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鵯(ヒヨドリ)峰から親沢横断


栂池スキー場から親沢を渡って白馬乗鞍スキー場までのツアー



 山域  北アルプス 後立山連峰  
 行程  栂池スキー場⇒鵯コル⇒親沢⇒若栗の頭⇒黒川沢⇒白乗スキー場
 山行日時  2007年3月15日(木)
 天気  ずっと高曇り
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  



2005年2月の親沢横断の記録は⇒⇒⇒こちら





2005年2月にも今回とほぼ同じルートで訪れている。しかししかし、この時はテレマークに転向してわずか1ヶ月ちょっと。かなりの良質のパウダーだったと思われるが、一度もテレマークターンできずに終わった記憶が・・・。板も細くて固かったし。あれから2年、どのくらい上達しているかを検証するため(だけではないが)に再びここにやってきた。果たして結果は・・・?

栂池スキー場(9:30)⇒鵯コル(10:25〜55)⇒親沢(11:20〜40)⇒若栗の頭(12:40〜13:10)⇒白馬乗鞍スキー場(13:50)

早朝の仕事を終え、メシも食わずに白馬へ向かう。家を出る頃はスッキリとした青空だったのに、スキー場に着いたらどんより高曇りに。こりゃ〜先週の妙高と同じパターンだ。登山的には問題ないけど、気分の盛り上がりはない。写真もパッとしないし・・・。ヘリがブンブン飛んでいる。自然園へのロープウェイも動いている。もう春だ・・・。冬がなかったのに。

白馬三山もシラ〜として気が乗らない
鵯コルから北西へと続く尾根
コルから滑る斜面を見下ろす

もう春だ・・・と言いながらも、ここのところ寒い日が続いていて、山は1mくらいの新雪が積もったようだ。パウダーをチョッピリ期待しているのだが・・・。今日は鵯から親沢に入るのでゴンドラのみ。さすがにロープウェイが動いているので、下からのトレースは少ない。滑ってきた跡は結構あったけど。早大小屋のだいぶ手前から斜面に取付き、ほぼトラバースのみで鵯峰の北西側のコルへ。素直に早大小屋から直で登った方がスッキリしてそう。雪を掘ってみるが、北面にもかかわらず、かなり圧縮された雪だった。ちょど掘り終わった時にラッピーの主がお客さんを連れてやってきた。鵯の山頂あたりから滑るところを探すとのこと。

ひと滑りして振り返る
若栗の頭手前
黒川沢は割れていた

うちらは無難にコルから滑る。出だしのみ急斜面だが、一段降りると斜度はガタンと緩くなる。さあ、問題の雪質は?滑り込んだ瞬間、重〜い感触が板に。表面もわずかにクラスト気味。重いし引っ掛かる。雪面に付加を与えないようにターンするしかない。T世さんは大苦戦だった。下部で再び細くて急になり、やがて親沢の本流と合流する。

GPSではないのでテキトーです
ヒヨドリからの滑降ライン
一昨年は別天地だった親沢中流部。晴れてたからなあ・・・。別天地のイメージが強かっただけに、今日のあいにくの曇り空にテンションは上がらない。こんなに寂しい感じのところだったっけ・・・と、一昨年とのギャップを感じた。雪が少なくて、少々ヤブっぽいってこともあるけど。

いくつか小さな谷をトラバースしながら滑れるところまで滑って、トラバースにストレスを感じるようになったところでシールを貼る。ほぼ一定にトラバースして、若栗の頭手前のコルを目指した。あとから感じたが、親沢に降りてすぐに直で尾根を登るか、または谷底まで下るだけ下ってからコルを目指す方が効率的だったかもしれない。

若栗の頭から北東面を滑る。ここは北東に面していて、木が程よい感覚で生えている斜面。期待のパウダーだったが、ややパウくらいだった。それでも雪が軽いと滑りも軽い。

しかし、沢の左岸(やや南向き)に入ってしまうと、とたんにバリバリもなか。ニッチモサッチもいかなくなる。なので、右岸をトラバースしては数ターン滑り、トラバースしては数ターン滑りを繰り返して降りていった。途中でボーダーに追い越されたが、モナカでも普通に滑っていた。モナカの皮が割れないのだ。さすがボード!雪質に左右されない。黒川沢まで降りると、先行の団体さん(ハクノリからの往復と思われる)がいたので、しばらく待っていた。すると上流からラッピー隊が降りてきた。

黒川沢はところどころ割れているが、渡渉には問題ない。けど、ツアーの中の1人がブリッジを渡る時にバランスを崩して川に落ちていた。堰堤をくぐり、あとは固くなった林道を辿るとハクノリスキー場に出た。

今日は我が家だけのスキーなので車は1台。よって栂池までは徒歩で戻る。ちょうど親沢を渡ったところでラッピーの主が、わざわざお客さんに待ってもらって迎えに来てくれた。ありがとうございました。

このルートは登りが少なくて楽チン。滑る斜面も北東面なので雪質も期待できる。バリエーションも豊富。そして、栂池とハクノリのスキー場に挟まれているにもかかわらず、ヒヨドリから滑り込んだとたんに、そんなことを感じさせない山深さが感じられる。お手軽なわりにはなかなかのエリアだ。




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