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仙ノ倉山 シッケイ沢 山スキー


雪質は七変化  でも、このロケーションの中で滑れるだけで満足!


仙ノ倉山からの平標山(遠くは苗場山)


 エリア  谷川 仙ノ倉山 シッケイ沢  
 コース  元橋⇒平標山⇒仙ノ倉山⇒シッケイ沢⇒毛渡沢⇒群大ヒュッテ⇒土樽
 山行日  2008年3月22日(土)
 天気  一日中快晴!
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T本、K橋、I川、U田、M永、T世
 温泉  満天星の湯(550円)


2年ぶりの春の谷川(2週間前にも来たけど、この時はボク的には冬の谷川)。毎年春の谷川には来ようと思っているが、昨シーズンは激少雪のため見合わせた。今シーズンのメインディッシュは仙ノ倉のシッケイ沢。最後まで赤谷川源頭から万太郎を越えるルートと争ったが、最終的には初志貫徹ということでシッケイ沢に。ま、人数多くなったってことが最大の理由かな・・・。晴天が確約されたような天気予報。あとは、ずっと暖かい日続きで谷が割れてないかどうかが心配の種。まあ、最悪ジャブジャブ・・・・どうにでもなるでしょう。

元橋(7:50)⇒稜線(10:40〜11:00)⇒平標山(11:30〜12:00)⇒仙ノ倉山(12:45〜13:15)⇒群大ヒュッテ(14:55〜15:20)⇒土樽駅(16:25)

7名の大所帯。キャストは東京よりゲスト2名。テレマーカーのKO〜ちゃん、アルマーカーのシェルパ、テレペンのMっつー、おなじみT世さん、ボクの7名。マツキン主体ではあるが、寄せ集めの混成チーム。東京組とは7時頃に現地集合。なんだかんだで登山口出発は8時前となった。さすがに人気の平標山、駐車場はほぼ満車。天気は予報どおりの快晴!

ヤカイ沢はデブリまくり
苗場山をバックに登る

平標山は4回目。いずれも3月に来ているが、今回がダントツで雪が少ない・・・。ヤカイ沢に入る前の林道はアスファルトが出ているところも。ヤカイ沢に入っても藪が多く、いつもなら何も考えなくても進めたが、今回はあっち行ったりこっち行ったり。斜度が増すあたりに来て、やっと3月の山らしくなってきた。しかし!ヤカイ沢の斜面はズタズタ。沢形という沢形はデブリで覆い尽くされていた。このあたりはモチベーション甚だ低し・・・。

遠くの白いのは浅間山
平標直下

尾根に取付き、標高が増すにつれて、景色が良くなってきた。底に近かったモチベーションは再び上昇の兆し。春山はやっぱり景色だ!稜線に出るとでっかい仙ノ倉山。これでモチベーションは完全復活。稜線に出たところで中休止。尾根に取付くところでも中休止しているが、今日は土樽に下山し、電車とバスで登山口に戻る予定。電車は2時台と4時台とあるが、はなから2時台はあきらめている。よって時間調整の意味もこめての中休止なのだ。

仙ノ倉山
西ゼン源頭

今日も平標山頂は大賑わい。百名山でもないのに人気あるなあ・・・。山スキー百名山なるものがあれば、当然入りそうな山だ。平標山はこれで7回目。沢登りで3回とスキーが今日で4回目。沢にスキーに引っ張りだこの平標山・・・ポテンシャル高し!それに比べてお隣の仙ノ倉山は未だ登ったことなし。こちらは二百名山なのに・・・。

平標山からの仙ノ倉山
平標山からの越後の山々

西ゼンの源頭を覗くが、今日はシュプール一本もない。先週の時点で西ゼンのノドから下はデブリランドと化しているという情報が流れてたからなあ・・・。みんな敬遠したのかも?源頭部の斜面はきれいなのに・・・。仙ノ倉方面へはトレースが何本か付いていた。山頂は少々風があったが、やや風下に避けて大休止。見慣れた景色なのだが、何度見ても良い景色。

うしろは平標山
仙ノ倉山


さあて、仙ノ倉初登頂に向けてスタート。平標山頂からシールを着けたままコルに向けて滑る。仙ノ倉に向けての登りは斜度は緩いが、見た目よりも距離がある。間にこんもりとしたピークが2つあり、どちらも巻くトレースが付いていた。トレースは仙ノ倉山をも巻いていたが、それはできない!シッケイ沢滑るだけなら関係ないが、ちゃんとピークには寄っておかないと!二百名山だし。谷川連峰最高峰だし。ここには立ち寄るだけにして、滑り出しの三ノ字の頭に移動。この2つのピーク、距離にして地図上1センチもない。なのに、それぞれちゃんと山の名前があるとは・・・。仙ノ倉山の北峰と南峰でいいじゃねぇ〜か!って感じだ。


真ん中は万太郎山
平標山方面


そんだけしか離れてないので、景色もたいして変わらない。景色は変わらないが、その景色が絶品!ただ、谷川最高峰だけあって、周りの山が視線よりも低い位置にあるのがマイナスポイントかな。正面には万太郎山があって、もしかしたら今回滑るかもしれなかった西斜面の大バーンが見えている。来年こそ滑るぞ!

シッケイ沢の滑り出し
山頂直下はサンゴ礁


シッケイ沢を覗き込む。多少うねりはあるものの、ずっと下まで沢というよりも斜面の状態だ。シュプール二人前あり。とりあえず先行者ありということだ。風が強いので、少し引っ込んで滑降準備。そして、一番てっぺんから滑り込む。滑り込むといっても、山頂から少しの間は、分厚いガチガチのシュカブラ。まるでサンゴ礁のような形。だましだまし滑ってサンゴ礁を脱出。ここからが実質のスタート。しかし、まだチョイと固め。テレペンMっつーに毒見させるが、上手に滑って行った。もう一段降りると雪も緩み、やっとまともに滑れるようになった。

大きな雪庇を回り込んで
シッケイ沢源頭の大斜面
ロケーション最高!
とにかく広い!


とにかくロケーションが最高!白一色の斜面は広いし、右斜め前には万太郎山。雪は間違っても最高とは言えないが、このロケーションの中を滑れるだけで満足だ。白馬はアルペン的だし、焼山周辺も独特の景色。この谷川もまた独特である。どこもそれぞれに素晴らしいので、いろんな山域に行ってしまいたくなるわけだ。最初の緩斜面はやや固めながら、まずまずの雪質。その先斜度が増すところで、モナカの出来損ないのような雪に。同じ調子で滑っていたら、とたんにこけてしまった。標高が下がり、谷が狭くなってくると、今度は重い雪に変わる。重いけど、操縦は可なので楽しめる。みなさん思い思いに滑ってくる。

大斜面中間部
高度が下がると万太郎も立派に
中流部から下を見下ろす
谷地形になるとデブリも

谷底に突入すると、さすがに右から左からデブリが押し寄せてきている。とくにシッケイの頭から来る沢のデブリは強烈。こんなのに襲われたらひとたまりもない!2週間前にも谷川方面に来ているが、その時は土曜日が冬の天気で、日曜日は一気に春の天気になった。それ以降、異常に暖かい日が続いており、山の雪も一気に緩んだ。日当たりの良い斜面や谷はいっせいに全層雪崩が起きている。ここらあたりは安全地帯から安全地帯までは止まらずに滑ることを心がける。7人いるので気も遣う。

とにかくスケールが大きい!
シッケイの頭からのデブリ

毛渡沢に合流すると、万太郎方面からもトレースがあった。群大ヒュッテまでの間、右岸に渡ったり左岸に渡ったり。危ういブリッジなんかもあったが、トレースがあるので考えることがいらない。感謝感謝!最後の問題は群大ヒュッテ前の仙ノ倉谷の渡渉。少し上流にブリッジがあり、難なく左岸に渡ることができた。これもトレースについていけばよいだけだった。感謝感謝・・・。

もうすぐ毛渡沢に合流
毛渡沢に合流

群大ヒュッテ前で大休止。あとは林道を滑って・・・といきたいところだったが、前方に重機が。除雪作業をしていた。ガックシ・・・。土樽への道路に出る少し前だったからまだマシか。地獄は県道に出てから。土樽までの道のりの長いこと・・・。最後の最後でこのアスファルト歩き、しかも緩い登りはつらいなあ・・・。

消費期限切れ近し
毛渡沢は雰囲気よろし

土樽から湯沢まで電車で。湯沢で40分ほど待って、今度はバス。車の置いてある元橋に着いた時には、日が暮れてしまっていた。休憩も多かったけど、やっぱり行動時間が長いってのは疲れるなあ・・・。温泉は猿ヶ京の満天星の湯。おなかペコペコで向かった先は、月夜野の“たむら”という食堂。3年前の谷川遠征の時と同じ行動パターンだ。おなかポンポン。水上で今夜の宴会の買出しをするが、もう遅いのでほどほどに。谷川ロープウェイの駅に着いたのは10時すぎ。もう寝る時間だ。お酒もそこそこに、翌日に備えて寝た。

GPSではないのでテキトーです
シッケイ沢ルート図


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