三峰山 山スキー三峰山山頂と常念岳とか
三峰山は三つ峰があるようには見えないけど、松本市、下諏訪町、長和町の三つがここで合わさっています。そういう意味での三峰山なのか…?三俣蓮華岳みたいなもんですかね。昨年の春(雪のない時)に三峰山に登ったんですが、木の生えてない開けた山だったので、ちょっとスキーが気になってはいました。この辺は山スキーのイメージはなく、どっちかというとクロカン…? 平日休みになったものの、強くはないけど冬型のため日本海側は雪の予報。雪質はいいんだろうけど、一人なので景色も欲しいなあ…と考えてる時に、この三峰山を思い出したのであります。ネットで調べてみると、記録がそこそこあってビックリ。なるほど…和田峠から目指すんですね〜。ビーナスラインが通ってるし、クロカン気分で行ってみましょう!
直線距離は近いのに、車で和田峠に行くのは大変です。松本からの道は冬季閉鎖なので、グルッと周らなければいけません。三才山経由も下諏訪経由も似たような距離。(田舎のショボイ)通勤ラッシュを考慮して三才山経由で向かいます。安曇野市→松本市→上田市→長和町と辿ります。2時間近くかかりました。糸魚川まで行ける時間ですわ…。ちなみに帰りは下諏訪町→岡谷市→塩尻市→松本市→安曇野市。和田峠のトンネル手前(東側)のビーナスラインへの分岐がスタート地点。ちょっと広めに除雪してあって駐車可。
天気はスカッ晴れ!まずはビーナスラインに向かいます。スノーシューとスキーのトレースがそれぞれ1本ずつ。恐らく今日のトレースなんですが、先客の車がないので意味不明。積雪は50センチはあるけど1mはない感じ。いくら山が開けてても、雪が少ないとスキーもヘッタクリもありません。この冬は日本海側の雪が多いうえに、低気圧もコンスタントに通るため、内陸の雪もかなり多めです。
ビーナスラインに乗ってしばらくでトレースがなくなりました…というかUターンしてます。どうもスノーシューで登って、スキーで下ったと思われます。出勤前にちょっと散歩ってとこか…?林道ワープしながら登っていきます。稜線に出るとこのヘアピンは左の小尾根にから。稜線に出て初めて三峰山を確認。意外と近い。北アルプスや鉢伏山も見えてきました。北アルプスは常念山脈は晴れてるけど、それ以外は雪雲の中でした。弱い冬型の典型。
林道を歩くのが一番楽で早いけど、せっかくなので稜線を歩きます。少し風があって雪が堅いけど、景色はとっても素晴らしいです。トレースの名残が何本か残ってますね。ネットに記録がいくつかあってビックリしたけど、実際にトレース痕を見ると本当なんだ…と。実はメジャーな山だったんだと。
みるみる三峰山が近づいてきます。山頂付近にあった黒い点々もハッキリ見えるようになってきました。その黒い点々…動いてます。鹿の大群です。何十匹かの団体です。あまりの多さに唖然です。美ヶ原や霧ヶ峰の鹿による食害が深刻とのことだけど、これを見たら納得ですね〜。雪に埋まった笹を掘り出して食べているようです。そのうち草も花も食い尽くされてしまいそう…。恐ろしい物を見てしまいました。
三峰茶屋からのルートを合わせると、三峰山への最後の登りとなります。稜線上はカチカチでガタガタなので滑れたもんじゃないけど、右の斜面(東面)はいい感じで落ちています。まず一面、小尾根を越えてまた一面、最後に山頂からの一面。山頂からの斜面は広くてメローで気持ちよさそう!地図上では標高差150mとなっております。3本とも車道まで滑ってオシマイって感じですね。
とりあえず山頂へ。春に来た時も展望よかったけど、今日は雪があって空気も澄んでて最高です。山頂の看板にはエビの尻尾がビッシリ。常念山脈以外の北アルプスが見えないのと、南側が逆光でシラ〜っとしてるのだけが残念なところ。ボクから適当な距離をおいて、鹿が笹をむさぼる姿が目に入るのも興ざめ…。
まずは山頂からの斜面。雪面はキレイなので、もしやパウダー?と淡い期待をしたけど、滑り込んでみたら…微妙。最悪のパリパリモナカではないけど、皮がシットリ湿ったモナカ。今晩冷えたら明日には完成か。天気の経過としては、一昨日に低気圧のまとまった雪が降り、昨日は冬晴れ。今日は最悪の雪も覚悟してました。東面ってのと気温が低かったのが救いだったみたい。
車道まで滑り降りたところで中休止。山頂は景色はいいけど寒かったので、ここで中休止です。ビールをプシュ!風もなくポカポカ陽気です。車道はここからすぐのところにある三峰茶屋までは登りで、そこから和田峠まではずっと下り。登り返して滑るもヨシ、このまま車道で帰るもヨシ。雪は良くないけど、せっかく来たので登り返します。そして真ん中の沢を滑ります。うーん、こっちの方がモナカの完成が近いようでした。気の抜けない雪でした。
三峰茶屋まではほんの200mほどですが、シールを着けて歩きました。茶屋でシールをはずして、帰りは林道で。帰りは尾根伝いに行って、最後に和田峠スキー場跡を滑ろうかとも思っていましたが、面倒になってやめました。茶屋からは和田峠までずっと下り。トレースなくて雪が深くて斜度が緩いとこはさすがに歩きましたが、トレースあれば和田峠までずっと滑れるので楽勝なはずです。
三峰山の感想…。載せてる写真だけ見ると全部いいとこのように思えますが、全体の半分は車道歩きです。ま、晴れてたら車道歩きも気持ちいいんですがね。稜線に出てから山頂までは爽快です。山頂東面に良い斜面があって、そこは楽しく滑れます。快適スノーハイク+ついでに少し滑れる…が三峰山かな。
|