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初夏の尾瀬(燧ケ岳他)

水芭蕉にはちょっとちょっと早かったかな・・・
 山域  尾瀬/燧ケ岳 
 山行日時  2002年6月5日(水)〜7日(金)
 登山形態  無雪期 一般道
 メンバー  T世
 行程  1日目  鳩待峠⇒富士見峠⇒下田代十字路
 2日目  下田代⇒燧ケ岳⇒尾瀬沼1周⇒下田代
 3日目  下田代⇒山の鼻⇒鳩待峠
 温泉  南郷温泉 しゃくなげの湯(500円)




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スキー場の下にある自動ゲートの駐車場に車を止める。24時間で1000円の駐車料金になっていた。3日間だから3000円だ。あとバスの片道が900円、テン場代が1人1日800円。しめて2人分の合計が9800円ということになる。まったく金のかかる山だ・・・。鳩待峠へはワゴン車のタクシーで。

■6月5日(水)   晴れ時々くもり   鳩待峠⇒富士見峠⇒下田代

鳩待峠(8:20発)⇒横田代(9:40〜10:03)⇒富士見峠(10:45〜11:07)⇒竜宮(12:28〜13:13)⇒下田代キャンプ場(13:45着)


峠に着き、至仏山に登ろうと登山口に行くと、6月いっぱいは閉鎖という看板が立っていた。残雪期の植物保護のためらしい。いきなり出鼻をくじかれてしまった。さて、どうしようか・・・。このまま山ノ鼻に下りると早く着きすぎてしまうので、富士見峠経由で下田代に向かうことにした。

横田代にて(バックは至仏山)

富士見峠への道に入ると、さっきまでの喧騒がウソのような静かな道になる。ダラダラ登りが続いた。荷物は20キロチョイなので、そう重くは感じないが、久しぶりのTシャツなので、ザックの紐が肩に食い込んで痛かった。ずっと樹林帯だったが、ちょっとした湿原(横田代)に出る。なかなか良い所で、湿原越しの至仏山が印象的だった。あと、燧ケ岳、平ヶ岳、巻機山の半分などが見えた。他にもそこそこ立派な山はあったが、この山域はあまりなじみではないので、山座同定に苦しむ。

あやめ平で休憩しようと思ったら、作業中のようでヘリが来るから近寄らないように言われた。仕方なく、富士見峠まで歩くことにした。だんだんと燧ヶ岳の格好が良くなってきた。富士見峠に着く。樹林帯の中に小さな池があり、そのほとりで少し休んだ。展望はない。

竜宮にて

ここから尾瀬ヶ原の竜宮に向けて下っていく。はじめは尾根筋のダラダラ下り。途中から沢に向けて一気下り。T世さんはヒザの調子が思わしくないようで、急な下りになると気を遣いながら下りていた。時間には余裕があるし、このあと北海道も控えているので、無理は禁物だ。竜宮に着くとさすがにたくさん人がいる。修学旅行だか遠足だかの小学生がたむろしていた。まだ早いし、気持ちが良かったので、ベンチで少し寝た。

下田代十字路あたりは集落のようだった。ここには6件の山小屋とキャンプ場が密集している。キャンプ場は少し奥まったところにあった。先客は1張りのみ。林の中にあるロケーションの良いテン場だが、いかんせん工事中でやかましい。ヒマなので山小屋の賑やかなところで時間をつぶす。

時期的なものか虫がたくさんいて、非常にうっとおしい。2人とも靴下の縁をたくさんやられてしまった。夕食は回鍋肉。メシを食ってテントに入ったら、次の朝まで記憶がなかった。夏用の寝袋では少し寒いかとも思ったが、まったく寒くはなく快眠できた。




■6月6日(木)   晴れ時々くもり   下田代キャンプ場⇒燧ヶ岳⇒尾瀬沼1周

下田代キャンプ場(5:20発)⇒柴安ー(8:13〜8:40)⇒俎(8:55〜9:30)⇒ミノブチ岳(9:47〜10:00)⇒沼尻(11:33〜50)⇒長蔵小屋(12:30〜50)⇒沼尻(13:57〜14:10)⇒下田代キャンプ場(15:38着)


燧ヶ岳へのルートは見晴新道。ガイドでは樹林帯で展望がないということで、なんでこんな名前がついたのか・・・。沢状の薄暗い感じの道を登る。日の当たらない沢のため。下のほうから雪があった。おばちゃん2名を抜く。雪が残っているとは思ってなかったようで、不安そうにしていた。天気は今のところだいたい晴れ。山頂あたりに少し雲が残っていた。登る頃には晴れていてほしいところだ。だいぶ上のほうまで、この薄暗い沢は続いた。尾根に出ると展望が開け、尾瀬ヶ原と至仏山の眺めがとても素晴らしかった。かわりに太陽がガンガンに照り付けてきて暑い。夏山まっ盛りのようだった。

尾瀬沼を見下ろす

柴安ーに着くと雲はなくなっていた。しかし、薄いモヤが出ていて展望はあまり効かない。越後三山がかすかに見える程度だった。途中で抜いたおばちゃん2人も登ってきた。登ってくるなりいきなり感謝され、トマとをくれた。雪があるのでどうしようかと思っていたところに、ボクたちが登っていったので、先に人がいるということで安心して登れたらしい。

俎ーとの鞍部への急な下りは、雪がベッタリとついていた。滑落してもたいした距離ではなかったが、一歩ずつ慎重に下っていった。ピッケル1本あれば大変楽になるところだ。おばちゃんたちも向かってきていたが、この雪壁が降りれず、引き返していった。

俎ーには若めのにいちゃんと変なおっさんがいた。おっさんは御池から登ってきていて、ここで百名山の74座目ということだ。家に帰ってから数えてみたら、ボクもちょうど74座目だった。酔っ払った感じのしゃべり口で、平ヶ岳と皇海山には行かないほうがいいよ・・・と言っていた。なんでやろう・・・?

尾瀬沼越しの燧ヶ岳

ナデッ窪の残雪は思っていたよりも少なそうなので、長英新道を下ろうか迷った。でも、長英新道もだるそうだったので、予定通りナデッ窪へ。ミノブチ岳まで行くと行き過ぎだった。少し戻り分岐からナデッ窪に入る。上部はやや急な雪渓で快適に下降。途中から雪が薄くなり、中途半端に川を覆っていて、ミニスノーブリッジがたくさんあった。その通過でやや苦労。ヤブっぽいところもあったりで、結構時間を食ってしまった。

沼尻からは左回りで尾瀬沼を1周した。沼の方には、尾瀬ヶ原に比べて水芭蕉がまだだいぶ残っていた。長蔵小屋にはツアーで来た感じの人でごった返していた。女の添乗員さんは、スーツ姿で来ていた。たいへんだ・・・。三平下まで来ると、一気に人がいなくなった。このころからだいぶ疲れてきた。沼尻ではナデッ窪を降りてきたときはたくさん人がいたが、1週した今は人がほとんどいなくなってしまった。時間的なものなのか・・・。

沼尻から下田代までは標高差約200mの下り。白砂峠でやや登りがある。今日はたくさん歩いたので、あまり見所のないこの区間はだるかった。地図に休憩によい河原と書いてあるところで休むつもりにしていたが、その河原はあまり気持ちの良いところではなかった。



■6月7日(金)   晴れ   下田代キャンプ場⇒山ノ鼻⇒鳩待峠

下田代キャンプ場(5:40発)⇒牛首(6:33〜43)⇒山ノ鼻(7:11〜20)⇒鳩待峠(8:13着)

鳩待峠発のバスは8:50と10:20。中途半端だ。一応、8:50発のバスに乗る目を残して5時40分に出発した。天気は晴れっぽいが、尾瀬ヶ原には濃い霧が立ち込めていた。牛首あたりで霧が晴れてきた。今日が一番良い天気のようだ。きのうまでの霞もなく、澄んだ青空が広がっていた。また、このあたりから今朝山ノ鼻を出てきたと思われる人とすれ違うようになる。

山ノ鼻ではトイレ休憩くらいにしておく。なんとか8:50発のバスに間に合いそうだ。鳩待峠への道もほとんど木道でカバーされていた。途中で左側を歩いていたら、どっかのおっさんにおこられた。木道は右側通行なのか・・・?

峠に着くと2人乗ったタクシーがいて、客が来るのを待っていた。便乗する。バスよりもほんの少しだけ早く出ることができた。

えらい早く車まで戻れたので、帰りはいろいろ寄り道しながら帰った。まず、温泉は利根村の「しゃくなげの湯」そのあと赤城山、榛名山、長野原、軽井沢をドライブしながら家路についた。



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