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焼岳 下堀沢/山スキー

南峰から滑りました  快晴でロケーションは最高!そのぶん雪質は最悪・・・
 山域  北アルプス 焼岳
 山行日時  2005年3月201(祝)
 天気  快晴!
 登山形態  テレマークスキー
 メンバー  N田×2、N渡、H口、M田、N村、I川、A野、H口、T世
 行程  釜トンネル⇒リンドウ平⇒焼岳北峰⇒南面滑降⇒釜トンネル
 温泉  ファインビュー室山(500円)




朝起きたらうっすら雪化粧していた。晴れるものと思っていたので意外だったが、果たしてこれが恵みの雪になるのか・・・?10人という大所帯ということで車3台で中の湯に向かう。中の湯でいったん人と荷物を降ろし、運転手のみで沢渡へ戻り、タクシーで再び中の湯へ。時間は食うが安く上げるためには仕方なし。時間を食うからと早めに集合したが、予想以上に手間を食い、釜トンネルを出発したのは8時前になってしまった。

釜トンネルを出て、スノーシェードの切れ目から、梓川の渡渉点を伺う。かなりやばくなっていたが、なんとか渡ることができた。帰りは微妙かも・・・。新しく降った雪はフカフカだったが、雲ひとつない天気なので腐るのは時間の問題か・・・。しばらく梓川の右岸を歩き、下堀沢右岸の尾根に取り付く。取り付きは結構急で、今となっては化石のような引っ張り式のシールを着けているN渡さんがブレーキ。このぶんだと今日山頂まで登るのは厳しいか・・・。

釜トンネル(7:50)⇒尾根取り付き(9:00)⇒リンドウ平(11:00頃)⇒焼岳北峰(14:10〜30)⇒梓川渡渉(16:50)⇒釜トンネル(17:20)


急登を終え、ここで引っ張りシール本来の持ち主であるA野君が、責任を取って板ごと交換。するとN渡さんのピッチが一気に上がる。最初からそうしておけばよかった・・・。後の祭りだが・・・。リンドウ平の一角に出るといっぺんに展望が広がる。穂高連峰と霞沢岳が印象的だ。目指す焼岳はまだまだ遠く見えている。

梓川右岸の河原を歩く
リンドウ平の一角から穂高連邦を望む
同じく霞沢岳を望む

最近焼岳は人気急上昇中のようで、連休最終日も焼岳は結構な入込み。うちら10人を含めると30人くらいは入っているのではないか・・・?その人たちはほとんど下堀沢を忠実に詰め、北峰かコルを目指していた。後を追っても荒れた斜面しか残ってないだろうなあ。ってことで、左の尾根に上がって南峰を目指すことになった。

南峰より穂高連峰
尾根に上がるまでは重雪ラッセル。強い日差しの下、大汗をかきながら登る。尾根上に上がると雪は落ち着き、行程ははかどるようになる。順調に南峰山頂直下まで進んだが、ここまで来て最後の急斜に立ち往生。新しい柔らかい雪の下は、カチカチの氷。シールで登るにはかなりのリスクがありそうなので、ツボ足で登ることに。登るのは問題ないが、スキーで滑ることを考えると微妙・・・。そんなこんなで、ほとんどの人が山頂直下一段下で今日の登りを終えることになった。

山頂まで行ったのはN田君、N村君、ボクの3人のみ。火口越しの笠ヶ岳、槍・穂高連峰、黒部源流の山々の眺めが素晴らしい。まさに天国のような眺めだったが、このあと地獄が待っていた。新雪の下のアイスバーンは予想以上に固い。ひと滑りして止まったところ、表面の新しい重い雪がザーッと流れ、下のアイスバーンが露出。このアイスバーンはまともにエッジが効かない。キックターンはおろか、立っているだけでもドキドキだった。なんとか切り抜け、みんなと合流。

南峰より笠ヶ岳方面
南峰より乗鞍岳方面
南峰より黒部源流の山々

ここからまた二手に分かれる。上手組は尾根上から下堀沢に滑り込む急斜面コース。イマイチ組は尾根上の広い斜面を滑ることに。急斜面コースの切り込み隊長はN田君。この斜面は北向きのせいか、雪は安定していてとても快適そうだった。こっちを滑りたかったが、さっきA野君は山頂を我慢したので、今度はおいしい斜面を譲ることに。結局、急斜面の滑り出しは良かったが、すぐにモナカっぽくなってしまったそうな・・・。太陽をまともに受ける尾根上コースは、言うまでもなくグサグサ雪であった。
左の斜面を滑ってきた仲間(上手組)
滑ってきた斜面を振り返る

上手組と右岸尾根で合流し、まだトレースの付いていない右岸尾根の沢形(?)を滑る。クラスト気味の重い雪に難渋しながらも、最高のロケーションの中気分良く滑った。尾根末端の急斜面は樹林が濃くモジャモジャ状態。障害物競走のごとく、苦労しながら梓川との出合まで下った。今日の初夏のような陽気で雪解けは進み、最後の渡渉点はかなりヤバヤバ。踏み抜いた穴にビビリながらもなんとか全員無事通過。あとはかったるい釜トンネルを下って、長かった焼岳山行のゴールへ。


人気急上昇中の焼岳、う〜ん・・・なんとなくわかるような。なにしろロケーションが素晴らしい。今日は雪が悪かったが、パウダーゲットの記事も多いみたい。右岸尾根なら厳冬期でも安全に登れそうなので、次回は厳冬期にパウダーを狙いに来たいもんだ。あわよくば、南峰山頂からの滑降など・・・・。




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