赤禿山 山スキー雪がなければ杉の植林地
年に一度は赤禿山。赤禿山に通い始めて8年目。夏の登山道はなくて、見た目もパッとしない里山ですが、冬はマッタリ癒し系の山スキーフィールドとなります。スタート地点の山之坊集落がまたいいんですよね〜。雪に埋もれた山里って感じで。住んでる人は大変だろうけど…。登りも滑りも程よい斜度なので初心者企画にも向いてます。ただ、今日は中腹で雲の中に入って視界がなく、気温が高くて激重雪で滑るの大変でした…。
今回はASC-OB会企画。昨年も同じタイミングで来ました。ただ、昨年は天気が悪くて途中までで戻ったのでした。今回は夜中に降るけど、当日はまーまーっぽい予報。白馬の道の駅で当日参加のブナさんとキヨちゃんと合流。車3台で山之坊へ。先客は4〜5台だったっけか…。除雪作業前に行くと邪魔になるし、遅いと止める場所が心配な山之坊。最近は除雪終点付近が広くなった気がするけど、気のせい…?
ベタベタの新雪が10センチほど積もっています。気温が高いです。冬の冷えた朝のピリッと感はなく、空気が淀んで生温かいです。天気は概ね曇り空。総勢11名がゾロゾロと大峰峠に向かいます。今年の大峰峠にあるお堂の埋まり具合は写真の通りです。1月の下旬にしては結構な積もり具合いです。除雪終点の雪壁も壁らしい高さに育っていました。
尾根に上がると赤禿山ルートのシンボルとも言える明星山が見えてきます。曇ってて空気も湿っぽいのでスッキリ見えませんが、全く見えないよりもマシ。天気はゆっくり回復傾向か、日が差す時間が長くなってきました。ベタベタとはいえ一応新雪が木に着いているので雰囲気はいいです。山頂への最後の登りで先行者が滑ってきました。みなさん登った尾根の往復みたいで、滑る予定の斜面には誰も入っていない様子。
山頂は貸切!昨日の宴会で残ったビールをプシュ!雲はだいぶなくなって、樹林の隙間から海谷の山々、頸城三山など見えます。北アルプス側はモジャモジャに木が生えてて展望はナシ。途中から見えてた感じでは、間に雲があって見えない様子。一難場山の白い斜面は見えてましたが…。赤禿山は夏道がないので山頂の看板もない?里に近い山だから道くらいあるのかなあ…?少しマッタリして下りにかかります。
山頂直下はクソ重雪で難儀…。肩から北東斜面に入ります。誰も滑ってないので真っ新!さすがに北東面だけあって、ちょっと重めではありますがパウダーのまま保持されています。いくら北東面とはいえ、滑るにつれて雪は腐ってくるでしょうね〜。良い雪の間に楽しみたいところだけど、いつの間にやら雲の中に突入…。雪面の凸凹が全くわかりませ〜ん…。そのうち雪も激重になって二重苦…。 800mくらいにある平坦地。濃いガスの中を彷徨う感じです。いったいどこを歩いているのやら…。この北東斜面はどこをどう滑っても最後は車道近くの雪原に出ます。ただ、左のミミズの谷には降りたくない…。谷通しに降りるのは厳しいので…(2年前に実証済)。右寄りに右寄りに…。必ず雪原に出るとわかっていても、視界のない平坦地は不安に感じますね〜。大人数ってのも大きいですが… 平坦地の末端に出ると雲の帯を抜けたのか、下に目指す雪原が見えました。やっと抜けてホッとしたけど、雪はさらに重みを増して操縦困難…。しかも止まる止まる!テレマークの宿敵です。樹間の狭いところでは木にぶつかりそうで怖いです。雪原に降りたら再びシールを着けて登り返し。回復したかと思った天気でしたが、滑っているうちにどんどん悪化して灰色の世界に。大峰峠までの車道登りがとっても長く感じました。峠から山之坊集落までは激重雪を楽しみながら滑ります。 いまいちパッとしない今日の赤禿山でしたが、なんだかんだ大人数で登ると楽しいですね。良かったところといえば、登りで日差しがあったことと、滑り出しが重いながらもパウダーだったことかな。何故か温泉は小谷の道の駅と大町の薬師の湯に分散。山以外の荷物を置かせてもらっているS邸で再集結して解散となりました。いつものことながら楽しい2日間でした。
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