朝起きたらうっすら雪化粧していた。晴れるものと思っていたので意外だったが、果たしてこれが恵みの雪になるのか・・・?10人という大所帯ということで車3台で中の湯に向かう。中の湯でいったん人と荷物を降ろし、運転手のみで沢渡へ戻り、タクシーで再び中の湯へ。時間は食うが安く上げるためには仕方なし。時間を食うからと早めに集合したが、予想以上に手間を食い、釜トンネルを出発したのは8時前になってしまった。
最近焼岳は人気急上昇中のようで、連休最終日も焼岳は結構な入込み。うちら10人を含めると30人くらいは入っているのではないか・・・?その人たちはほとんど下堀沢を忠実に詰め、北峰かコルを目指していた。後を追っても荒れた斜面しか残ってないだろうなあ。ってことで、左の尾根に上がって南峰を目指すことになった。
山頂まで行ったのはN田君、N村君、ボクの3人のみ。火口越しの笠ヶ岳、槍・穂高連峰、黒部源流の山々の眺めが素晴らしい。まさに天国のような眺めだったが、このあと地獄が待っていた。新雪の下のアイスバーンは予想以上に固い。ひと滑りして止まったところ、表面の新しい重い雪がザーッと流れ、下のアイスバーンが露出。このアイスバーンはまともにエッジが効かない。キックターンはおろか、立っているだけでもドキドキだった。なんとか切り抜け、みんなと合流。
ここからまた二手に分かれる。上手組は尾根上から下堀沢に滑り込む急斜面コース。イマイチ組は尾根上の広い斜面を滑ることに。急斜面コースの切り込み隊長はN田君。この斜面は北向きのせいか、雪は安定していてとても快適そうだった。こっちを滑りたかったが、さっきA野君は山頂を我慢したので、今度はおいしい斜面を譲ることに。結局、急斜面の滑り出しは良かったが、すぐにモナカっぽくなってしまったそうな・・・。太陽をまともに受ける尾根上コースは、言うまでもなくグサグサ雪であった。
上手組と右岸尾根で合流し、まだトレースの付いていない右岸尾根の沢形(?)を滑る。クラスト気味の重い雪に難渋しながらも、最高のロケーションの中気分良く滑った。尾根末端の急斜面は樹林が濃くモジャモジャ状態。障害物競走のごとく、苦労しながら梓川との出合まで下った。今日の初夏のような陽気で雪解けは進み、最後の渡渉点はかなりヤバヤバ。踏み抜いた穴にビビリながらもなんとか全員無事通過。あとはかったるい釜トンネルを下って、長かった焼岳山行のゴールへ。 人気急上昇中の焼岳、う〜ん・・・なんとなくわかるような。なにしろロケーションが素晴らしい。今日は雪が悪かったが、パウダーゲットの記事も多いみたい。右岸尾根なら厳冬期でも安全に登れそうなので、次回は厳冬期にパウダーを狙いに来たいもんだ。あわよくば、南峰山頂からの滑降など・・・・。
|