秋の薬師沢左俣 沢登り





薬師沢左俣の渓相

■2015年10月4日(土)〜5日(日) ■北アルプス ■天気:1日目:晴れ 2日目:くもり時々薄日 
■メンバー:こーちゃん、きょーちゃん、T世
 コースタイム ◆1日目:折立(9:10⇒三角点(10:25〜45)⇒太郎平小屋(12:45〜13:10)⇒薬師沢左俣出合(14:00〜20)⇒テン場(14:50)
◆2日目:テン場(8:00)⇒二俣(9:30〜45)⇒稜線(11:10〜35)⇒北ノ俣岳(11:55)⇒太郎平小屋(13:15〜30)⇒折立(16:15)
■温泉:亀谷温泉白樺ハイツ(610円) ■食事:糸魚川 龍喜

2013年夏の薬師沢左俣の様子

10月1週目の週末、紅葉が盛りとなった北アルプスはどこも混雑必至。混雑するところには行きたくない…。ということで、北アルプスの薬師沢左俣に行ってきました。一応は紅葉狙いです。紅葉がキレイかどうかの検証ということで。キレイなだけなら、お隣の赤木沢の方でしょうけど、あそこはちょっと浸かるので…パス。この時期、ヒザより上は濡らしたくないです。薬師沢左俣ならばヒザ下で行けそうな感じ。

10月4日(土) 折立〜太郎平〜薬師沢左俣  晴れ!

メンバーは4人。15年近く前、ボクがマツキンに入った当時にいた懐かしい面子。折立へは通常は平湯経由で行きます。今回は珍しく富山経由。この春から富山に住んでるこーちゃんを拾いつつ折立へ。記憶を辿ってみると、富山経由で折立に入ったのは実に約20年ぶり。山を始めたばっかりの時以来となります。その時は奈良に住んでたなあ…。料金所手前の亀谷温泉で合流して1900円節約。有峰林道100円上がっとる。

■折立の駐車場はガラガラ

折立の駐車場はスカスカ。林道奥の広場は覚悟してたけど、余裕で正規?の駐車場に止められました。折立から入る山で、紅葉狙いで行く山はないからなあ。みなさん他に流れたんじゃないかと推測します。または、好天続きだったシルバーウィークで満足してしまってるとか。で、来週は体育の日3連休だし。ま、人が少ないというのは良いことであります。

山行形態は一応沢登りですが、大半は登山道歩き。アプローチ5時間で下山が4時間半。普通はこんな沢行かないわな。まずは太郎平まで1000mの登りから始まります。天気はスカッ晴れ!朝は寒かったけど、登り始めれば汗かきます。折立からしばらくはブナ混じり。色付き始めといった状況です。もともとお客さん少ない上に、出発が遅いので、ほとんど人に会いません。


折立あたりでブナ色付き始め

■三角点から太郎平小屋までが長い〜

三角点で展望が開けます。剱岳なんかも見えてきました。薬師岳を見てみても、紅葉してるとこは全くといっていいほどないですな。三角点で標高は半分稼いだけど、距離は3割進んだかなあ…?ここから太郎平までの長いこと。傾斜が緩い上に、アップダウンも取り揃えてあります。折立⇔太郎平のこの道、ここ何年か下りでは使っています。登った記憶を掘り起こしてみると、なんと約15年ぶりでした。


三角点でひと休み


立山・剱も見えてきました


紅葉する木は少ない


稜線までの長いこと


薬師岳

■太郎平小屋から薬師沢方面へ

太郎平前の広場、夏はごった返してるけど、今は閑古鳥もいないくらい静かです。薬師峠のテン場もガラガラだろうな。一応、登ってる時に何人かはテント入ってそうなザックの人はいました。太郎平から薬師沢小屋方面に向かいます。こっち面の方がやや秋色でした。一本目の橋が太郎沢、二本目の橋が薬師沢左俣となります。橋を渡って入渓準備。


CAMP三兄弟 それぞれ世代が違うみたい


太郎平小屋をあとにします


秋の雰囲気が漂ってます

■薬師沢左俣を30分ほど遡行して・・・

沢に入って30分くらいのとこにある広河原?が本日の宿予定。前回遡行した時にチェックしてあった物件です。30分の河原歩きで、完全沢装備にするのもなんなので、靴を沢靴にして、あとはヘルメットだけ被っておきます。このあたりは針葉樹が多いんですが、沢沿いには紅葉する木もチラホラ。水と石がキレイなので、日が当たると雰囲気良いです。


入渓準備


まあまあ紅葉してます


日が当たってればなあ・・・

■本日の宴会場に到着!

宿予定の広河原。段丘があるけど、昨日未明までの雨のためかジュクジュクで不可。広河原に2人用のテントを2張りです。タープならどこでもOK!だけど、テントは要土木工事。この時期はもうテントじゃないと寒いから無理です。薪集めが大変でした。沢の傾斜が緩くて、おまけに広いから、流木が流れてこないのかな?だいぶ遠征したりで30分以上は集めてました。


本日のテン場

薪は湿っていたせいか、最初の着火はすぐだったけど、なかなか大きな火にならず…。薪不足だったので、長持ちしてちょうど良かったです。本日の宴会料理はほとんどフライパン利用。串も持ってきたけど、翌日の焚き付けになりました。この時期はもう鍋が良かったのかな…と思ったのでありました。

テン場にて

谷なので空は狭いけど、満天の星空です。太郎平で天気予報見た時に、明日は未明から朝にかけて雨…。ほんとに雨なんて降るのかなあ…?最後に時計を見たのは22時頃。まぶたを開けておくのが大変になってきました。いつも宴会は最後まで頑張っていますが、今日は無理…。人より先に寝てしまったのでした。

10月5日(日) 薬師沢左俣遡行〜北ノ俣岳〜太郎平〜折立  くもり時々薄日

5時半ごろに目を覚まします。恐る恐るテントから外を覗くと…晴れてない。まだ薄暗いからハッキリわからないけど、満天の曇り空のような…。さすが天気予報!悪い方には当たる!とりあえず火を点けたいが、焚き付け不足で、朝から集めてまわることに。みんななかなか起きてこないなあ…。遅くまで起きてたのかな?

■朝からどんより曇り空です・・・

一応、午後ほどよくなる予報。朝からダラダラします。天気良くなるのを待ちますが、逆に雲が厚くなってきたような…。それでも出発する頃には、たま〜に薄日が差すように。回復を期待して出発です。そんなに期待していなかった薬師沢の紅葉。太陽が当たると結構キレイです。ただ、沢は南に伸びているので、朝のうちは太陽が当たりません。赤木沢は西を向いて進むので、朝から太陽ギンギンなんですけどね。


朝のテン場

■穏やかなイメージの薬師沢左俣だけど、立派な滝が続きます

しばらく河原歩きしてると滝場が始まります。厄介な滝はないんですが、わりと立派な滝が連続します。ここもやっぱり朝は日が当たらず、暗くて残念なのです。日が当たって明るい薬師沢左俣を遡行したいのなら、ゆっくりスタートしてもう1泊薬師峠か、遅くなるの覚悟で下山するかだな。滝をどう登ったとか、2年目に来てるのに記憶がないなあ…。

天気がなかなか回復しません。青空が多くなって期待すると、また全面雲に覆われ…の繰り返し。日が差しても部分的。全体的に日が当たることはなく、写真を撮ってもパッとしないです。それでも山にかかっていた雲はなくなり、滝場が終わる頃には稜線の雲はなくなりました。


連爆帯の始まり〜!


日が当たってればなあ・・・・


思ったより紅葉がいいです


ミニゴルジュは左から


部分的には日が照るけど・・・


ミニゴルジュの巻き


ミニゴルジュを抜けて


岩の白と紅葉がマッチしてます


全体に日が当たって青空だったらキレイだろうに


薬師沢左俣は立派な滝が多いです


立派な滝を登りながら


立派な滝の上段かな


だんだんと傾斜が緩んで


連爆帯の終わりが近づいてきます


この滝だけ黒い


紅葉の時期にまた来るかな


終わりそうで終わらない


これが最後の滝かな


日が照ると明るくていいなあ


連爆帯は終了です

■天国渓の薬師沢左俣だけど、天気が・・・

薬師沢左俣の真骨頂は源頭部にあり!アホほど広い草原の中を流れる小川の雰囲気がたまりません。夏は両側がお花畑です。果たして秋はどんな感じになるのか…?これを検証しに今日来たのであります。結論からいくと、やっぱり夏の方がいい…。秋の枯草よりも、夏の緑の草の方が断然ヨカです。花も咲いてるし、薬師沢を取り囲む山々も青くて残雪があったりで。今日は曇っててアレだけど、枯草に日が当たっても夏ほど良くなるとは思えないですね。とは言っても、夏に比べて劣るだけで、ここは他にはない素晴らしいロケーションなのであります。


薬師沢左俣源頭部の始まり〜


草原の中を流れる小川


晴れてればなあ・・・


晴れた夏はウキウキだったが・・・

■稜線に詰めたあとは、長い長い下山が待ってます

北ノ俣岳と赤木岳のコルに詰め上げます。日本海側ほど雲が多くて、内陸ほど晴れている感じですね。槍の方はちゃんと晴れてる様子。北ノ俣岳から薬師岳にかけては雲が取れたりかかったり。風も強くて寒いです。夏は賑わう縦走路も、今日は太郎平までの間に単独×2とすれ違い、単独×1に抜かれただけでした。今日も太郎平前の広場は閑古鳥。折立までの長い下山道をトボトボと下ったのでした。


いよいよ詰め


天国渓の源頭部を見下ろします


太郎平小屋に着く頃にやっと晴れてきました

なんだかんだで4時過ぎての下山。亀谷温泉の白樺ハイツで温泉です。亀谷温泉って『かめがい』って読むんですね〜。知らなんだ〜。ちなみに610円。糸魚川の龍喜で晩飯。チャンポン美味しかった。汁が。安曇野に着いたのは夜の9時頃となりました。





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