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赤禿山 山スキー


今シーズン初めての三拍子(天気・ロケーション・雪)揃ったツアーになりました


赤禿山途中からの明星山


 エリア  北アルプス(?) 糸魚川  
 コース  山ノ坊集落⇒大峰峠⇒赤禿山⇒平坦地(夏中側)⇒大峰峠⇒山ノ坊集落
 山行日  2008年3月2日(日)
 天気  晴れ!
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  家

2012年の赤禿山 2011年の赤禿山 2010年の赤禿山 2009年の赤禿山



土日になると天気が悪かったり、天気が良ければ雪が腐ってたり、雪は良くてもルートが腐っていたり・・・と、煮え切らない今シーズンだったが、ようやく天気にもロケーションにも雪にも恵まれるツアーをすることができた。赤禿山・・・展望は期待通り!前日湿った雪が降り、今日は晴れて気温も上がった。期待していなかった雪だったが、予想に反してなかなかの雪。これまた期待してなかった赤禿山の斜面だが、谷に入ると意外や意外!快適斜面の連続。春のポカポカ陽気の赤禿山・・・楽しかったなあ。

山ノ坊集落(8:10)⇒大峰峠(8:50)⇒赤禿山(11:05〜40)⇒滑降終了点(13:30〜50)⇒大峰峠(13:30〜40)⇒山ノ坊集落(13:50)

朝起きてベランダから北アルプスの方を見ると、低い雲が垂れ込めていた。ビミョーな空だなあ・・・。今日もスカッと晴れてくれないのか・・・とか思いつつ出発。白馬を越えると雲が減り、山ノ坊集落に着く頃にはすっかり晴れてきた。除雪終了点に車を置かせてもらう。てんこ盛りの雪に埋もれた山ノ坊集落・・・味のある風景だ。いずれ廃村となってしまうのか・・・?自分にはなんともできないけど、頑張って残って欲しいなと思う。大草連しかり・・・。

山ノ坊の集落からスタート
集落上からの雨飾山

除雪の雪壁を登って板を履いてスタート。ヤッケなしスタートは今シーズン初めてか・・・?いよいよ春になってきた。昨日のトレースの名残が残っている。後には雨飾らしくない形の雨飾山。車道を適当にショートカットしながら大峰峠を目指す。10センチくらいの軽い雪の下には、スポンジ系の重い雪。軽い雪が重い雪に変わるのは、時間の問題だろうなあ・・・。

大峰峠あたりにあった建物  どんだけ積もってるんだ・・・
尾根に出た

大峰峠のやや手前から尾根に取り付いた。ちょうど取り付き点にあった建物は埋没寸前だった(上の写真)。このあたり、ボケーッと歩いていると、電線に触れてしまいそうになるくらいの積雪。尾根に乗っかると明星山がお出迎え。う〜ん、尖っている。なんだか1000mそこそこの山の景色とは思えない。尾根をしばらく登ると、やっとこさ赤禿山の山頂が見えた。こちらは何の変哲もない山だ。

常に右手に明星山を見ながら登る
赤禿山の山頂


広くて緩くて真っ白な尾根をたどる。ここはステップ板天国か・・・。記録を見ていたら、ほとんどがこの尾根を滑っている。確かに気持ち良さそうではあるが、如何せん斜度がない。なので、今日はこの尾根の北側の斜面を滑る予定だ。林道を登り返すことになるけど・・・。偵察したかったが、尾根が広すぎて斜面を覗き込めなかった。


気持ちの良い尾根が続く
頚城駒ケ岳をバックに

“丸山”とでも名付けたくなるような、こんもりとした場所で休憩。明星山がカッコイイ!頚城のゴツゴツした山々も良く見える。南は無木立斜面が光る一難波山、箙岳、その向こうにハクノリ、小蓮華山、雪倉岳。さらには、昨年のGWにトレースした、五輪山から黒負山の稜線も見えいていた。地図を見ると、この赤禿山から聖山を経由して、黒負山、五輪山へと尾根でつながっている。たどってみたい気はするけど、かなり長丁場になりそうだ。

またまた明星山
樹林の隙間から雪倉岳


910mの丘のようなピークを越えると、赤禿山山頂への最後の登りとなる。ここからはブナの林。無木立尾根では消えてなくなっていたトレースの名残が復活。今日はスネ程度のラッセルなので、あってもなくてもほとんど関係ないけど・・・。最初はやや密だが、すぐに程よい樹間となる。無木立斜面を飛ばすのも楽しいが、程よい間隔で生える木を縫いながら滑るのはなお楽しい。斜度が増し、雪庇の尾根を裏から回りこんで、赤禿山の山頂に立つ。

山頂直下の斜面はブナの疎林
ちょっとぼやけているが頚城駒から焼山にかけて


山頂は南北に細長い。東は木が少なくて展望抜群だが、西側は密林につき視界イマイチ。でも、木の隙間からは犬ヶ岳をはじめとする、栂海新道が走る山並みが見渡せた。ほぼ1500m以下の山なのだが、そうは思えないほどの白さだった。あとから2名到着。テレとアルペントレッカーを装着した人で、山頂の北端の方(やや下り)へと進んでいった。北斜面を滑るのかなあ・・・・?山頂は無風で穏やかで暖かい。腹ごしらえ、滑降準備等、ゆっくりできるのはありがたい。だいぶ日も登り、雪も重かろう。転倒に備えて柔軟体操を入念に。


ここから快適斜面は始まった
T世さん


山頂の東側には雪庇が大きく張り出しているので、西側から回りこむ。尾根に復帰したところで、早くも尾根とはお別れ。左側の斜面がおいでおいでしていた。適度な斜度と適度な樹間のブナ林。滑り出しだけ急斜面。T世さんはもう一段下から入った。雪は重いつもりで斜面に飛び込むが、あれっ軽い。抵抗もない。パウダーだ!重めではあるものの、ターンは軽くて板が走る。うれしい誤算であった。

T世さん ジャンプ!
こんなん出てきました!


快適斜面もすぐに終わると思いきや、これが結構続くのである。南面を絡むととたんに雪は腐るが、北向き斜面は中段までパウダーが持続。斜面は緩急を繰り返し、また適度にうねっていて楽しい。750m付近で平坦地になる。この平坦地を右寄りから抜けると、杉の植林に捕まった。斜度はいいのに、杉の密林。下に降りてから確認すると、左寄りに滑ると広葉樹でつながっていた。次回はこっちだ!ま、ここまで降りてくるとさすがに雪は腐る。今シーズン初の板に吸い付く雪。一度前転。今日は黄色だったか・・・?約550mの平原が滑降終了点。ここも癒し系の場所だ。

滑降終了点の平原より赤禿山
明星山をバックに林道登り返し


シールを付け、東寄りに100mほど進むと、林道にぶつかった。あとはこの林道を150m弱登ると、尾根に取り付いた大峰峠。ゆっくり登って40分。尾根通しに滑れば登り返しはないが、40分の登り返しの労を惜しまなければ、快適斜面にありつける。赤禿山自体コンパクトな半日コースなので、このくらいのオマケは付けてもいいかなと思う。赤禿山、文句なし定番に追加だ!



GPSではないのでテキトーです


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