大草連から大渚山 山スキー(西斜面少し)
年に一度は大渚詣で…ということで、今年も大渚山に行ってきました。大草連からの往復で、西斜面を少し滑るオプション付きです。ここ数日は気温が上がって春の陽気に。フカフカだった雪もギュッと縮んでしまいました…。修行覚悟で臨んだんですが、直前に降った5センチくらいの恵みの新雪のおかげで、板がシャーッと走る軽い雪を楽しめました(西斜面の話)。天気も良くて、展望も滑りも満喫であります。
メンバーはこばさん、浪速恋しぐれ隊、まきchin隊、まぁ君、ワタクシの7名。一緒に山スキーに行くのはまぁ君以外は初めてであります。昨年のGWの鳥海山(スキー)からはじまり、谷川(白毛門沢)、白山(少しだけ宴会に参加)、そして栂池の切符売り場で2度…とあちらこちらで頻繁に遭遇していたのでした。こりゃ一度メンバーに混ぜてもらわねば!と今回はまぁ君にお願いして実現したのでした。
地元のこばさん以外は小谷の道の駅で前夜泊(宴会付?)。7時半集合。7時頃に着くつもりで出たのに、間が悪くて着いたのは10分前。初参戦なのにギリギリになってしまいました…。車2台で大草連に向かいます。除雪終点には先客2台。大雪の時は気を遣うところですが、しばらく降ってないのでスペースは余裕でした。
大草連の雪…2週間前に見に来た時はそこそこあるイメージでしたが、今日はもうすっかり春ですね〜。モコモコ感は全くなく、雪の薄いところは地肌が見えたりしてました。雨降ったら一発で縮んじゃいますね。キャプテンまぁ君を先頭に出発。天気はまあまあ晴れだけど、気温が高いのか水分が多いのか、遠くの景色は白くてモヤモヤ〜。ま、真上の空は青いので上出来です。
ブナの台地を登ります。南斜面のブナは若くてシュッとしています。東と北は太くて曲がってて、盆栽みたいなブナなんですけどね…。森のできた時期が違うのか、斜面の向きが違うからなのか、単なる気のせいか…?途中で3人組に追い付きました。出発準備中に先に出ていかれた方々です。あとでわかりましたが、上小山の会の方々でした。
タオルを用意していたのにザックに入れるのを忘れてきました。今日はタオル必須でした…。登ってると暑いこと!春山の格好で登ってても汗ダーラダラ〜。帽子はちゃんと夏用持ってきてたのに…。大渚山の頂稜が近付くとブナも立派になります。この頂稜直下の景色は大好きです。やはり雪は少なめのようで、頂稜にある雪庇は控えめでした。とはいっても、雪のない時期は背丈をはるかに超えるヤブが、そして西端にある展望台が影も形もなく埋まるんですから。アホほど積もっているんでしょうね〜。
頂稜に登り上げると雨飾山が待っててくれます。今日もちゃんとデンッ!といました。大渚山はホント展望が良いんですが、展望の主役は間違いなく雨飾山ですね。距離も角度も申し分なしです。ちょっと距離のある妙高、戸隠は霞み気味。北アルプスの稜線はのっぺりした雲の中でしょうか…?西斜面を滑るので、頂稜の西端まで行って休憩&滑る準備です。 稜線に登り上げると雨飾山
大渚山頂稜の西端へと向かいます
地図で見ると西面はそそる感じではない等高線の並びなんですが、実際は1356mへと続く尾根の左側(上から見て)に平たい斜面があるんです。良さそうに見えるやや南寄りの沢形は地形が凸凹で快適ではありません。樹林も密だし。西面は2012年に真那板山まで縦走した時と大渚山の西隣りにある1476mの台地に遊びに行った時にしっかり見ておきました。滑る斜面はいいんですが、滑ったぶんだけ滑った斜面の登り返しが漏れなく付いてくるのがタマニキズ…。ツアールートとして美しくないのであります。 真ん中は真那板山 北アルプスは黒負山 朝日岳はギリギリ
西斜面へ! ”登り返すのイヤだ〜”なんて声もありました。ボクも登り返して滑ることはあまり好きではないです。でもまあ、大渚山の西斜面なら斜面もロケーションもいいので許せる範囲内。最初の尾根滑りは表面パリッとしてましたが、尾根から平たい斜面に入るとなかなか快適。硬い雪の上に前日の新雪が少し乗ってて、抵抗のない軽い雪となっていました。修行は覚悟していただけに、ウレシイ誤算です。
”登り返すのイヤだ〜””そこまででやめよう”の声はどこへやら…、滑ってみると気持ち良いし、先にも気持ちよさそうな斜面が続いてて、まだまだ滑りたくなります。で、結局250mくらい滑ったのかなあ(GPSスイッチ入ってないので定かではありませんが・・・)。ちょうど快適斜面が一段落するところで終了とします。天気も良いし、雪もまずまずだし、時間もあるのでね…遊ばないと!ヤブが埋まり切ってなくて、モジャモジャ感があったことのみ減点かな。
250mの登り返し。ロケーションが素晴らしいのであまり苦になりませんね〜。時間にして40分ほど。頂稜の西端に到着です。シールが着いてるついでに、大草連への滑り出しまで移動です。この頂稜歩きが何とも言えない気持ちよさ。雪庇の一段下にあるテラスに陣取って宴会ヶ岳〜!
このメンバーの宴会ヶ岳は初参戦なので様子見です。今回は学習に徹しましょう!一応ビールは標準装備で常に山には持ってきます。どこからともなくワインが出てきましたね〜。そしてウインナーが茹でられ、続いてハム?系がフライパンで焼かれます。カップ忘れたのは失敗だったなあ。次回からは何か持ってくるか。無風快晴で大寒中とは思えないポカポカ陽気の中、あっという間の宴会タイム1時間でした。
最後は大草連に向けての南斜面滑り。スキーを履いて立ち上がると、ワインが効いてますね〜。飲酒滑走です。集中力が欠如するぶん、恐怖感が軽減されてプラマイゼロ。南向きの雪は日をたっぷり浴びて、低反発枕のような感触。テレマークは前転注意!…と警戒しながら滑るも、雪は意外と引っ掛からず。重いだけでなんとかターンできる雪でした。これが一度冷えたらどうにもならない雪になるんでしょうね〜。日を浴びても当日中は賞味期限ギリギリセーフってとこですね。 ワタクシの動画 西斜面は薄いけど軽い雪を、南斜面は重いけど曲がれる雪。今日は雪はあきらめて、天気が良いのだけが救いと思って大渚山に来ました。そんな中これだけ滑りを楽しむことができて満足であります。まきchin隊は2人してスキー上手くてうらやましい〜限り。浪速恋しぐれ隊もいかにも山慣れしてて場数を感じる滑り。こばさんは安定感抜群のショートターン!まぁ君は同じテレマークですが、ボクは無理だった南面の重雪急斜面が上手いと思いましたね〜。
|