山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE

HOME山スキー 山登りのページ




白骨温泉〜十石山 山スキー

 強い寒の戻りのあと、パウダーを確信していたのだが・・・
十石山スキー アルバムのページへ
 山域  北アルプス 十石山
 山行日時  2004年3月8日(月)
 天気  晴れ時々くもり
 登山形態  山スキー
 メンバー  T世
 行程  白骨温泉⇒十石山⇒白骨温泉
 温泉  白骨温泉公式HP 白骨温泉のご紹介 (日帰り可能温泉一覧)




真冬並みの寒波が来た直後、今シーズン最後のパウダーを確信して臨んだ十石山。しかし、いざ滑ってみると重〜い深雪。滑っていると部分的に20センチくらい板が雪に埋まってしまう状態で、ボテボテこけまくり。下部の急斜にほんのちょっとだけパウダーっぽいところが残っているだけでした。スキーはともかく、稜線付近にちょびっと雲が残っていたものの、穂高と乗鞍の展望は一級品でした。


スーパー林道料金所(7:35)⇒1650m(8:40)⇒1800m台地(9:20)⇒尾根取付手前(9:45〜10:00)⇒2150m(11:00〜11:35)⇒十石山山頂(13:15〜13:55)⇒1800m台地(14:50〜15:05)⇒料金所(15:25)

早朝松本で仕事を終え、そのまま白骨温泉を目指す。結構強い寒気の後だったが、安曇村や乗鞍高原あたりでは、それほどしっかり積もった形跡はない。土日祝ならスキーを乗せた車で混雑するのだが、今日は月曜日ということでスキスキ。十石山に入っている人も恐らくいないだろう。

1800m台地から尾根に取り付く
スーパー林道の料金所脇の駐車スペース(?)に車を置く。上空はほぼ快晴だったが、主稜線にはまだ雪雲が残っている。まあ、晴れるのは時間の問題だろう。

1つ目のヘアピンで林道から離れ、コルを目指す。登りのトレースは見当たらない。適当に登ってからコルへ向けてトラバースしたが、そのトラバースが悪い。この寒波以前の雪面はカチカチに凍っており、その上に新雪がまぶしたように乗っていた。下の氷はエッジも効かないくらいで、ズルッといったら滑落してしまいそうだった。

樹林の隙間から霞沢岳が
1800m台地までの急斜面を登るところで、いつの間にか現れた単独のおにいさんに抜かれた。久しぶりにまっさらの雪面にトレースを付けられると思ったのに残念・・・。急斜面は雪が深かった。その途中で単独のおにいさんは、何を思ったかスキーからスノーシューに履き替えた。その間にまた抜き返す。

1800m台地は巨木の深い樹林帯。視界はほとんど閉ざされた。方向だけ定めて適当に進む。ここは間違えたらわかるので、迷子になる心配はない。尾根の取付で一休み。ここで、また単独のお兄さんに抜き返された。
2200mを越えると針葉樹も疎らに
尾根に取り付けば、あとは上へ上へと登っていくだけ。しばらくでまたおにいさんを抜く。その時に話をしたところ、東京から来たようだった。思っていたよりも十石山はキツイと言っていた。どうやら山ヤでなく、スキーヤーのようだ。

抜き返したあとは、T世さんも置き去りにし、しばらく一人旅となった。ラッセルは多いところでヒザ下くらい。久しぶりに汗をかき、息を切らしながらの登りとなった。
稜線ではつむじ風が雪煙を巻き上げていた
深い樹林も、高度を稼ぐにつれて、間が開き始める。右側には霞沢岳が、左には乗鞍への稜線の一部がチラリホラリと見え隠れする。また、針葉樹には雪がしっかり乗っかっているので、歩いていて気分の良いところだった。

山頂まであと少し。森林限界に出ると強風が吹き荒れているようで、つむじ風が雪煙を巻き上げていた。山頂ではゆっくりできないと思い、ここで最後の休憩を取ることに。ここから山頂は無木立の広いオープンバーンが広がっている。早く滑りたい気持ちで一杯だった。

山頂の一角に出ると、さすがにテカテカにクラストしていた。ハイマツをよけながら山頂らしきところへ。ビュービュー風が吹く中、しばし景色を楽しんだ。乗鞍への稜線は尾根というよりも、こんもりとした山の連なりのようだった。絶妙にウネウネしていて、大変きれいだ。奥穂の雲が取れないのは残念だったが、岳沢パックリの穂高も最高!焼岳がやたら低い。

十石山山頂から乗鞍岳方面
十石山山頂から焼岳、笠ヶ岳方面
十石山山頂から避難小屋と穂高連峰

景色を見終わった後は、風をしのげる場所を求めて避難小屋へ。風下に陣取り、滑降の準備にかかる。すると板に付いているはずのT世さんのシールがないではないか!シールなしでは絶対にここまで来れないので、はずれたとしたらすぐ近くだ。探しに行くと、山頂手前のハイマツに引っかかっていた。ポモカのシールはのりが弱いとは聞くが、買って1年目でこれでは・・・。

さて、いよいよ待ちに待った滑降!とりあえずはまっすぐ沢に向けて滑り込む。上部は硬くてよかったが、滑るにつれて雪が深く重くなり、板がズボズボ埋まるようになった。スキーが上手でないボクたちは、無抵抗で転倒しまくり!期待していたこのオープンバーンは、煮え切らないまま終わってしまった。

先に滑り出していた単独のおにいさんのシュプールが残っていた。規則的にターンしていて、こけた形跡もない。上手な人は違うな!

適当なところで尾根に戻る。雪質は同じような感じだ。尾根は痩せているまではいかないものの、とても広いとは言えない。また木も結構な間隔で生えている。木をすり抜けながら滑るのも好きだが、今日の雪質ではあまり楽しめない。スキーを楽しむというよりも、下山しているといった感じだった。

台地で休憩したあと、最後の急斜面へ。ここも重〜い雪。パウダーを求めて右側の日当たりの悪い部分に移る。左側よりは若干マシという程度だった。パウダー間違いなしの気持ちで来たので、なんだか拍子抜けしてしまった。6時間近くもかけて登ったのに、ちょっと残念。

十石山は、上からオープンバーン⇒尾根⇒台地⇒急斜面という構成になっているが、楽しそうなのは直下のオープンバーンと下部の急斜面だけ。途中の尾根と台地は間延びしてしまう。また、オープンバーンは良い雪質というのは条件が揃わないと難しそう。パウダーを求めるなら、下部の急斜面だけになってしまうかも。ただ、山頂からの景色は一級品!滑りはともかく、一度は行くべし!

十石山スキー アルバムのページへ



HOME山スキー 山登りのページ