2014年8月24日(日)
 登山形態  日帰り縦走
 天気  くもり一時雨
 メンバー  ASK
 温泉・メシ  なし
 コースタイム 扇沢(5:10)⇒大沢小屋(5:48)⇒針ノ木峠(7:45〜8:00)⇒蓮華岳(8:45)⇒北葛岳(9:38)⇒七倉乗越(10:45〜11:05)⇒七倉岳(11:40)⇒船窪小屋(11:57〜13:08)⇒七倉(15:24)

お盆から梅雨末期のような天気が続いています。梅雨が梅雨らしくなかっただけに、ここにきて帳じりを合わせているかのようです。日本各地で大雨が降って被害が出たり、盆には遭難も起きています。盆明けの週末は宴会沢登りの予定。しかし予報が悪い…。午後の雷雨確率が高い…。宴会メインなのに午後雨では切ないです…。ゲリラ豪雨もかなわんし…。安全第一ということで宴会沢登りは中止。

  実際のところ土曜日はほとんど雨は降らなかったみたい。予報倒れですけど、結果論…。北アルプスなんかは絶好の天気だったみたいです。天気の良かった土曜日は家に引きこもり、あまり天気の良くなかった日曜日に山に行くというチグハグなことに。うまく事が運ばない今年の夏を象徴してるかのよう。夏山シーズンの美味しい時期は既におしまい。秋山になるまで地味な季節になりますが、山に行く日が天気に恵まれますように…。
扇沢の登山口

沢が中止になった日曜日を船窪小屋詣でに当てました。小屋で働いているSさんを尋ねる他にも色々と目的がありまして…。昨年は烏帽子から周ったので、今年は扇沢から周回です。登山口と下山口が違うのがネックですが、ASKも行くというのでその問題は解消。一番の問題は天気。一応長丁場なので、変なとこで天気悪くなったら最悪です。最新の予報を見ながら動くことにいたしましょう。

  3時半に安曇野を出て、七倉に1台仕込んで扇沢へ。駐車場は8割がた埋まってます。用意をしつつ、5時の予報を見てから出発。良くもないけど悪くもないようなハッキリしない感じ。まだ夜は明け切ってなくて薄暗い空ですが、どんより鉛色の雲に覆われています。中止ってほどの空ではないので行くとしましょう。

だいぶ前になるけど針ノ木小屋で教えてもらった大沢小屋への近道。スキーの時は当たり前に使う作業道ですが、雪のない時期に使うのは初めてです。登山道は大回りしますが、作業道は篭川沿いに進むので近いはず。登山口を出てすぐに単独の男の人に追い越されたんですが、その人よりも先になったのでやっぱり早いようです。川には丸太の橋が架けてあり、堰堤にはハシゴが付けられていました。

作業道にはきっちりと橋が

小屋の先はしばらく左岸の高巻き道ですが、そのうち川に降りて雪渓の上を歩くように。8月も末なので雪渓歩きはないかと思ってました…というか、何も考えてなかったんですが。早朝で雪が堅くてよく滑ります。アイゼンが要ったか…。何も考えてなかったなあ…。だましだまし登れる程度で良かったです。

 
針ノ木雪渓が見えてきました 橋を渡った先から雪渓に取り付きます
 
思ったより長い雪渓歩きでした 水が出てるところで休憩

どっち周りがいいのかと考えた時に、扇沢→七倉にした方が船窪小屋でゆっくりできるかなと。あとは下るだけなので。逆だと先が長いので挨拶だけで終わってしまう。あと、もし大雨食らった時に、沢コースの針ノ木雪渓よりも、尾根の七倉の方が安心。今日に関しては下りが針ノ木雪渓だったら、雪で転びまくってたかも…?まあ、午後になれば雪も緩んだでしょうけど。

 
岩小屋沢岳など 雪渓から離れて右岸のお花畑の道

途中雪が割れてて水が出ているところでひと休み。相変わらず空はどんより曇り空。爺ヶ岳の山頂は雲の下だったけど、岩小屋沢岳の山頂は雲の中でした。扇沢から針ノ木峠まで地図に書いてある時間は5時間ですけど、もう半分は登ってて呆気なく着いてしまいそう…。長丁場の時はタイム稼げるとうれしくなりますね〜。


マヤクボ沢出合


ダイモンジソウ  色んな配色があってキレイです


針ノ木峠の道標が小さく見えています


ところどころ太陽が当たり始めました

さらに雪渓を詰めるとマヤクボ沢の出合手前くらいで右岸の斜面へ。秋道が左岸から右岸に移るところかな。だいぶ終わりかけではありますが、お花畑の中の道。夏の花から秋の花へと移行するところでしょうか。岩に『レンゲ沢』と書いてある沢で、これからの稜線歩きに備えて水を1リットル追加しておきました。

 
七倉岳と北葛岳 こちらはスバリ岳かな

再び左岸の斜面に移って、丸太で土留めしたジグザグ道を登ります。早くから針ノ木峠の道標が見えてるんですが、なかなか着かない…。それでも3時間かからずに針ノ木峠に到着です。扇沢から針ノ木峠まで数えるほどしかすれ違わなかったのに、峠にはたくさんの人で賑わってます。…と思ったら、ほとんど1つの団体さんでした。

 
針ノ木峠 賑わっていました

峠の反対側はどんなでしょう…?ウ〜ン、似たようなもんか…。このあと通る北葛岳と七倉岳がぼんやり見えています。直線だと近いんですけど、蓮華岳経由なので距離もアップダウンも大きいです。今日の正念場かな。立山や裏銀方面の山々は雲の向こうです。予報だと今日は昼にかけてがマシな感じ。最低このくらいで、できれば晴れてきてもらいたいところです。


蓮華岳への登りより


稜線は秋が近付いてきています


ガスの中、蓮華岳へ向かいます  左は蓮華大沢右俣の源頭斜面

針ノ木峠出発と同時に8時の時報。スキーでは何度か来たけど、夏の蓮華岳はかなり久しぶりだなあ…。せっかく久しぶりなのに雲に覆われてしまってます。足元はコマクサだらけですが、ピチピチした花はもうないですね。蓮華岳の山頂に着きましたが、ガスガスなので水分だけ補給して先を急ぐことにします。


一瞬晴れて蓮華岳の山頂が見えてきました


蓮華の大下り  北葛岳と七倉岳が見えています

北葛乗越までの激下り。500mも下ります。南アルプス並みの数値ですね。下りが長いと脚がやられるので、抑え気味に歩きましょう。抑えるまでもなく、足元が良くないのでガンガン下れません。前半は砂利道で後半は険しくて脆い岩場の道。蓮華岳から烏帽子岳までの間は、北アルプス屈指のマイナールートです。にもかかわらず、大きな団体さん2チームいたりで意外と賑やか。

 
蓮華岳山頂 北葛乗越

蓮華岳を下るころから霧雨が…。ガスが濃いもんで霧雨になるのかなと思っていたら、そのうち粒の雨が降ってきました。まずはカメラから避難。ザックにしまいます。少し本降りになったので、カッパの上とザックカバー装着。ヤレヤレ…この先どうなのかなあ…。蓮華岳を越えれば後戻りはできないので行くしかないです。

北葛岳の山頂は小雨。しかも強くはないけど風がある。休憩する雰囲気なし…。北葛乗越で休むつもりが、ちょうど団体さんを抜くとこだったので通過。体力的にはよかったけど、おなかが減ってきました。今日はビール2本とコンビニ冷やしうどんを用意してました。蓮華岳でビール1本飲んで、北葛岳の山頂で冷やしうどん食って、船窪小屋で2本目のビール…の予定は大狂い。

 
七倉岳への登り 同左
 
雨は上がったけどガスは晴れないなあ 七倉岳山頂

雨はどうやら上がった様子。七倉沢に立ち込めてた霧も晴れて、あとは最後の登りであります七倉岳への登り。最後の登りということで、最後は足が疲れました。だいぶ天気は回復してきてて、雲は多いながらも遠くの山も見えるように。七倉岳では長居はせずに船窪小屋へ。船窪小屋へは午後1時くらいかなと漠然と思ってましたが、12時に着いちゃいました。

 
船窪小屋に着いた〜 自分で鐘を鳴らします
 
お久しぶりで〜す! ではまた〜

船窪小屋前のベンチには誰んもいません。鐘を鳴らすとSさん出てきました!元気そうです!ビールを開け、冷やしうどんを食べます。オアズケが長かっただけに美味しい!お土産持って行ったら、お茶やら紅茶?やらナシやら出してくれました。団体さんが到着したら出発と考えていましたが、なかなか来ません…。単独の2人が来たタイミングで出発です。1時間以上ゆっくりしてました。


花はほぼ終わりかけてます


アキノキリンソウが盛りですね


高瀬ダムと表銀座、裏銀座の山々

あとは七倉に向けて1400m近い下り。ダルいけど2時間少々の辛抱です。天狗の庭手前のお花畑ももう秋の気配がチラリホラリ…。展望の良い尾根歩きは少しで終わって、あとは木の根っこが張り巡る歩きにくい道。今日一番の汗をかきながらの下りでした。2時間ナンボかかりましたが、しゃべくりながら下っていたので気分的には早かったかな。扇沢に車取に行ってオシマイです。





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