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蝶ヶ岳〜常念岳(三股より)

 コンパス様御一行の山行に便乗
 山域  北アルプス 蝶ヶ岳、常念岳 
 山行日時  2002年8月3日(土)〜4日(日)
 登山形態  無雪期 縦走
 メンバー  コンパス様御一行、T世 (M国)
 行程  1日目  三股⇒蝶ヶ岳
 2日目  蝶ヶ岳⇒常念岳⇒三股
 温泉  安曇野 蝶ヶ岳温泉 ほりで〜ゆ〜(500円)  安曇野温泉ガイド



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コンパス様御一行が蝶ヶ岳、常念岳に来るというので、それに参加するために8月1日に北海道から戻ってきた。また、大阪からM国さんも参加するということで、久しぶりに賑やかな登山になりそうだ。

はじめ常念のほうから登るつもりでいたみたいだが、蝶ヶ岳からのほうが良いと思ったので、大きなお世話だったが進言して変更してもらう。なぜ蝶ヶ岳からが良いかというと、どちらから登っても初日が短く、2日目が長い行程になってしまう。どっちみち初日に時間があくのなら、槍・穂高の展望が素晴らしい蝶ヶ岳のほうでゆっくりした方が良いと思うから。また稜線に出た時のインパクトは、蝶ヶ岳の方が数段上。いきなり間近に迫る槍・穂高を見たら、相当ビックリするはずだ。常念乗越からは左右が少し狭いので、やや開放感に欠ける。



■8月3日(土)   くもり時々晴れ   三股⇒蝶ヶ岳

三股(6:20発)⇒まめうち平(8:16〜28)⇒蝶ヶ岳ヒュッテ(11:00着)

前夜はコンパス様御一行は須砂渡の宿に泊まっていた。M国さんは前日の出張で帰りが遅くなり、遅れてくるということだ。朝6時半に三股を出るというので、家を5時半に出た。30分ほどで三股に着いた。駐車場はすでにたくさんの車が止まっていた。もう少し遅かったらはみ出ていたかもしれない。M本先頭でコンパス5人衆が続く。最後尾について歩いた。

ザックには宴会グッズがしこたま入っている。350mmlの発泡酒が6本、日本酒少々、4人分の夕食、午後からの宴会のつまみ類・・・・。重さにすると25キロくらいか。コンパス様御一行には60才台の人もいたので、少々荷物が重くてもついていけると踏んでいたが、急な登りになると少し置いていかれ気味だった。

1時間歩いて休憩。休憩中にM国さんからメールが入り、今から三股を歩き出すとのこと。ちょうど1時間遅れだ。このペースで登っていたら、稜線に出るまでには追いついてくるかもしれない。歩き出す頃は晴れていたが、早くも谷からガスが上がり始めてきた。なんとか稜線に出るまでは持って欲しかったが・・・。

蝶ヶ岳の一角に出る。稜線の向こうにまず槍ヶ岳が目に飛び込んでくる。コンパス5人衆から歓声が上がる。そして穂高が見え出す。槍は全部見えていたが、穂高の方は稜線付近に雲がまとわりついていて、丸見えというわけにはいかなかった。蝶ヶ岳の稜線の東側はガスで真っ白けだったが、西側に当たる槍・穂高方面の展望は開けていた。みなさんに喜んでもらえて、蝶から来た甲斐があったというものだ。

コンパス様御一行は蝶ヶ岳ヒュッテに泊まる。一般参加の4人はテント泊。一度小屋に入るというので、こちらもテントを張っておくことにする。まだ早いので、スペースは十分に残っている。自分のテントを張って、となりにM国さん分のスペースをキープしておく。

テン場から稜線に出たところで宴会道具を広げる。コンパス様御一行はまだ小屋から来ないが、先に宴会を始めることに。槍・穂高の大パノラマを見ながらの贅沢な宴会だ。雲のほうは濃くなったり薄くなったり。いつしか槍は見えなくなっていて、とうとう最後まで出てこなかった。ウインナー、キムチをつまみにビールを飲む。M国さんはなかなか到着しなかった。結局、1時間遅れで三股を出たのだが、着いたのは2時間後だった。前半は快調だったみたいだが、後半はヨレヨレだったみたいだ。いつものM国さんのパターンだ。テントを張ったあと宴会に合流。

小屋の夕食は5時からのようで、5時前にパノラマ宴会は終了。コンパス様御一行が小屋に行ったので、一般参加4名もテントに入って夕食とした。メニューは炊き込みご飯と回鍋肉。M本は食事が終わったら一般参加組のテントに来ると言っていたが、なかなか来ない。引率ということで面倒を見なくてはいけないので大変だ。もうどうでも良くなった頃、M本は現われた。2次会突入となった。




■8月4日(日)   くもり時々晴れ   蝶ヶ岳⇒常念岳⇒三股

蝶ヶ岳(4:30発)⇒蝶槍(5:02)⇒鞍部(5:30〜50)⇒常念岳(8:30〜9:05)⇒三股(13:10着)

コンパス様御一行は4時半に出発するという。小屋組はいいが、テントは食事、撤収とあるので忙しい。3時には起きなければいけないか・・・。真っ暗の中起きて動き出す。あたりはガスが立ち込めていた。出発の頃になり、ようやく薄明るくなってきた。なんとかランプ無しで歩けるくらいだ。

常念まで同行させてくれというおばちゃん2人が、コンパス5人衆とボクの間に入る。M国さんは長丁場に怖気づき(?)、このまま三股に下山することに。時々ガスが薄くなった時に穂高の方が見えたが、穂高にも雲があるためちゃんとは見えない。蝶槍から大きく下って、鞍部の広くなった所で朝食。ここで朝食とのことだが、虫がしこたまいてうっとおしかった。

少しずつガスが少なくなり、槍の穂先があと少しで出る、というところまではいくが、なかなか全容を現してくれなかった。吸収されたおばちゃん2人は、常念本体の登りになるまでは健闘していたが、この登りになって一気にペースダウン。おかげでその後ろを歩いていたボクは大変歩きにくかった。ちなみに、ボクの荷物は感覚的には重量半減だ。

常念に登ると北側に当たる大天井岳方面の展望が開ける。北側はガスが出てなかった。槍は相変わらずで、穂先のあたりだけ雲がかかっている。30分ほど休憩して出発。飛び入りのおばちゃん2人は、一ノ沢のほうに下るようみたいで、ここでサヨナラだ。

前常念から先は風がなくなり暑くなった。この急な下り、60才台の人には辛いかなと思っていたが、心配をよそにスタスタと下っていた。尾根のうちはよかったが、尾根からはずれてジグザグ下りになるころからは非常にだるかった。それでも想像していたよりはずっと早い、1時過ぎには下山することができた。

コンパス様御一行はホリデーユーで入浴。うちは貧乏なので家で入ることにして、ここでみなさんとはお別れだ。このあと松山まで運転するM本は大変だ。家に着くころになってすごい夕立に。歩いている時でなくてよかった・・・。




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