立山 御山谷から一ノ越



川から立山への山旅




■2016年8月20日(土)〜21日(月) ■北アルプス 立山 ■メンバー:ゴロ太君、まきchin、T世
■コースタイム   ◇1日目 晴れのちくもり
黒部ダム(7:55)⇒御山谷入渓(8:55〜9:25)⇒約1650mテン場(11:45)
◇2日目 晴れのちくもり
テン場(7:15)⇒2080二俣(9:35)⇒カール底(11:05)⇒登山道(12:15〜35)⇒東一ノ越(13:00〜20)⇒黒部平(14:40)
■温泉:大町温泉郷 薬師の湯(700円)  ■食事:安曇野市 ひさりな

2年ぶり2度目の御山谷に行ってきました。2年前の記録はこちら。御山谷は本格的な滝やゴルジュは全くないですけど、明るく開けた川は爽快そのもの!沢登りというよりか、川歩きといった方がしっくりくるかも…。ツメは巨大なU字谷でロケーション抜群!今回は曇りがちで残念ではありましたが、心配されてた雨が降らなかっただけでもヨシとしましょう!

■1日目 黒部ダム〜御山谷〜約1650mテン場 

2度目の御山谷はメンバーを変え、まー君まきchin隊と。6時半に扇沢の駐車場で合流し、アルペンルートを使って黒部ダムへ。天気は快晴!秋のような澄んだ青空です。しかし、予報だとお昼頃にはザーッとひと雨あるみたい。降り出す前に張るもの張って落ち着きたいところですが、果たしてどうなりますやら…。

■御山谷は明るく開けた沢です

黒部湖畔を歩くこと小1時間で御山谷。ここで沢の格好になりますが、先客の方が1名いらっしゃいます。釣りの方のようです。申し訳ないですね…。御山谷は入渓直後のみ若干暗い雰囲気ですが、すぐに北アルプスらしい明るさになります。石が白くて水がキレイです!滝は数えるほどしかなく、落差も大きなものでせいぜい3〜5m程度。なのに迫力はありますね。水量と幅広なのが立派に見える理由かな。

さて、心配している天気ですが、やっぱり徐々にですが雲が広がってきて、それが厚みを増していきます。降り出す前にテン場を確保したい!で、昼までに1650mあたりに確保です。天候の他に、御山谷はテン場の適地が少ないってのがあります。欲をかくとハマるかも…。実際、しばらく上流まで行って、適地がなくて戻ってきたのでした。地形図だとあちこちにありそうなんですけどね〜。段丘は荒れてるし、いいとこは水から近かったり、上に崖があったりで…。


ついつい撮ってしまいます


いつも何故か赤牛岳を探してしまう・・・


御山谷に降り立ちます


最初は平凡な感じ


水はキレイです!


進むにつれ明るくなってきます


小ぶりながら滝も・・・


御山谷で一番滝らしい滝かな・・・?


横から


滝はチョックストーンが多い


飛沫がいい感じ


ナメ滝系はあんまりない・・・


巨大チョックストーンです!


流れが芸術的だ!


浴びながら登ります


おもしろかったので・・・

■歩く時間より宴会時間のほうが長い・・・

少し整地してテント張ります。そして、雨に備えてタープも設置。今日は東から雨雲がやってくるようで、赤沢岳あたりは既に雨が降り出した様子。ここらへんはまだ降ってこないけど、まずはタープの下で宴会開始。まずは、まー君の素麺から。覚悟していた雨ですが、一瞬パラパラと降っただけで、その後は回復傾向に。宴会場を焚火に移します。その後もひっきりなしにツマミが出てきて、夜遅くまで飲んじゃいました。

■2日目 御山谷〜一ノ越手前〜東一ノ越〜黒部平 

5時過ぎに起きたのかな…?天気はボチボチです。ロケーション抜群のツメまでもってくれればいいけどなあ。昨日は少ししか歩いてなくて、今日にたっぷり残っています。ホントはもっと進んでおきたいとこだけど、天気とテン場が心配ですから仕方ない…。昨日の予報では午後から雨マーク。降るまでに降りたいなあ…。雑炊を食って出発です。

■2日目の遡行開始です!

相変わらず大きな滝も難所もなく、ひたすらの河原歩き。登るにつれ谷がどんどん開けてきます。石も水もキレイなので歩いていて気持ちいいです。ただ、後ろからの日を浴びて暑いです!沢の中でこの暑さなので、水も風もないところはクソ暑いでしょうな。1800mくらいで大きく右カーブ。それとともに、獅子岳、鬼岳、竜王岳と見えてきます。

右カーブして少し進んだあたりに、いいテン場がありました。前回は多分雪渓の下だったと思われます。今年のほうが時期的には早いけど、雪のカケラもありませんでした。いつもの年なら、沢の集まるこのあたりは遅くまで雪が残っているはず。


涼しそうに見えますが朝から暑い!


このあたり2年前は雪渓の下だったかも

■水のない急なガレ登りが御山谷の正念場

2000mあたりで水流の乏しい右の沢に入ります。水の多い左に行きたい気分だけど、そっち行くと獅子岳と鬼岳の間に行ってしまう…。最初の二俣は前回は右に行きました。右が正解だけど、今日は暑いので水の多い左へ。カールに出てから修正することにします。でも、すぐ先の二俣で水がなくなります。そのあとは、ひたすら急なガレ沢登り。最後に灌木をかいくぐるとカール底のような地形に出ます。


本流はガレ沢となります


一気に登って展望が開けます


斜度が強くてヘトヘト区間です


振り返ると、だいぶ登ってきましたね〜


灌木をかいくぐった先は・・・

■御山谷源頭のU字谷に出たけど、残念ながら・・・

ここが御山谷の巨大なU字谷の末端。遠くに一ノ越山荘が見えてるけど、谷のスケールが大きいので、なかなか進んだ感じがしませんね。晴れてれば最高のロケーションなんですが、あいにく稜線から少し下まで雲に覆われてしまっています。残念だけど仕方ない…。花はたくさん咲いていました。


カール底のような地形に出ました!


最後のツメです

■沢の下山はいつもしんどい・・・

一ノ越まで登る予定でしたが、早めに東一ノ越への登山道に出て、今回はここまでとします。このトラバース道は風が吹き抜けていて、とっても涼しい!さっきまでの谷の中の暑さがウソみたい。東一ノ越で休んでる時、久しぶりにオコジョが見れました。

ここからタンボ平までは、さっきまでの涼しさがウソみたいに無風で暑苦しかったです。とくに景色のないモジャモジャした中を歩くので、不快指数が高かったです。この道は手入れが入らないんでしょうね…。2年前より荒れてる感じでした。黒部ダムまで登山道はあるけど、黒部平までで勘弁しといてもらいます。あとはアルペンルートで扇沢まで。空いてはなかったけど、すんなり帰れてよかったです。


晴れてたら最高なんですが・・・


東一ノ越より

東一ノ越で久々のオコジョ

温泉は定番の大町温泉郷の薬師の湯へ。ここは混みそうな時でも混まない感じだな。そして、安曇野まで戻ってひさりな食堂へ。ラーメン、餃子、唐揚げ、サラダ…全部美味しかったです。

夕食は安曇野まで戻ってひさりなへ






山登りのページ 山登りのページ
山登りのページ −ぶなぱう−

ぶなぱう ホーム
ぶなぱう速報
山行記録(年度別)
山行記録(山域別)
山スキーの記録
沢登りの記録
北アルプス全山縦走
南アルプス全山縦走
いろんな百名山
北海道100日登山
You Tuube
リンク
プロフィール
メール