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北海道登山の旅 日記(6月28日〜7月6日)
(暑寒別岳、芦別岳、夕張岳、アポイ岳、三段山、その他・・・)


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■6月28日(金)  晴れ時々くもり   稚内⇒朱鞠内湖⇒南暑寒荘

きのう寝たのは夜11時。今日の予定は南暑寒荘までの移動のみ。それだけだと時間が余るので、どこかで洗濯をすることに。野寒布岬経由で南下。晴れていたが、利尻は少し霞んでいた。天塩町の風車は、端から端まで3キロもあった。苫前から山のほうへ入り、朱鞠内み向かった。

ガイドでコインランドリー付きのキャンプ場を探したが、今日のルート上にはなかったので、わざわざ朱鞠内湖まで来たのだった。まあ、観光と昼メシを兼ねてだが。コインランドリ−に洗濯物を放り込み、その間にテントサイトへ。ベンチの上でそうめんを作って食べた。

洗濯が終わり再び車を走らせる。北竜町の道の駅で温泉に入る。玄関はまるでディズニーランドを思わせる作りだったが、中に入ると普通のお風呂だった。そのあとひまわりが有名だというのでひまわり畑に行くが、まだ茎が伸びはじめた程度で、遠くから見るとジャガイモ畑のようだった。南暑寒荘まで行くとなにもないので、今のうちに買出しをしておく。

南暑寒荘の駐車場には車が5,6台。キャンプ場にはまだテントはなかった。今までキャンプ場のなかで、車からサイトまで一番遠い。ダンボール箱に詰めれるだけ詰めて運んだ。うわさには聞いていたが、すごい虫。小バエみたいな感じなのだが、皮膚に食いついてきやがる。たまらずズボンをはくが、それでも気になって仕方がない。テントに入ってからは、中に入ってしまった虫をやっつけるのに大変だった。

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■6月29日(土)  晴れ   南暑寒荘⇒▲南暑寒岳⇒南暑寒荘⇒富良野

南暑寒荘(4:37)⇒湿原入口の展望台(5:51〜6:00)⇒湿原はずれの展望台(6:36〜43)⇒南暑寒岳(7:56〜8:13)⇒展望台(9:08⇒16)⇒展望台(9:45〜10:00)⇒南暑寒荘(11:00)


暑寒別岳の往復はコースタイム12時間と長丁場。朝方は虫が少なくて助かった。はじめは林道の続きのような道だったが、橋を渡ったところから登山道に。日が昇るとともに虫が活動を始めたのか、ウヨウヨと出てきやがった。暑くても半袖になれないのがつらい。
雨竜沼湿原より暑寒別岳
湿原の入口にはブラシが置いてあった。これで靴についた泥を落として、湿原に外からの植物が入ってくるのを防ぐのだ。そこからすぐのところにやぐらのような展望台があり、そこで休む。湿原越しの暑寒別は、まるで尾瀬ヶ原越しの至仏山みたいだった。規模は尾瀬にはかなわないものの、なだらかな山容は尾瀬に似ていた。湿原のほうも尾瀬のようにまっ平ではなく、左右から起伏がきていた。

湿原には立派な木道があった。立派な木道が終わったところで分岐。左方向の一方通行になっていた。花はもう終わったのか、ほとんど咲いていなかった。湿原から離れ、ひと登りで展望台。今度は逆方向から湿原が一望できる。ただひとつ、虫が多いのが難点だ。

ここから南暑寒岳まではダラダラ登り。道は広かったが、両側は背丈の高い笹で、左右の視界はなかった。山頂にはおばさん1人。旦那さんは暑寒別に登りに行って、帰ってくるまで待っているそうだ。暑寒別岳まではそう遠く感じないが、コースタイムは2時間半となっている。行きはよいが、帰りが長い道のりになりそうで、景色もこことそう変わらないと思ったので、やめて戻ることにした。

帰りの湿原は人でごった返していた。みなさん登山という感じではなく、湿原の散策といった感じだ。湿原から先はすれ違う人をかわすのが大変だった。下りにして始めて、ここが観光客の領域だということを知った。南暑寒荘の駐車場は満車で、車道にもあふれかえっていた。

下山後、雨竜町のいきいき館という温泉に入った。町の若者の集会があったようで、風呂の外では宴会をやっていた。時々すごい大きな音で放送がかかり、耳障りだった。

明日は芦別岳に登る予定なので、富良野へと向かう。滝川で三頭火を発見。迷わず入る。三頭火はおいしいラーメンということで、テレビでもよく紹介されているようだ。実際、スープはおいしかたけど、麺はイマイチだった。富良野市街から南に数キロ、山辺というところが芦別岳の登山口。ちょうど登山口が太陽の丘というキャンプ場になっている。実際、夕方まで日当たりがよく、暑くてたまらなかった。太陽は芦別岳と夫婦岩の間に沈んだ。

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■6月30日(日)  晴れ   ▲芦別岳

登山口(4:40)⇒ユウフレ小屋分岐手前(6:10〜18)⇒夫婦岩展望台(8:10〜29)⇒稜線(9:10〜20)⇒芦別岳(11:47〜12:10)⇒見晴台(14:00〜08)⇒登山口(15:10)


芦別岳へは旧道コースから登り、新道コースで下山することに。かなりの長丁場になりそうだったので、早く起きて、早く出ることに。3時40分に起きて、4時40分には歩き始める。はじめは林道歩きだが、やがてユーフレ川沿いの道に。川沿いになっていきなりの大高巻き。この先も何度となく高巻きを繰り返す。道も整備は入ってなく、かなり荒れ気味。河原で休んでいた団体さんを抜いた。

ずっとジメジメした沢沿いの道。2mくらいあるフキがあって気持ち悪かった。2時間半歩いたのに、標高はまだ900mくらいだった。ここも登山口の標高は300m台。泣けてくる・・・。ラジカセをガンガンに鳴らしている学生の団体がいた。そこそこ人が入っているから、そこまでしなくても・・・。だいぶ上流にきて高巻きがなくなり、着実に高度を稼ぐようになる。

標高1200mくらいの、夫婦岩の展望台のようなところで休憩。すでに沢沿いの道は終わっている。最後の尾根に上夫婦岩あたりからの芦別岳がる急登が残っていたが、これは覚悟をしていたのでなんなくクリアー。そして、ちょっとした岩峰に出ると、芦別岳の勇姿が。がんばって旧道コースを登ってきた甲斐があった、と思えるほどの眺めだった。

さて、ここからは快適な稜線歩き、といきたいところだったが、稜線上の道は潅木で覆われているのか見えない。また、ここから確認できるだけで大きな登り返しが2つある。この先もハードそうだったが、さっきまでの鬱蒼とした湿っぽい道からは開放され、開放感のある展望のよいルートになるので、気分は良い。大きな登り返しは雪渓登り。ここで登山道から離れてしまい、猛烈な笹ヤブを漕ぐことに。ここでえらい体力を消耗してしまった。

2つ目の登り返しを終えて、さっき確認できなかった部分が見えた。この先もアップダウンが続いていてショック!しかし、だいぶ山頂は近づき、あと2ピッチで着けることを確信した。山頂の肩にあたるところに登りつく。雪渓が溶けるのを追いかけて、エゾイチゲ、チングルマ等のお花畑が広がっている。あとは山頂にあたる岩を登るだけだ。

登りに7時間かかってようやく芦別岳山頂へ。山頂からは明日登る夕張岳、十勝連峰、日高山脈等が望めた。山頂は虫の棲家になっているのかものすごい数で、顔にたかってきてうっとおしい。とくに、一度も剃ってなかったヒゲの中に入り込もうとするので、たまらなかった。山頂にいた若者2人はここに1時間いるというが、この虫の中よく1時間もいれるもんだと感心した。

虫地獄に耐えかねて下りることに。新道は雲峰山と半面山に登り返しがあるだけで、あまり無駄なく標高を稼いでいた。夫婦岩側から見る芦別岳は鋭く尖っていたのに、新道コースから見ると全然尖っていない。あの尖った芦別岳を見れるということだけでも、少々しんどかったとしても、登るとしたらやはり旧道コースからが良いだろう。

下山後、ハイランド富良野という温泉に入った。ここで今回初めてヒゲを剃った。

夕食を求めて富良野市外へ。日曜だからか、食堂はことごとく休んでいた。街中の路地裏に「大番食堂」という怪しげな食堂を発見。一瞬ためらったが、おもしろそうだったので行ってみることに。夜は飲み屋になるのだろう。常連客2人いて、2人ともツケでご飯を食べていた。料理の味はイマイチだったが、店とおばちゃんに味があった。

明日の夕張岳に備えて、少しでも近づいてから泊まりたかった。桂沢湖のキャンプ場まで進んだ。離れたところに1張りあっただけで、周りには誰一人いなかった。すでに暗くなっており、空は星でいっぱいだった。明日も天気が良さそうだ。

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■7月1日(月)  晴れ   ▲夕張岳

登山口(6:33)⇒冷水(7:41〜50)⇒望岳台(8:38〜52)⇒お花畑(9:43〜10:00)⇒夕張岳山頂(10:35〜11:11)⇒望岳台(12:36〜12:50)⇒登山口(14:10)

起きるとどんよりとしたくもり空。ここから登山口まで車で移動しなくてはいけない。道中、霧雨が降ったりしたが、低そうな雲だったので山は抜けていると感じだ。国道から登山口に向かう道の分岐がわかりづらかった。登山口に着くとすでに6台止まっていて、準備している間にも2台登ってきた。

登山者カードに記入する時、きのうの欄を見てみたら、1ページに10数人書ける紙が5枚ビッシリと書いてあった。書かずに登る人も多いだろうから、恐らく昨日だけで100人以上の人が入っていたのでは・・・。良く整備された緩い道が続く。冷水あたりからは雲の上に出て、上空は青空が広がっている。

望岳台からは昨日登った芦別岳が望めた。南から見ると全然尖っていない。やはり芦別岳は北から見る山だと思った。ここからは高原のような台地を歩くようになる。その高原の遥か先に夕張岳の山頂がある。山頂への最後の登りまでは、ほとんど登らなくてもよい感じだ。

夕張岳のお花畑蛇紋岩の崩落地には見たことのない花があった。少し離れたところにはユウバリコザクラらしき花も。見に行けないのが残念。北海道に来る時は、花のガイドブックは必携だ。せめて固有種だけでもチェックして登らないと・・・。お花畑周辺は木道になっていた。ここらへんはネギのような草が群生していて、まるでネギ畑のようだった。なかなか雰囲気のよいところだ。山頂の肩あたりにも蛇紋岩の崩落地があり、珍しそうな植物がはえていた。

最後の登りはしんどかったが、夕張岳の山頂へ。ちょうど4時間くらいだ。きのう登った芦別岳は岩岩の男性的な山。夕張岳はなだらかn高原状で女性的な山。同じ夕張山地にありながら、対照的な2つの山だ。南から時折ガスが押し寄せてきていたが、とくに発達することもなく、よいアクセントとなっていた。

気持ちのよい道をのんびりと下っていく。帰りは馬ノ背コースをとる。来た道のほうが早そうだったが、今度いつこれるかわからないので通っておく。とくにどおってことはなかった。降りたところに夕張ヒュッテがあった。ラジオかなんかが鳴っていたが、管理人がいるのだろうか。旭川ナンバーの車も止まっていた。

3日連続で移動しながら日帰りで登ったので、かなりお疲れ気味だ。明日はジャブ程度にし、アポイ岳に登ることにした。今日のうちに日高町の沙流川キャンプ場まで行くことに。このキャンプ場はなかなかよかった。トイレも炊事場も雰囲気もよかった。駐車場はサイトから離れていたが、設営の時は車進入可だったのでありがたい。

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■7月2日(火)  くもり   ▲アポイ岳

登山口(9:20)⇒5合目休憩小屋(10:18〜30)⇒アポイ岳山頂(11:29〜53)⇒5合目休憩小屋(12:29〜35)⇒登山口(13:25)

このキャンプ場は幌尻岳に登るベースになっているのか、わかっているだけで2人いた。そのうちの1人は大阪からのおばさんで、きのうは岩手山に登ってここまで入り、今日から額平岳、戸蔦別岳経由で幌尻に登るという。平取からだと徒渉しなくてはいけないから、そのコースから登るというのだが、おばさん単独でたいしたもんだ。

門別までは快調に飛ばせたが、海沿いに出てからはちょうど控えめな通勤ラッシュとなり、思ったよりも時間を食った。くもり空だったが、水平線はクッキリと見えており、雨の不安はなかった。まあ、アポイ岳はおまけのような山なので、雨さえ降らなければいいと思った。登山口の駐車場はガラガラだった。手軽に登れる花の山なので、夕張岳並かと思っていたが、そうでもないようだ。

山頂にはべったりとした雲が居座っている。しかし薄日も感じられ、かなり蒸し暑かった。暑かったので短パン、Tシャツで登るが、アポイ岳はダニの多い山だとあとで聞いて、やられずに済んでよかったと思った。

5合目まで来ると山頂の雲は取れた。山頂までの道のりも望めた。ここから先にはチラホラと花が出始める。今日は登山口の案内板で、花の名前をチェックしてきたので、少しは名前がわかった。黄色い花が中心だったが、お花畑という感じの山ではない。

7合目からの尾根歩きは展望もよく快適だったが、山頂は樹林に囲まれ展望はなし。日高山脈南部の山波が見えるかと期待していたが、北のほうの山は雲の中で、まったく見ることができなかった。登りはゆっくりと花を見ながら登ったが、下りはさっさと下った。途中でよくしゃべるおじさんと話をした。この人は登山が趣味ではなく、天然記念物を見てまわるのが趣味とのこと。

4日ぶりに快適な温泉に入れた。ここ3日は公衆浴場に毛が生えた程度のところだったので、久しぶりにゆっくり入れた。風呂に入っている間に雨が降り出す。今日は襟裳岬のキャンプ場にするつもりだったが、天気が悪いとやだなと思い変更することに。日高山脈の東側ならマシだろうと思い、豊頃町の茂岩山キャンプ場に行くことにした。

豊頃町の高台にキャンプ場はあった。他にお客さんは夫婦1組のみ。札幌の人で、パークゴルフをしながら北海道中を回っているとのこと。これから数日間、梅雨前線が北海道まで北上して、ぐずつく天気が続きそう。とりあえず明日、あさっては休養日&移動にあてた。明日は帯広で洗濯だ。

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■7月3日(火)  くもり朝霧雨   豊頃町⇒帯広⇒上士幌町

4連チャンの日帰りで少々お疲れ気味なので、今日は一日ゆっくりすることにした。予定としては洗濯、熊除け鈴入手、昼メシを藤一で豚丼を食うことくらい。ここから帯広までは約30キロ。早く出ても仕方がないのでゆっくりしていた。

途中、ハローページでコインランドリ−とアウトドアショップをチェック。帯広には9時ごろに着いた。街中の「アウトドアショップ タケダ」というところに行く。まだ早いので場所チェックのつもりだったが、すでに開店していてビックリ。熊除け鈴をゲッと。持っていた鈴は貧弱なので、もう少しマシなやつを買った。

続いて洗濯。帯広の西の郊外にある「スワン」というコインランドリ−に行く。ここには本州から帯広に住みついたというおばさんが洗濯に来ていた。

洗濯が終わるとちょうどお昼の時間。北海道上陸2日目に行った「藤一」の豚丼の味が忘れられず、もう一度行くことに。店の前に行くと、なんだか営業していない雰囲気。ドアに貼り紙がしてあった。「6月23日をもって閉店します」というものだった。この前行ったのが6月20日。その3日後に閉店とは・・・。楽しみにしていた豚丼が食えなかったのも残念だったが、この閉店劇に唖然としてしまった。

豚丼を求めて帯広駅前へ。藤一の豚丼は卵とじだったが、何件か見たところどの店も卵とじではなかった。どうやら本物の帯広名物豚丼は、卵とじではないらしい。食べてみると、あまりおいしくなかった。聞くところによると、帯広ではうなぎが手に入らず、うな丼が食べられないため、うなぎの替わりに豚肉を乗せたのだという。

今日のテン場予定地の糠平キャンプ場に行く。車を横付けできそうだったのでここを選んだのだが、便所と炊事場がメチャメチャ遠かったので、場所を変えて上士幌町の航空公園というところに行くことに。せっかく糠平まで来たので、温泉には入っておく。

夕食は豚丼。3度目の挑戦だ。今回は帯広のスーパーで「豚丼のタレ」を入手したおかげか、一番「藤一」の豚丼の味に近かったように思う。航空公園はライダーで盛っている。

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■7月4日(木)  くもり時々晴れ   銀泉台〜お花畑

友人(S馬さん)が大雪山に登りにきていて、今日銀泉台に下山する。せっかくなので会おうということで、銀泉台で12時に待ち合わせることにした。待ったり、待ってもらったりするのはイヤなので、銀泉台から赤岳方面に、お迎えがてら登ることにする。

銀泉台から第1花苑まではコースタイム1時間だったが30分で着いた。そしてしばらくで第2花苑。雪渓が残っていたり、まだ溶けたばっかりだったりで、花はまだ咲く前のところが多かった。それでもエゾコザクラが咲いていてよかった。駒草平への登りでS馬さんとスライド。花大好きのS馬さんは、とっても満足そうだった。S馬さんには下ってもらって、ウチらはせっかくなので駒草平まで行くことにした。駒草平で森林限界。遠くまで視界は利かなかったが、よい雰囲気のところだった。時間があれば、この先の登ってみたい。少し休憩したあと、S馬さんを追いかけて下る。

S馬さんは今日は層雲峡に泊まるので、そこまで送っていく。車は完全に2人乗りだったので、3人乗りにするのに苦労した。ホテルに荷物を降ろして黒岳の湯へ。受付と内湯が2Fにあり、露天は3Fにあるという変わったところ。露天に行くが、熱くて入っていられなかった。内湯に行くと、内湯の方がぬるかった。

S馬さんが冷し中華を食いたいというので、温泉をでたところにある某ラーメン屋へ。味噌野菜ラーメンを注文したが、スープも麺も今回の中で最悪、値段は最高だった。このあとも一緒に行動することに。まず今日のテン場、青少年旅行村に行き、テントだけ張っておく。そして上川町に大雪展望台というのがあるみたいなので行ってみる。高台にある展望台にはエスポワールの鐘というのがあり登る。3時にゴンゴンと鐘が鳴り、一番上にいるとかなりうるさかった。

S馬さんをホテルの送ったあと、テン場に戻る。天気予報では明日は午後から雨となっていた。今朝、テントを撤収する時にポールを折ってしまった。旭川の秀岳荘に問い合わせると、在庫であるとのこと。明日は旭川へポールを買いに行くことにした。週末以降は晴れマークが並んでいた。ボチボチ大雪〜十勝の縦走に突入するかな。

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■7月5日(金)  くもり   層雲峡⇒旭川⇒白金温泉

旭川に向かい、まずは秀岳荘へ。ばら売りしてくれて助かった。そのあと、ウエスタンというショッピングセンターに行って、縦走用の食糧を買出し。昼頃になり、旭川ラーメン村に行った。1つの建物に10件くらいのラーメン屋が入っていたが、行列のできている店、ガラガラの店と人気の差が激しかった。中くらいの店に入り、八宝味噌ラーメンを注文。どんなのが出てくるのかと思ったら、味噌ラーメンの上に八宝菜が乗っかっていた。

下見とヒマつぶしを兼ねて、旭岳温泉に行く。途中、セルフのガソリンスタンドがあって、89円/Lだったので、超満タンにしておいた。羽幌で入れた時は109円/Lだったことを考えるとすごい差だ。天気が良くないせいか、旭岳温泉周辺はあまり人がいなかった。

明日はジャブで三段山に登ることにした。どのキャンプ場ガイドを見ても絶賛している、「美瑛自然の村」というキャンプ場に行ってみることに。そんなところなので、早く行かないとよい場所がなくなるのではと思っていたが、先客は2名だけだった。濃い霧が立ち込めていて、山が見えず残念だ。

有名な露天風呂「吹上の湯」に行く。少し登ると雲の上に出たのか、十勝連峰の大パノラマが・・・。早く縦走したい気持ちでいっぱいだった。平日で中途半端な時間なのですいていると思ったが、駐車場にはけっこう車が止まっており、風呂もかなり賑やかだった。そのあと十勝岳温泉に行って、下山時のバスのダイヤを確認しておいた。帰りはオプタテシケ山も見えていた。

きのうの天気予報を見て、大雪〜十勝の縦走は日曜日出発を考えていた。最新の天気予報では、日曜は雨の確率90%に変わっていた。なんじゃそりゃ〜。台風5号があって、こっちに近づく可能性があるようだ。台風が去ってからの出発にしたほうが無難かもしれない。

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■7月6日(土)  くもり   ▲三段山

白銀荘(8:43)⇒三段山(10:28〜11:07)⇒白銀荘(12:10)

夕べは電撃殺虫器のバチバチッ!という音で悩まされた。夜は大降りの時もあったが、起きると小雨になっていた。三段山は往復4時間ほどなので、様子を見ながら出ることに。とりあえずくもりベースになってきたので動き出す。

白銀荘には冬にクロカンをしに来たことがある。なつかしいだろうなあと思っていたが、冬の白銀の世界とは全く違っており、初めて来たところのようだった。その時は山スキーヤーで賑わっていたが、今日は登山者らしき人はほとんどいない。ここからは三段山への道しかないからか・・・。

人気がないのか踏み跡も薄かった。濃いガスの中をひたすら登る。はじめは樹林帯だったが、しばらくでハイマツまたは笹の道となる。山頂まで少しのところで、急に視界が広がった。下を見ると雲海なので、ただ雲の上に出ただけのようだ。十勝岳から前十勝岳にかけてのなだらかな砂礫の尾根が見えていて、歩いている人も見える。

三段山の山頂に着くと、反対側に富良野岳から十勝岳の稜線が目に飛び込んできた。迫力のある火口壁の稜線で、物々しい雰囲気だ。北東方向は三段スロープと呼ばれるなだらかな斜面が続いている。ここがスキーのコースになっているのだろう。三段山はマイナーな山かもしれないが、十勝連峰の主稜線を見る絶好の展望台で、気に入った。

下山したところにある白銀荘にも風呂はあったが、今日はガイドでみつけたペンション「星の灯りや」にある温泉へ行く。ここは手作りの露天風呂のようで、かなり工夫されていた。

縦走の入山は旭岳温泉、下山は十勝岳温泉。車をどっちに置いて出るかでかなり悩んだ。富良野の本屋に行き、バスの時刻表とにらめっこ。旭岳温泉に車を置いて出ると、下山した日に車を回収できない。十勝岳温泉に車を置くと、前日に1泊必要になる。どちらもメリット、デメリットがあったが、入山時に身軽に入りたかったので、旭岳温泉に車を置いて入山することに決めた。

場所的に動きやすいということで、中富良野の林間公園キャンプ場で泊まる。天気予報はまた変わっていて、月曜日も90%になっていた。これだと月曜日の入山も危うくなってきた。


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