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初冬の燕岳

今年の雪は異常に早く、大町では早くも18センチの雪が積もりました
 山域  北アルプス 燕岳 
 山行日時  2002年10月31日(木)
 天気  晴れ 
 登山形態  積雪期 一般道
 メンバー  T世
 行程  中房温泉⇒燕岳⇒中房温泉
 温泉  中房温泉(下山してきた人のみ:700円)  有明荘(600円)


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今年は9月になっても暑い日が続き、とにかく長い夏だった。・・・かと思うと、10月29日という記録的に早い時期に松本で初雪が降ったり、大町では18センチも積もって、農作物に被害が出たりした。その2日後、早朝だけで仕事が終わったので、これ幸い!と燕岳に雪の様子を見に行くことにした。

朝8時頃に家を出る。宮城の冬期ゲートを越えたあたりから路肩に雪がチラホラと見え始める。徐々に増えていき、中房の手前くらいからはしっかりと積もっていた。天気は快晴だが、気圧の谷が近づいているようなので、雲が広がる前には稜線に出たいものだ。


中房温泉(8:50発)⇒燕山荘(13:35〜14:18)⇒中房温泉(16:40着)

登山口の日陰で20〜30センチくらいの積雪。バージンスノーを期待していたが、先客がいてトレースができていた。まあ、こんな時間に出て1番乗りになるわけないか・・・。登るにつれて徐々に増えるものの、上と下で春ほどの差はなかった。寒気が強くて、上も下も同じような降りだったのだろう。

合戦小屋のトイレの屋根には60センチくらいの雪が乗っかっていた。ここから先はハイマツが隠れるか隠れないかというくらいの積雪。トレースは合戦沢の頭までは、ほぼ夏道通しについていた。今まで雪のある時は、まっすぐ登ったことしかなかった。夏道を通るのも初めてだった。頭から燕山荘までは、忠実に稜線上にトレースがついていた。ハイマツやらシャクナゲやらの枝がジャマになって、えらい歩きにくかった。

とくに急いだわけでもなく、ゆっくり歩いたわけでもないが、中房温泉から燕山荘まで4時間45分もかかってしまった。中途半端な雪のせいだろう。稜線に出ると積雪は少なく、地肌が露出しているところが多かった。年賀状用に雪の付いた山頂を撮ろうと思っていたのに、これではちょっと・・・。もともと稜線の西側は、風で飛ばされて雪が付かない上に、きのうの好天で融けてしまったのだろう。燕岳の稜線の雪化粧を撮ろうと思ったら、降雪直後でないとダメみたいだ。

燕山荘の温度計は0度を指していた。下界は今日は気温が上がるといっていたが、さすがに北アの稜線だ。展望は良好。槍・穂高が逆光になっているのが残念。後立山はさすがに真っ白けだ。こちらとは厚みが違う。あと、真っ白な五色ヶ原が印象的だった。時間も雪もないので、山頂はパスして降りることに。

下りは快調に飛ばせるかと思っていたが、中途半端な雪のせいでピッチが上がらない。とくに合戦尾根の頭までの、ハイマツとの障害物競走で時間を食った。今回は1発目の雪で、下地ができていない。いったん根雪になれば、ヤブが埋まって歩きやすくなるのだが・・・。結局、中房温泉まで2時間22分もかけて下山。後半はかなり疲れてしまった。

■感想

10月にしてこの雪。普段の年なら11月の下旬の積雪だ。今年は早くから本格的な雪山登山ができそうだ。



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