八ヶ岳 横岳 杣添尾根から三叉峰


樹林帯が長いけど、抜けだした瞬間はワーッ!と声がでました!



 山域  八ヶ岳 横岳 三叉峰
 山行日時  2014年12月21日(日)
 登山形態  雪山ハイキング
 天気  晴れ
 メンバー  単独
 温泉・メシ  なし
 コースタイム 海ノ口登山口(7:40)⇒東屋(8:15〜20)⇒森林限界(10:15〜30)⇒三叉峰(11:32〜48)⇒直下でアイゼンはずす(11:53〜12:13)⇒東屋(13:20)⇒登山口(13:43)

たまには八ヶ岳…とは思うんですが、混んでるイメージでなかなか足が向きません。とくに夏場は…。シーズンオフでも表通りは人が多そうで、裏通りなら空いているんかな…?前日のさかえ倶楽部スキー場で杣添尾根がどーのこーのと話題に上がったので、その杣添尾根から横岳に登ってきました。正確には三叉峰かな。


登山口に向かう途中より  正面が杣添尾根

杣添尾根はずーっとこんもりした尾根。稜線に出るところで少し急になるものの、岩場が出てくるわけでもなく、斜面のまんま稜線に辿り着けます。そそり立っている赤岳に突き上げる真教寺尾根や県界尾根はメチャクチャ急に見えましたが、杣添尾根は対照的に緩々。悪く言えば単調だけど、簡単に南八ヶ岳の主稜線に立てるオイシイ尾根とも言えそう。

 
登山者用駐車場はすでに・・・ しばらく林道を歩きます

とくに核心部と言えるとこはない杣添尾根ですが、強いてあげれば登山口の前後かな…。前日は気温が高くて、このへん(標高1700mくらい)でも雨かみぞれ。道路はテカテカのツルツル!勢いで登り切りました。帰りは帰りの風が吹く…。普段はこんなことはないと思うんですが…。で、駐車場に無事着いたけど、既に満車!軽の利を生かして隅っこにギリギリ納めました。

歩き始めますが、なんだか様子が変。直前に出た年輩の方は、登山道を通らずに車道を登っていきました。地形図では登山者用の駐車場が別荘地の最上部になっているんですが、実際は道もあるし別荘もまだまだ上に続いています。登山道の方はトレースがなくて大変そうなので、車道を登って行くことにしました。途中で足跡がわからなくなり、別荘地の中をウロウロ。手間食ってしまいました。車道でのアプローチは知ってないと難しいですね〜。といいますか、全く下調べせずに来たのが悪かったです。はい。

 
ところどころに道標あり 目的地ははるか先だ・・・

最後に車道から離れるところに東屋が立ってて、実質ここが登山口みたいな感じ。前日はそこそこ大人数が歩いたと思われますが、トレースはややリセットされてます。今朝登った人は数名という印象です。登山道に入ってしばらくで小川を渡ります。で、登り切った台地が杣添尾根の太い支尾根。トレース全くナシの場合、この橋を渡り損なうと厳しくなるのかな…?赤テープはずっと適度に付いているので、丹念に拾っていけば何とか大丈夫そう。

 
東屋  ここが実質の登山口 シラビソ林をひたすら登ります

ここから延々と景色が全くない濃いシラビソ林の中の道。ある意味、杣添尾根の核心かも…?忍耐の区間です。まあ、八ヶ岳はだいたいどこもこんな感じか…。しばらくで日帰りの2人組を抜きます。そして、出発の時にみかけた年輩の方を抜きます。これで日帰り組の先頭になりました。トレースが少し埋まってて、ややペースダウンです。これでラッセルと言うとラッセル隊長に怒られそうですけど、キツイところです。ただ、泊まり組のテン場までの辛抱なので、頑張るとしましょう!


ダケカンバ帯はごくわずかだけでした


明るくなったのは束の間・・・

途中にテントは3張りありました。2人組、4人組、10人弱の組(10テンが張ってありました)。泊まり組はこの3チーム、そして日帰り組は抜いた2人+1人の3人が今日のお客さんということになります。まずは4人組が降りてきました。これで埋まらずに済むかと思ったら、4人組はカンジキ履いて降りてきました。登りもカンジキ履いてたんでしょうね…。何歩かに一歩はズボッとハマります。まあ、埋まるのは何歩かに一歩だったので、しばらくはカンジキ履かずに歩きます。


すぐにまた針葉樹の尾根に


富士山!

カンジキ履くのは何年ぶりだろ?一昨年に餓鬼岳で履いてるか…。これで埋まらなくなったと思ったら、10人弱の団体さんがツボ足で降りてきました。カンジキ履かない方が歩きやすそう。でも、はずすの面倒なのでこのまま進みます。時々疎林になります。富士山や金峰山などの奥秩父の山々、野辺山の高原野菜畑が見えます。八ヶ岳の主稜線はまだ姿を現しません。疎林になって森林限界抜けを期待しますが、すぐまたシラビソ林に戻ってしまいます。


野辺山の畑 向こうの山は金峰山など奥秩父の山々

2550mを過ぎてパッと景色が開けます。さっきまでの展望ナシのシラビソ林がウソみたい!長い長いオアズケでしたが、この景色を見れれば報われます。感想を文章で書くのは難しいので、写真をご覧あれ!あとは稜線にたどり着くまで天気がもってくれるか。午後からは寒気が入ってくるとのこと。寒気が流れ込んできたら、さすがに八ヶ岳の稜線は雲に覆われるだろうな。今まで雲一つなかったのが、時々スーッと稜線を覆うようになってきました。ただ、まだ晴れてる時間の方が断然長いです。もっておくれ!


樹林帯を抜けるといきなりこの景色!


赤岳  オアズケが長かっただけに・・・


赤岳ちょっとアップ!


富士山!


だんだん稜線が近付いてきます


時々雲が出るように・・・  稜線に登るまで晴れてておくれ!

稜線直下で急になります。急と言ってもスタスタ普通に歩ける斜度。風が強くなり、雪が堅くなってきたので、ワカンをはずします。登りはアイゼン要らなそう。下りは怖いので稜線で着けるとしよう。で、わけなく三叉峰へ。登るのはわけなかったけど、稜線は風が強いなあ。真冬の八ヶ岳でこの程度は強いとは言わない?気温もきっと低くないんでしょう。でも、寒い!


三叉峰に到着!


横岳主峰の奥ノ院

北隣のポコが横岳主峰の奥ノ院かな。穏やかなら行ってもよかったけど、この風じゃあなあ…。天気はなんとかもってくれました。一通り景色見て、写真撮ったら降りることにしよう。岩陰でアイゼン装着です。ここでビールは寒いな。降りてアイゼンはずすとこで飲もう!5分ほど降りると風がなくなります。ポカポカの平坦地でビールを飲みながらアイゼンはずしました。


赤岳方面


赤岳と阿弥陀岳


西側の展望  遠くに諏訪湖が見えます


硫黄岳方面


降りるとしますか・・・

素晴らしい展望の見納めです。シラビソ林に入るとあとは何にもありません。雪の下りだから楽しいけど、雪のない時期は退屈だろうなあ…。今日は登りも下りもストックいっぱい使ったので、腕が疲れてしまいました。最後、車道を歩きますが、登ってきた道なのによくわかりません。足跡なかったらホントわからないです。

最後の関門はテカテカツルツルの車道。キャタピラの除雪車が通ったみたいで、テカテカが多少砕かれて、なんとかグリップしてくれました。それでも何度もABSがガガガ−ット作動してましたね〜。八ヶ岳を振り返ると、雪雲に覆われてしまってます。かなり麓の方まで見えなくなっていました。なかなか良いタイミングで登ってこれました。





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