山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE

HOME山スキー 山登りのページ




妙高前山 山スキー

初心者を含む10名という大人数。半日で片付ける予定が、忘れ物あり、登り滑りとも苦戦ありで、一日仕事になりました
 山域  頚城 妙高前山(1932m)
 山行日時  2004年2月1日(日)
 天気  晴れ時々くもり
 登山形態  山スキー
 メンバー  M国、A木、O野、I井、I熊、K藤、I波、A山、T世
 行程  赤倉温泉スキー場⇒前山⇒滝沢尾根滑降⇒赤倉観光ホテル
 温泉  関川共同浴場(200円) 妙高高原観光協会日帰り温泉施設情報 


1月はじめにM国さんに前山へのお誘いを入れたのが、この山スキーの始まりだった。あれよあれよという間に人数が増え、1名ドタキャンがあったものの、総勢10名で前山に行くことになった。初バックカントリーが4名いて、そのうちの2名が登山自体初めて。数年ぶりという人も3名いて、なんだか楽しいような、恐ろしいような山行になりそうだ。現地集合の2名を除いて、前夜のうちに内に集合。総勢12名(4名はスキー不参加)の盛大な前夜祭が執り行われた。寝る時はまさに山小屋状態だった。

スキー場TOP(11:20)〔先発は10時過ぎに出発〕⇒前山山頂(12:40〜13:10)⇒スキー場ベース(15:50)


当日は7時過ぎに穂高(自宅)を出発。妙高高原のセブンイレブンで現地集合の2人と合流したあと、赤倉温泉スキー場へ。スキー場に着いたのは9時を回っていたが、半日コースの前山とうことで、余裕をかましまくりだった。ゴンドラが予想以上に混んでおり、スキー場のTOPに着いたのは10時だった。

スキー場駐車場 快晴だ!
準備をしているところで、N嬢が車にシールを忘れたことに気付く。I井さんにシールを車まで取りに行ってもらうことに。ボクとN嬢は残り、他の人たちは一足先に登り始めてもらうことに。なにしろ、足取りが分からない人が多かったので・・・。

1時間後、ようやくI井さんが到着。ゴンドラがさらに混雑していたみたいだった。ここから先発隊を追いかけるわけだが、1時間遅れの出発では到底追いつけるわけがない。まあ、極力待ってもらう時間を少なくするために、ペースを上げ気味で登っていた。

きのうと今日で、いった何人くらいの人が登っていったのだろう・・・?トレースはこれ以上ないというくらい、しっかりとつけられていた。さすがに超お手軽コースだけはある。
もうすぐ前山山頂
20分ほど登ったところで、先行者が上のほうを歩いているのが見えた。少し前に登りはじめた団体さんかと思っていたら、「オーイ!」と手を振っているではないか・・・。なんと、もうとっくに着いていると思っていたウチのメンバーであった。

そこから20分くらいで最後尾に追いついてしまった。誰が足を引っ張っているのかな・・・?以外にもO嬢がかなり苦労しているようだった。初めての雪山で、ショートスキーを背負って、初めてのスノーシューで登りなので、ちょっと酷だったかも・・・。
前山山頂は大賑わい
先発隊は普通なら1時間チョイで登るところ、2時間半前後かけての前山登頂!天気は基本は晴れだが、時々薄雲がやってきて、太陽を隠していた。太陽が隠れるとやや寒いが、風がないので、この時期としてはかなり暖かいほうだ。肝心の雪が腐ってしまう・・・。

山頂にはウチら10名の他に、3人グループと10人前後のグループがいた。山頂は狭くはないが、25人前後となると狭く感じてしまう。山頂でゆっくりするつもりだったが、もうすでに13時。あまりゆっくりもしていられない。

さて、本番の滑降だ。雪は重いが、深さはかなりある。ショートスキーは苦労しそうだ。ボードも転倒した時にはもがくことになりそうだ。慣れない人を含んだ10人パーティーなので、細かくピッチを刻んで、全員が揃うのを待って次に進むことになる。はじめの痩せ尾根は雪があまり付かず、わりとしまっていたので、ショートスキーもボードも無難にこなす。

次のちょっとしたかべでは、ボードは最高に気持ち良さそうに滑ってきたが、ショートスキーは潜るので前後のバランスが難しそうで、やや苦労していた。そんな中、フリートレックのN嬢は奇声を上げながら、さして苦労することなく滑り降りてきていた。もう少し雪が軽ければもっと快適に滑れるのだが、いかんせん重い。テレマーカーA山は苦しそうだった。I波さんはのらりくらりといつもの調子だ。怖いもの知らずのM国さんは、予想通り快調に滑っている。最年長のI井さんは、軽快に滑っていたが、一度ダケカンバを2本なぎ倒しながら転倒していた。T世さんはいつもの様子だ。

痩せ尾根が終わって斜面が広くなる
初山ボードのY嬢
中間から下は程よい間隔の樹林帯となる

潅木と樹林帯の境目で、少しヤブがうるさいところがあったが、その先は適度な間隔で木が生えており、快適な障害物競争を楽しめる。しかし、下るにつれて雪質はさらに重くなり、テレマーカーA山は手に負えなくなったようで、とうとう板を担いで歩き出してしまった。深くて重い雪は、テレマークだとかなり苦しいみたいだ。前半は満面の笑みを浮かべながら滑っていたボーダーA木は、徐々に苦痛の面持ちとなってきた。重い雪に板を取られるのか、何度も顔面から雪に突っ込み、バックカントリーの洗礼を受けていた。立て直すのにもがき苦しみ、体力も貧乏ランプが点灯しはじめていた。

尾根の末端近くで左の沢を徒渉して、緩いアップダウンを繰り返しながらゲレンデに戻った。このトラバースが最後の試練だったようで、A木、O野の初バックカントリーの両氏は、放心状態でゲレンデに戻ってきた。もう1人の初バックカントリーY嬢は、平気な顔をしていたので恐ろしい・・・。最後は緩いゲレンデを直滑降で駐車場までぶっ飛ばした。

尾根さえはずさなければゲレンデに戻れるので、ルートはいたって簡単。ただ、1339mの標高点のある尾根状に入ると、最後で少々登り返すことになるので、1211mを目指すとよいのでは・・・。右の沢に降りないように、右へ右へと尾根を進めばよい。

今回は初心者を含む10人連れだったので、簡単なルートとはいえ、失敗は許されない。99%大丈夫と思いつつも、1%が不安で仕方なかった。かなり気苦労の多いスキーであった。


■温泉

スキー場で聞いたところ、池の平の温泉を紹介された。しかし、そこは1500円もするというので却下。幸いI井さんが妙高温泉の「大湯」という公衆浴場を知っており、そこに行くことにした。石鹸・シャンプーはないものの、料金は200円と格安。昔ながらの共同浴場といった感じで、雰囲気も満点だ。駐車場がないのがたまに傷か・・・。



HOME山スキー 山登りのページ