僧ヶ岳 紅葉ハイキング

北アルプスのもう一つの北端の山の紅葉を楽しんできました





ブナを抜けて灌木帯の紅葉

■2015年10月17日(土) ■北アルプス 立山・剱 ■天気:晴れのち時々くもり ■メンバー:こーちゃん、T世
 コースタイム 宇奈月尾根第二登山口(7:25)⇒第三登山口(8:15〜3.0)⇒烏帽子尾根分岐(10:10)⇒前僧ヶ岳(10:45)⇒僧ヶ岳(11:05〜12:00)⇒前僧ヶ岳(12:15)⇒烏帽子尾根分岐(12:45)⇒第三登山口(14:10〜30)⇒第二登山口(15:00)
■温泉:入善町 バーデン明日(520円) ■食事&泊:富山市 こーちゃん邸

富山の友人宅ベースで富山の山2つに登ってきました。初日が僧ヶ岳。剱岳から北へと続く稜線、毛勝三山を越え、先っぽに当たる山が僧ヶ岳。北アルプス最北の情緒を感じながら登ってきました。2日目は富山の山奥にある金剛堂山へ。山頂からは富山の山全体を一望でき、富山の山の概念が理解できたような…?両日とも天気に恵まれ、中腹の紅葉も見頃で、富山の山2つを堪能です!

■僧ヶ岳の登山口選び

僧ヶ岳を登るのに悩ましいのが登山口。登山口は3つあります。烏帽子尾根、宇奈月尾根、片貝川から登るルート…の3本。せっかく北端の山なので北側から登りたいところ。なので、片貝川からは没。真北からは烏帽子尾根だけど、1280m登山口までの林道がアウト臭い…。鋲ヶ岳からだと長過ぎ。必然的に宇奈月尾根になるけど、林道がどこまで入れるのか定かではない感じです。

4時頃、安曇野を出発。6時半に宇奈月温泉。スキー場の上に伸びる林道を登っていくと、平和の像がある駐車場。ここで富山に移り住んだこーちゃんと合流。ここにゲートがありました。このゲート、簡単に動かせるので進んでみます。あわよくば1043mにある第三登山口まで…と思ったけど、1000m目前のところで林道が崩落。ここから歩けば楽だけど、ここに車を置くのはさすがに怒られそう…。戻って第二登山口から登ることに。ここの標高は約650m。平和の像が610mなので40mのオマケ。ただ、距離は1キロ以上得してるので、林道を奥まで見に行ったロスタイムを、ちょうど取り戻した格好かな。


登り始めは紅葉まだ


少し登ると色づき始めます

■少し登るとブナが色付きはじめます

左下に宇奈月ダム湖を見下ろしながら登っていきます。時々トロッコ電車の汽笛も。最初からブナ林歩きですが、さすがに600m台では色付き始め程度。登るにつれて色付きが進み、だいたい1000mからその上くらいがブナの黄葉の見頃かな。天気は快晴!南ほど悪い予報で、信州あたりも曇りベースの予報。後立山の稜線には雲がかかっています。南からの雲をせき止めてくれてるのかも。おかげ様で富山は晴れ!


色が色々でキレイですね〜


ブナの背が高いので珍しく縦の写真を

■第三登山口は広くなってて展望良好!

1時間ほ弱で第三登山口。ここは広くなっていて、東側の展望が開けてます。展望盤なんかもあったりします。目立つのがお椀を伏せたような形の朝日岳。雪倉岳は東から見ると端正だけど、こちらから見ると無骨な形をしてます。で、白馬岳から清水岳にかけての稜線には雲。朝日岳の北は栂海新道の山々と初雪山が見えていました。

林道を少しだけ歩きます。林道からは北側の展望が開けてて富山平野の街が、眼下には宇奈月の温泉街が見えています。このあたりが北アルプス最北端の情緒といいますか、なんだかよくわからないけど…。登山道への取り付きは急で、ハシゴがかけてありました。尾根を淡々と登ります。右手には烏帽子岳からの尾根。その尾根と合流する地点がコースタイムのチェックポイント。まだまだ離れてて、なかなか近づいてきません。


見慣れない方角からの後立山の山並み


黒部川が海に向かって流れていきます


第三登山口の取り付きはハシゴ


だいぶブナの黄葉も終わりつつあります


葉っぱが落ちたブナもなかなか雰囲気あります

■ブナ帯を抜けると今度は灌木の紅葉が・・・

1431mの標高点でいったん下ります。帰りがイヤだなあ…とか思いながら下ります。上の方のブナは既に葉っぱが散ってしまっています。この先はもう紅葉は終わりかなと思ったところ、今度は灌木の紅葉が賑やかになってきました。木の名前がわからんけど、黄色や赤の派手派手なヤツです。烏帽子尾根との合流少し手前で休憩。今日は風がなくて暑い!水分の消費もこの時期にしては多いです。

1431mまではグイグイ登る尾根。そこから先はダラダラした尾根。時計の標高が上がっていかないので面白くないです。下りも時間かかるってことですからね。久しぶりにグイーッと登り、だんだん緩くなって登り着いたところが前僧ヶ岳。仏ヶ原越しに僧ヶ岳山頂が見えています。もう射程距離です。僧ヶ岳の左には駒ヶ岳も。遠そうに見えて近い…こともない?あわよくば駒ヶ岳往復も視野にありますが、時間的に微妙だなあ…。


ブナが終わって灌木帯の紅葉


向こうの山は朝日岳


結構賑やかに紅葉してました


カエデ系ですかね


登山道蛇行地点

■前僧ヶ岳から仏ヶ平、僧ヶ岳山頂

前僧ヶ岳と僧ヶ岳の間が仏ヶ原。名前からイメージするに、草原が広がっているのかと思いきや、広がっているほどの草原ではありませんでした。夏は少しは花が咲くのかな…?今は灌木の葉っぱも完全に落ちて、冬枯れ状態の雪待ち状態です。そんなこんなで3時間40分ほどかかって、11時過ぎに僧ヶ岳登頂であります。


富山平野が見下ろせます


前僧ヶ岳の下りより僧ヶ岳山頂


仏ヶ平と前僧ヶ岳


後立山の雲が少し減ってきたような・・・


ひと息で僧ヶ岳

■ポカポカ陽気の僧ヶ岳山頂で大休止

駒ヶ岳へのピストンは11時がタイムリミットとみてます。5分過ぎただけだけど、厳しそうだなあ…。休憩込みで往復3時間。下山に3時間みると、17時下山の計算。この時期、17時過ぎたら暗くなってくるからなあ…。身体も疲れてるし、今日は僧ヶ岳のみということで。駒ヶ岳は1280mへの林道が開いた時に、やっつけに来よう!

ということで、僧ヶ岳山頂で大休止。晴れて風もなくポカポカ。半袖でじっとしてても寒くありません。途中で眠くなって座ったままウトウト…。山頂には先客1名。休憩中に2人ほど登ってきました。あと登り始めで抜かれた人はいないので、駒ヶ岳に向かったと思われます。

僧ヶ岳からの展望ですが、山頂には灌木が生えており、大パノラマというわけにはいかないです。灌木の丈が低いところで背伸びすると見える感じです。登りながらずっと見えていた後立山の北部の山並み。そして尾根続きで駒ヶ岳。その右には毛勝山。毛勝山の影から、チラッと立山が見えています。僧ヶ岳は最北の山。主な山は南にあります。太陽も南にあるので、どうしてもシラーッとしてしまうのが残念なところですね〜。


幻におわった駒ヶ岳


こちらは毛勝山


僧ヶ岳の山頂です

■下山が疲れました

12時ちょうどに僧ヶ岳山頂を後にします。なんだか富山の街との間に、みるみる雲ができてきました。朝の雲海は珍しくないけど、昼になって雲海になるのは滅多にないような…。街から見て、山も曇ってると思われてるんだろうな…。この下り、結構足にきましたね…。枯葉が道を覆ってて、警戒しながら下るもんで、余分に力を使ってしまう…。標高差が1200mもありながら、登りと下りのタイム差は30分ほどしかないです。下りが捗ってないのがわかります。駒ヶ岳に行ってたら暗くなってたかも…?


長〜い宇奈月尾根を下ります


まずは前僧ヶ岳へ


白馬岳付近の雲がなくなってきました

■下山、そして温泉、そして宴会へ・・・

温泉は入善町のバーデン明日(あけび)。途中で会ったおじさんに教えてもらいました。そして富山市のこーちゃん宅へ。近くのスーパーで買い出しです。さすがに富山!魚介類の品揃えは松本の数倍あります。惣菜も充実。今日は暑かったせいかビールが旨い!ひと通り喉が潤ったあとは、日本酒中心に。早起きで寝不足なのか、途中からウトウト…。翌朝は久しぶりに起きるまで寝てました。





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