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仙ノ倉谷/東ゼン(沢登り)

 山域  上越/仙ノ倉谷 東ゼン
 山行日時  2005年8月6(土)
 天気  晴れ時々曇り
 登山形態  沢登り
 メンバー  M田、T世
 行程   群大ヒュッテ⇒大根下し沢入渓点⇒東ゼン⇒仙ノ倉山、平標間
 温泉  岩の湯(300円)  その他の温泉・・・越後湯沢 外湯めぐり 




おとなりの西ゼンには負けて劣るも、大滝あり、大ナメありでメチャクチャ明るく快適な東ゼンに行ってきました。となりに西ゼンがなければもっと人気があるんだろうなあ・・・。あとは楽しい部分のわりにアプローチ&下山が長めなのが難点か。

林道ゲート(7:10)⇒大根下し沢の入渓点(8:35〜55)⇒西ゼン・東ゼン出合(9:50〜10:05)⇒60m大滝下(11:00)⇒大滝上(12:25)⇒仙ノ倉山、平標山間の登山道(14:50〜15:30)⇒林道ゲート(18:35))

猛暑が続く中、仕事疲れで前夜発する体力&気力などなく、下山はヘッドランプ覚悟で早朝に自宅を出発。なんとか7時過ぎの出発に漕ぎつけた。毛渡沢出合からの平標新道は手入れが入ってなくてヤブ状態のところも。むさ苦しくて朝から暑い登山道からは約1時間半でやっと開放。入渓点である大根下し沢に出合う。着くなり水に浸かって体を冷やす。

2年前の10月に西ゼンを訪れたが、その時に比べてだいぶ水量が多いように感じた。水がきれいで周りが開けているので、ゴーロなのだがとても気分が良い。やがて岩盤がナメ床になってくると、東ゼンと西ゼンの出合。

遊びながら登る(T世&Mキー)
西ゼン、東ゼン出合の滝
西ゼン

少し休憩した後、東ゼンへと入っていく。西ゼンと同様に磨かれたツルツルのナメ。ちょっとしたシワを頼りに、精一杯のフリクションで越えていく。このあたりはナメなのか滝なのか判断しにくいナメや滝の連続。残雪がほんの少々両岸に残っていた。今年は雪が多かったので、もっとたくさん残っているのかと思っていた。やがて正面に中ゼンの迫力のあるスラブが・・・。

東ゼンのツルツルのナメ
正面に中ゼンのスラブが広がる
右から落ちてくる15mの滝

中ゼンを眺めながら登っていると、右の壁から滝が落ちてきた。15mの滝だ。ここは水流の手前が階段状になっていて、簡単に登れるかと思ったが、ワンムーブだけいやらしいところがあった。ここは面倒がらずにザイルを出す。真上にだいぶ登って潅木を支点に。残置のシュリンゲもあった。15m滝を登りきると、正面に60m大滝が・・・。大迫力だ!

60m2段大滝
少しずつ近づきながら、登るルートを物色。左はダメ。右は階段状になっていて簡単そうに見える。ガイドを見ると、やはり右壁のバンドを斜上となっている。久しぶりに50mのザイルを引いて登り始める。

右から水流に向かって斜上する部分は、まさに階段を登るようにスタスタと登る。斜上が終わると、手がかりが少なくなるが、残置ハーケンはいたるところにあって緊張することはない。落ち口への登りはシャワーとなる。やば〜い・・・首からぶら下げたデジカメが瀑水を浴びている・・・。横に回してそそくさと登りきる。2段目下の大岩で支点を取り、T世、Mキーを引き上げる。高さはあるが快適な滝であった。

高さはないが快適でないのが2段目。左に移って角のない岩を潅木まで登る。ここが結構いやらしかった。潅木にたどり着いたあとはモンキーで落ち口の高さまで。ここでピッチを切る。あとは落ち口に向けてトラバース。これで60m2段の大滝は終了!しめて1時間30分か・・・。やっぱりザイルを出すと時間を食うなあ・・・。

大滝が終わってもナメと滝は続く。東ゼンは北に面しているにもかかわらず、すこぶる明るい沢だ。温泉から出ると、長袖を腕まくりしていた境目、首筋、顔は結構な日焼け。沢でこんなに日に焼けるなんて・・・。10mから20mくらいの滝が続く。直登は快適だが、巻きの草付はやや悪目。連瀑の最後5m滝の下で中休止。すでに1時を回っているので、そうゆっくりはしていられない。ヘッドランプ覚悟とはいえ、できれば明るいうちに下山したいもんだ。
大滝上のナメ滝
大滝上も滝の連続だ
源頭の様相

連瀑が終わると沢の傾斜が落ち、長いゴーロ帯に突入。うんざりしそうなところだが、開放的で草原の緑が明るく飽きが来ない。順調に高度も上げていく。また、順調に疲労も増していく・・・。半分以上青かった空も、時間とともに雲が増えてきて、仙ノ倉の北尾根にもかかるようになってきた。夕立の予報もあったので、ちょっと心配だ。だんだんと水が細くなり、最後の二俣で水を補給。二俣を右に取ると笹が覆いかぶさるようになる。やがて水が枯れ、あとは稜線まで笹藪こぎだ。笹の背丈がそう高くないので、わりと進みは早い。30分強のヤブ漕ぎで登山道へ。平標山と仙ノ倉山のコルから少し仙ノ倉方面に登ったところに出た。

下山道からの60m大滝
登山道を歩き始めたのは3時半。暗くなる前に着けるかなあ・・・?平標山、仙ノ倉山ともに山頂はガスがかかっていて残念。それでも一面に笹原が広がる景色は素晴らしい。

平標新道は上部も荒れ気味で、覆いかぶさった草で足元が見えず苦労。沢靴では笹の道はスッテンスッテン転ぶ。20回以上は尻餅をついたんでは。同じく沢靴のMキーもスッテンスッテン。唯一登山靴のT世さんは普通に歩いていた。

やがて左手に西ゼンの大スラブを見下ろせるように。さらに下ると、東ゼンの大滝とL字の滝も見えてきた。あれを登ったんだ・・・と感慨に浸りたいところだったが、それどころではない。疲れだかなんだか、体が言うことを聞かなくなってきた。体に力が入らないので、この急下降は地獄のようだった。下りでこれだけ疲れたのは初めてなのでは・・・。

異常に汗をかきながら、やっとの思いで大根下し沢の徒渉点へ。そういえば、60m大滝を越えたあたりから既に体がだるかったもんなあ・・・。ここでザイルをMキーに渡す。荷が軽くなり、道も平坦になったので、大ブレーキにはならずにすんだ。そして、なんとか暗く前に林道ゲートに到着することができた。あ〜疲れた・・・

身支度を済ませ、一番近い(のかな?)岩の湯(300円)へ一目散!いつも熱いが今日はぬるめ。沢の後の至福の時。ゆっくり入りたいところだったが、おなかはペッチャンコ&頭はクラクラ・・・。さっさと出て、今度は食堂へ一目散!食後は運転する気力は無し。いつもはほとんど一人で運転するのだが、今日はダメ・・・。後の座席でグーグーと寝ていた。起こされたのは小布施のPA。今度は運転していたT世さんが限界となり、ここからは運転。ギリギリ日付が変わる直前に我が家に到着。
あ〜疲れた・・・。


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