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北海道登山の旅 日記(6月19日〜6月27日)
(羊蹄山、雌阿寒岳、利尻山、礼文島、その他・・・)



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■6月19日(水)  晴れ   家(穂高町)⇒新潟(フェリー) 

家(5:05)〜新潟港(9:30)〜フェリー(10:30発)

前日は夜11時ごろまでW杯サッカー(日本はトルコに0−1、韓国はイタリアに2−1)を見ていて興奮したためか、布団に入ってもなかなか寝れず、睡眠不足で家を出ることに。日本海を目指して北上し、糸魚川から8号線で新潟へ。約4時間半の道のりだった。コンビニで酒とつまみをしこたま買いこみ、フェリーに乗りこんだ。

フェリーでは昼前から夕方まで曝睡。昼夜逆転してしまいそうだ。レストランで夕食を食べたあと、消灯までテレビの前で本をんでいた。部屋は2等の雑魚部屋。夏になると芋洗い状態になるはずだが、この時期はまだ縄張りを広く取れる。また寝れないんじゃないかと心配だったが、いつの間にか寝ていた。

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■6月20日(木)  晴れ   ▲羊蹄山

小樽港(4:30)⇒比羅夫登山口(6:15発)⇒4合目(7:20〜30)⇒7合目(8:33〜45)⇒山頂(10:00〜40)⇒5合目(12:45〜13:00)⇒比羅夫登山口(14:20)


3時過ぎに放送で起こされる。小樽のサンクスで朝メシと行動食を調達し、倶知安方面へと車を走らせる。70kmくらいあるので、本州では1時間半くらいかかるところだが、ここはさすがに北海道、1時間で着いてしまった。登山口はキャンプ場になっていて、何をしている人だかわからないが、車3台とテント2張りがあった。

天気は晴れだが、雲海になっているようで下界はくもり。はじめは裾の登りでダラダラ登りが続く。蚊がたくさんいた。だんだんと傾斜がついてくると展望が開けてきた。積丹岳、狩場山、遊楽部岳あたりが見えているとは思うが、なにしろ初めての山域で、特徴のある山がないので、どれがどれかを特定するのが難しかった。

中腹ではシラネアオイがたくさん咲いていた。9合目で単独のおじさんとすれちがう。このへんからは岩くず混じりの道となり、分岐を左に進んで山頂への最短ルートをとった。トラバース気味の道が意外と長かったが、火口壁に出てからは快適!

三角点のある山頂で休む。最高点は京極からの道が合流する地点。山頂というのに風がなく暑い。風がないかわりに虫がしこたまいた。シマリスもいた。かなり人馴れしているようすだった。山頂で休む人に食糧をねだって生きているのだろう。残雪は釜と山肌に少々程度。山頂からの景色は、畑と道路が整然と並んでいるのが印象的だった。

せっかくなのでお鉢めぐり。旧小屋跡から登ってきた道に戻る。少しずつガスが上がり始めてきた。太陽はカサをかぶっているので、明日の天気が心配だ。お昼を回ったのに登ってくる人が結構いた。小屋に泊まるのかな。

羊蹄山は登山口が標高300m台。高度計を見るのがつらかった。本州のアルプスあたりと1000m違うことになる。山頂からの展望は良かったが、ひたすら登る山なので結構疲れた。今度来ることがあれば、スキーで来てみたいと思った。

下山後は温泉探し。雑誌とにらめっこ。ニセコにはたくさんあったが、ちょっと遠くて面倒だったので、倶知安温泉に行った。500円で風呂は新しくてきれい、湯もまあまあで満足!

さて、明日はどうしようか・・・。予定では幌尻岳。昼頃に林道を歩き出せば、いい時間に幌尻山荘に着くという心積もりだったが、どうやら明日の天気はどこも良くないようだ。移動日にしたほうがよさそうな・・・。利尻礼文に向かう案もあったが、結局、道東への移動日にすることにした。

というわけで身の振り方が決まり、明日は移動のみで今日はこのあたりで泊まることにした。比羅夫登山口のキャンプ場は蚊が多かったので却下。地図を見たら、倶知安温泉のすぐ近所に旭ヶ丘キャンプ場(無料)というのがあり、そこを今日の宿とすることに。ライダーのテントが4張りあった。テントを張ったあと、倶知安のCO‐OPで夕食の買出し。雨が降り出してきた。明日の朝本降りになっていたら、テントの撤収が面倒だなあ・・・。

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■6月21日(金)  雨   倶知安⇒帯広⇒屈斜路湖

4時半頃に目を覚ます。いまのところ雨は降っていない。朝メシを食って6時過ぎにここを出たが、まわりのテントはまだみんな寝ていた。登山とツーリングの時間帯の違いを実感。

京極あたりから雨となる。登別のほうでは降り始めから50mmくらい降っているそうだ。R275で苫小牧、R235で門別まで進み、R237を日高町まで北上した。途中、平取の幌尻方面への道も確認しておいた。日高町の道の駅でトイレ休憩したついでに、地場産ノアスパラを調達し、夕食のおかずに。

R274に入るととたんに交通量が増えた。札幌と帯広をつなぐ幹線道路になっているみたいだ。日勝峠の気温は5度。高いところでは雪になっているかもしれない。清水からR38に乗り換え帯広へ。

帯広で「豚丼」という看板に誘われ、「藤一」という店に入った。豚丼とラーメンを食べたが、豚丼が大変美味で妻が気に入ってしまいました。さっそく夕飯でチャレンジしてみることになったのでした。

そのあと幕別、本別、足寄、阿寒湖畔とつないで弟子屈へ。冬の新婚旅行で何度か立ち寄った、弟子屈の「摩周」というスーパーで、昼間の豚丼の再現をするべく豚肉などを調達。そして今日のテン場探し。和琴半島の公共キャンプ場に決めた。雨の中テントを張り、体は冷え冷えに。

温泉は近所の三香温泉というところに。露天のみの変わった温泉だった。露天といっても、なんだか魚を養殖するような池で、イマイチ気分は冴えなかったが、冷え冷えの体には満足だった。

このあとテントに戻り、昼間の豚丼の再現に挑戦!豚のバラ肉を炒め、麺ツユで味をつけ、卵をとじて作った。味の方は、それはそれでおいしかったのだが、「藤一」のものとは明らかに違っていた。妻はもう一度「藤一」に行って確認したいようだった。

天気予報は変わっていて、明日もぐつつくみたい。おまけに東部ほど回復が遅れるようだ。利尻・礼文に行っておけばよかったと後悔・・・。で、明日の気温は最高気温が10度に届かないとのこと。山は雪だろうなあ・・・。

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■6月22日(土)  くもりで霧雨も   ▲雌阿寒岳

雌阿寒温泉登山口(7:13)⇒5合目(8:15〜20)⇒雌阿寒岳(9:16〜22)⇒5合目(9:56〜10:19)⇒登山口(10:18)

朝の時点では今日どうするかまだ決まっていなかった。天気予報では道東以外はまずまずの天気。なんのためにこっちにきたのか・・・。とにかく寒い・・・。

とりあえずキャンプ場を出て、弟子屈のセイコーマートへ。今日また移動して、行った先で天気が悪かったらシャクなので、動かずにこっちにいることにした。で、今日は雌阿寒岳に登ることにした。雌阿寒岳なら天気が悪くても短時間で登れるので、さほど苦にはならないだろう。

雌阿寒温泉の登山口で登山者カードに記入。30分前に埼玉の狭山の人が入山していた。はじめは樹林帯だが、3合目くらいからハイマツとなった。ハイマツといっても背丈よりもはるかに高くて展望は全くきかない。展望がきいたしても、今日は霧で真っ白けなので一緒なのだが・・・。

5合目からは露岩の道となる。北東方面からガスが押し寄せてきているのがわかった。9合目で狭山からと思われる人とスライド。「寒い」と言いながら半袖だった。9合目からは吹きさらし。左からの風と霧で、左の手と頬がメチャクチャ冷たかった。メガネに水滴が付いてどうしようもないのではずした。

山頂に着くが寒い!山頂の四角い石の風下に座ると風当たりは少しマシだったものの、そのうち耐え切れなくなり、写真だけ撮ってさっさと下山した。

5合目でゆっくり休むことに。ここまで来れば無風。持っていたパンやらお菓子を食べた。ここから下で地元と思われる2人組と千葉の鎌ヶ谷からの中年夫婦とスライド。こんな天気なのに、結構登って来るんだなあ・・・。行動時間は約4時間。その気になれば、1日で阿寒岳の雄・雌どっちも片付けられる。

下山後は登山口にある野中温泉別館で温まる。内湯は木でできていて、洗い場はなし。露天は岩をセメントで埋めたやつ。ぬるめだったが、ゆっくり入れてよかった。露天の男女の境は、衝立がひとつ置いてあるだけだった。知らずに素っ裸で出てきた妻はビックリしていた。

帰りにまた「摩周」に寄って、夕飯のカレーの買出し。つまみにホタテを買ったのだが、こっちのホタテは大きさはでかくて、値段は破格!今日もきのうと同じキャンプ場に泊まることに。時間があったので併設のコインランドリ‐で洗濯。そのあと川湯温泉の宿「あさ寝坊」へ。「あさ寝坊」は今年の冬の新婚旅行で8日間お世話になったところ。6月で天気も悪くヒマそうだった。

W杯サッカーは今日が準々決勝。韓国‐スペイン。0‐0でPKとなり、また韓国が勝ってしまった。天気のほうは明日は全道的に雨のよう。明日のことは明日の朝の空を見てから決めることにしよう。

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■6月23日(日)  くもり   屈斜路湖⇒天塩町

夜は寒かった。夜中からションベンをしたかったが、寒いので朝までガマンし切った。今日は天気が良ければ斜里岳に行く予定。しかし、雨こそ降ってないものの、どんよりとしたくもり空で、なにしろ寒い。今日も最高気温は一桁みたい。様子見がてらしばらくダラダラしていた。最新の予報では、オホーツク海側はしばらくくもりと雨マークが並んでいた。利尻を見てみると、今日はくもりのち晴れで、明日以降は晴れとなっていた。急きょ稚内に向かうことにした。

最短ルートはR39で石北峠を越え、旭川からR40を北上するルートだが、冬に通ったし、芸がないので、オホーツク海側を北上することにした。

観光がてら小清水原生花園に寄る。ちょうど道の駅がありトイレ休憩。ここの道の駅は、JRの浜小清水駅にもなっている変わった道の駅だった。そのあと原生花園の展望台のようなところにも立ち寄る。ここにもまた駅があった。この駅はシーズン中にのみ稼動する原生花園駅。ハマナス、エゾスカシユリ、エゾゼンテイカなどが咲いていた。

道路にある温度計はずっと7度と出ていた。ずっと霧雨が降っている。興部から山に入り、名寄に向かう。分水嶺の天北峠を越えれば雨もやむだろうと思っていたが、逆に粒の雨になってしまった。名寄で給油のつもりが、なんとなく通りすぎてしまう。今日は日曜日でスタンドはほとんど閉まっていた。かなりヤバイところまでいったが、中川町でやっと開いているスタンドがあった。もしガソリンを補給できていなければ、明日の朝開店するまで足止めを食らうところだった。
今日は天塩町の鏡沼海浜公園というキャンプ場まで行くことにする。オートキャンプ場も併設されている、設備の整ったところだ。フリーサイトはタダなのがうれしい。海の方はかなり明るいが、たまにまだポツポツと降ってきている。

便所で「Aコープ天塩」のレシート発見。北海道では田舎になるとスーパー探しもひと苦労する時がある。でも、だいたいちょっとした町にはAコープかセイコーマートはあるので、どうしようもなかった時はない。買出しは「Aコープ天塩」を探して街中をウロウロするが見当たらない。かわりに「ヒロウミ」というスーパーをみつけ、そこで夕飯の買出しを済ませた。

温泉は「天塩温泉 夕映え」。500円で設備は抜群できれい。お湯も良い。晴れていれば利尻島を眺めながらの入浴となるところだったが、今日は残念ながら見えなかった。今回の北海道で入った温泉の中で、5本の指に入る良い温泉だった。ただ、ガキがたくさんいて、水のかけあいをやっていて、気分が悪かったのがタマにキズ。

夕食はまたまた豚丼に挑戦。少しは「藤一」に近づいたが、まだ及ばない。

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■6月24日(月)  くもり   天塩町⇒鴛泊

稚内発のフェリーは11:10発で、朝は急ぐことはないが、いつも時間に動き始める。天塩町から少し進むと、風力発電の風車がずらりと並んでいて圧巻だった。サロベツ原野には小清水原生花園と同じような花が咲いていた。天気は良いはずなのに、雨が降ったりやんだりしている。

稚内には6時半に着いてしまった。時間を持て余していたので、フェリーターミナルに偵察に行き、そのあと宗谷岬までドライブ。岬は風が強く寒かったので、車から出る気がしなかった。まあ3回目だからいいか。

ターミナルに戻る。ターミナルの駐車場は1日1000円取られるが、少し離れたところには無料の駐車場があって助かった。ここに車を置いて利尻・礼文に行くので、ここでメインザックでパッキング。雨と風が強かったのでつらかった。ここで神戸から来たおじさんと会う。6月10日から北海道に入っていて、7月いっぱい百名山やら他の山やらに登るらしい。

利尻島に上陸。港から北麓キャンプ場までは4キロの道のり。1.4キロ地点にある温泉まではよかったが、そこから先は傾斜も増し、重荷なのできつい歩きとなった。キャンプ場にはすでに先客がいっぱい。快適なサイトはすでに埋まっていた。

テントを張って落ち着いたところで温泉に向かう。今度は空身で下りなので快適。温泉は400円。設備が整っている割にはお値打ちだった。帰りの登りは、下山した人を迎えに行く民宿の車に、途中で拾ってもらってラッキーだった。キャンプ場に着くと、夕方のフェリーで着いた人だろうか、またテントが増えてきた。

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■6月25日(火)  晴れ   ▲利尻山

登山口(5:06)⇒6号目(6:30〜40)⇒長官山(7:40〜50)⇒利尻山(9:21〜10:00)⇒長官山(11:05〜18)⇒樹林帯に入ったところ(12:34〜41)⇒登山口(13:26)

4時に起きる。こんな時間からどんどん人が利尻山へと向かっていく。下の民宿に泊まっている人たちだ。団体さんがほとんどのようだ。まあ遠い島なので、普通はツアーで来ることになるのかな。天気は海の方は曇っているが、山のほうは晴れている。やっと山に登れるという感じだ。

甘露泉まではアスファルトの遊歩道。甘露泉は人でごった返していた。興味はあったが、この期に団体さんを抜いておきたかったので素通り。しかし、このあとも団体さんを抜くのに苦労した。5合目で休むつもりだったが、ここにも団体さんがいたので素通りした。

6合目で初めての休憩。長官山がジャマして、まだ山頂は見えない。北側は雲海がビッシリだ。雲海の下が海なので、どうせなら本物の海の方がいいなあ。7合目と8合目の間で、稚内で会った神戸のおじさんとすれ違う。もう下ってきているのでビックリ。聞くと、朝2時に出たらしい。

長官山に出たとたん、眼前に利尻の山頂が現れた。なかなか精悍な山だ。山頂はうっすら雪化粧していた。ここからは風があって寒い。鞍部に避難小屋があり、トイレの看板があったが、どこだかわからなかった。利尻山は環境、とくにトイレ問題に力を入れているようで、登山口で携帯トイレを渡されていた。かなり徹底しているようだ。ここから先、窪んだところや岩と岩の間を通るところでは、きのう降った雪が残っていた。

あれだけの人が登って来ているのに、山頂には他に1人おばさんがいただけだった。あとで数人登ってきたものの、静かなものだった。祠には海老のシッポがビッシリ付いていた。残念ながら北、東、南側は雲海となっていて、本土は見えなかった。しかし、高い山は雲の上に抜けていて、暑寒別岳、大雪山あたりが見えていて感動。見えている西側にしても、礼文島の南端と鴛泊、沓形の町だけ。ちょっと残念・・・。

団体山が山頂に登りきったのを見計らって下山開始。と思いきや、次から次へと団体山が登ってくる。寒い中、登ってくるのを待つ時間が長かった。利尻の山頂を拝めるのは長官山が最後なので休む。ここからはさっきまでの寒さがウソのように暑くなった。樹林帯に入るところで休んだが、このころには雲海がなくなって、ここからでも稚内や礼文島が見えた。今山頂にいたらさぞかしよい眺めだっただろうなあ・・・。帰りに甘露泉で水を汲んでおいた。

下山後は温泉へ。今日は帰りに拾ってもらえなかったが、利尻の山頂がスッキリと見えており、気分よくキャンプ場まで帰ることができた。

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■6月26日(水)  晴れ   利尻島⇒礼文島(桃岩)

朝から雲ひとつない快晴。今日登る人は最高に違いない。礼文に渡る船は10:05。4時に目が覚めたが、早く出てもヒマなだけなのでゆっくりしていた。フェリーの待ち時間を利用して、港の横にあるペシ岬に登った。少し登っただけで利尻山が立派になり、礼文島もよく見えた。礼文島での食糧の調達が心配だったのと、時間があったので、セイコーマートで礼文島の2日分の食糧を買いこんでおいた。

船からの眺めは最高。ずっと利尻山が見えるデッキに立っていた。デッキでは写真を撮る人があとをたたなかった。

礼文島はあまり下調べしてなかったため、バスの時刻表の入手から。重い荷物を背負うのはイヤだったので、ターミナルで無理やり預かってもらった。まず桃岩展望台に行くことにした。礼文島ではその辺の道端にも高山植物がふつうに生えている。民家の軒先にも生えている。ターミナルでもらってきた花のガイドで確認しながら歩く。

桃岩展望台からの景色はお見事。礼文島の西海岸は東側とは対照的で絶壁となっている。桃岩から知床に向かう道は、正面に利尻山を見ながら、広々としたしたお花畑の中の道で、とても気分がよかった。知床あたりに来ると人はまばら。ほとんどの人は桃岩のピストンで終わらせているようだ。知床からはバスでターミナルに戻った。預けておいたザックだけ回収して、すぐにまたバスに乗りこむ。そして香深井ということろで降りて、今日のテン場の桜ヶ丘キャンプ場へ。

テントを張ったあと、香深井の集落を散歩。「藤田豆腐店」で豆腐を買い、土山商店というところにも行った。「藤田豆腐店」の豆腐は荒削りで歯ごたえがあり、大変おいしかった。昔は商店だったようだが、今では豆腐とジュースを売るだけになったらしい。今日は夕方になっても気温が高いままだ。きのうまでが寒すぎただけなのだが・・・。明日は25度くらいまで上がる所もあるとのこと。でも、礼文島の明日の天気はくもり。明日は8時間コースを歩くだけなのでまあいいか、といったところだ。
フェリーからの利尻山
桃岩展望台
礼文から利尻山

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■6月27日(木)  雨   スコトン岬〜8時間コース

スコトン岬(7:20)⇒ゴロタ岬(8:00)⇒宇遠内(12:25)⇒桜ヶ丘キャンプ場(13:50)


天気はくもり。今日はバスでスコトン岬に行って、8時間コースを歩いて帰ってくるという予定。早く戻ってこれれば稚内に渡り、遅ければもう1泊するつもり。バス停に向かう途中、漁師風のおじさんに「今日は風が強いぞ!」と言われた。

6:20のバスに乗る。道はガラガラなのにダイヤの関係があるのか、バスは終始40キロで走っていた。礼文岳の登山口で3人下車。バスの一番前に座ったので、前がよく見えて楽しい。スコトン岬手前から、フロントガラスになにやらポツポツと落ちてきた。この時点では、今日はこんな感じのくもりベースで経過するものと思い込んでいた。

バスから降りる乗客はみんなスコトン岬へと向かった。うちらも8時間コースの起点なので岬に向かう。8時間コースはスコトン岬から東海岸をずっと歩くコースで、車道になったり、山道になったりしながら南下する。もともとは元地海岸までだったが、現在は宇遠内から先は通行が禁止されていて、そこから礼文林道方面に抜けるようになっている。

海岸と岬を交互に歩いていくのだが、岬の海に面したところに出るとすごい向かい風。歩き出して30分もしないうちにまた雨が降ってきた。たいしたことないだろうとカッパは着ない。海を見ると、雨が降っているのか、水平線がぼやけていた。ともったら本降りになってきた。

ゴロタ岬でたまらずカッパの上を着る。これまでほとんど人がいなかったが、後からどんどんと追いついてきた。雨は強くなる一方で、鉄府の新しくできたトイレに入って、カッパの下も着た。岬の登りを越え、降りたところが澄海岬。ここは観光スポットになっているのか、観光バスで来ている人で賑わっていた。売店とかもたくさんあり、その軒下で少し雨宿り。ここは路線バスも入っており、やめるならここだったが、今度いつ来れるかわからないので、雨の中歩くことにした。

ここからまた高台に上がる。両側お花畑になっていて、晴れたら気持ちのよいところだが、今日は吹きさらしのところほどつらい。鉄府から宇遠内の間は特に休憩できるところもなく、雨も降り続いているので一気に歩くことに。途中の礼文岳の東側に当たるところでは、海岸線も樹林帯になっていた。ただ歩くだけだが、こんな天気なので樹林帯の方がありがたい。

高台から一気に海岸に降りる。ここから宇遠内まで道はなく、海岸を歩くことになる。海岸にはゴミがたくさん流れ着いていて、ハングル文字のプラスチック容器がゴロゴロしていた。宇遠内の集落は廃村寸前のような感じ。町からここへは単車が通れるくらいの道しかなく、車道は通じてない。船で町に出るのだろうか・・・?とにかく、宇遠内で一番新しい建物は公衆便所だった。

宇遠内から島を横断するかたちでキャンプ場へ向かう。最後の車道歩きはけっこう疲れた。でも、2:58のバスに乗れば、今日のうちに稚内に渡れるとので、一生懸命あるいた。このころには雨は止み間も出てきた。キャンプ場に着く頃にはほぼ上がった。

まったくこんな天気になるとわかっていたら、8時間コースは歩かずに、さっさと稚内に渡っておくんだった。愛とロマンの8時間コースという名前らしいが、今日は雨と風の8時間コースだった。

なんとかバスには間に合い、フェリー乗り場へ。時間があったので北限の湯という銭湯に行くが、営業時間が4時からだった。ずぶ濡れで風呂に入りたかったのに残念・・・。16:20発のフェリーで稚内に。すでに6時を回っており、それからキャンプ場探し、温泉、夕食と忙しかった。テントに入ったのは9時半をまわっていた。




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