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鳥海山 山スキー  吹浦口より千蛇谷・新山


スケールのでかい千蛇谷、海に向かって滑るロケーションが最高!


扇子森より


 エリア  鳥海山 吹浦コース  
 コース  大平上の駐車スペース⇒御浜小屋⇒七五三掛⇒千蛇谷⇒新山
 山行日  2008年5月4日(日)
 天気  晴れ
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  鳥海温泉保養センター アポン西浜(350円) 塩化ナトリウム物泉


鳥海山は山スキーを始めるキッカケとなった山。1997年のゴールデンウィーク、ツボ足で鉾立から鳥海山に登った時のこと。この時初めて山スキーなるものを見て、瞬時に山スキーをやろう!と心に決めたのだった。翌年、再び鳥海山へ。ゲレンデスキー&ブーツを背負って登ったものの、記録的に雪が少なく、千蛇谷はしっかり滑れたが、あとはわずかに残った残雪を拾いながら滑ったのみ。そのあとテレマークを始めた2005年に祓川から往復。滑りは満足するも、ロケーションに物足りなさを感じた。そして今年のゴールデンウィーク。原点に戻って再び海側から登ることにしたのだった。

駐車場(8:30)⇒御浜小屋(11:00)⇒七五三掛(11:50)⇒新山(13:50〜14:10)⇒七五三掛(14:40)⇒駐車場(16:15)

前夜は鳥海道の駅に泊まる。ブルーライン入り口とは至近距離だ。ブルーラインのゲートは8時オープン。早く開くかもしれないと期待をこめて、7時前にはゲートへ。すでに数台の車が並んで待っていた。無情にもゲートが開いたのは8時。行列が一斉にスタート。大平を越え、鉾立を目指す。・・・が、すでにたくさん車が入っている。駐車場ピンチかも・・・と思い、大平の先の駐車スペースに車を放り込んだ。どうやら山形側のゲートの方が早く開いたようだった。あとで考えれば、ここに止めて正解だったような気がする。

登り口はヤブが出始めている
海をバックに大斜面を登る
緩いが広い

心配していた雪。登り口ではヤブが起き始めてはいたが、とくに問題はなし。ここがどこだか正確な場所も見ないまま、先客のトレースを追って上を目指す。帰り道を間違えたら最悪なので、時々振り返りながらチェックする。御浜小屋までは広くて緩い斜面が延々と続く。鳥海山の山頂部はまだ見えない。

扇子森を越えると鳥海山が迫ってくる
扇子森をあとに七五三掛を目指す

御浜小屋は人でごった返していた。海側ルートは全てここに終結するからなあ。一息入れて扇子森へ。いったん下ってやっと鳥海山の核心部に取付く。ひと登りで七五三掛。これは何と読むんだ・・・?“しちごさんかけ”ではないだろうが・・・。“しめかけ”が正解。ここで直接外輪山に登る人、千蛇谷へと降りる人が二分。5時にゲートが閉まるので、それより前には下山しなければいけない。今は11時半。結構時間は食っているが、まあまだ大丈夫でしょう。千蛇谷へ向かう。スキーを背負って夏道を使ってトラバース。わずかで千蛇谷へと降り立つ。千蛇谷は素晴らしいの一言!右は外輪山、左が山頂(火口丘)となっていて、その間が千蛇谷。白馬の大雪渓に引けをとらないスケールだ。言いすぎか・・・?趣は少し違うので、どっちが良いとは言えない。どっちも良い。

広い千蛇谷
千蛇谷を上から

千蛇谷を気分よく詰めていく。長いけど、滑ってくる人がたくさんいるので気が紛れる。千蛇谷終点まで登る。新山まで雪がつながっている。鳥海山へは3回来ているが、いまだ新山の山頂へは登っていない。T世さん3連チャンでお疲れモード。時間も時間なので、今回もあきらめようか・・・。でも・・・。結局、一人でダッシュで行ってきた。

新山山頂より中島台を見降ろす
七高山  新山より

山頂からは中島台の眺めが絶品!山頂から滑っている人も見かけた。下から見上げたらさらに凄いだろう。焼山に匹敵するロケーション間違いなし。来年はここだ!中島台からのルートは長いので日帰りは厳しいが、これは登る価値のあるルートだと確信!テン場もきっと最高のロケーションだろう。4月の早めの土日に、ズク出して来よう。・・・とか言って、来年になったら忘れているかも。七高山から新山に向かってくる人がたくさんいた。

稲倉岳
最後は海に向かってクルージング

やっと滑れる。長いお預けだった。2度登り返しはあるけど、2時間そこそこで降りれるだろう。千蛇谷前半は程よい斜度で爽快!下半分は斜度がなくなるので流す感じ。千蛇谷のスキー最高でした!七五三掛でスキーを背負って登り返し。扇子森とのコルまで少し滑って、また扇子森まで登り返し。面倒といえば面倒だが、良い意味で考えれば変化がある。あとは正面に海、右に稲倉岳を見ながら、緩々の斜面を滑る。稲倉岳も登ってみたいなあ・・・。北面は良さそう。まっすぐ滑ってしまうと大平。ゲート閉鎖間近にルートミスしてしまうと致命的。ボケーっとしてたら通り過ぎそうな分岐を右に折れて、車を止めた場所へと戻る。鳥海山の吹浦口コース、最高でした!

鳥海山は懐の深い山だと、改めて感じた。まだ、祓川と今日のコースしか行ったことがないけど、独立峰でありながらポテンシャルの高さを感じた。中島台を筆頭(今のところ)に、あらゆる方向から登ってみたいなと思う。湯の台もしかり、両方を川に挟まれた万助小屋のある斜面も興味深い。遠くから見ると、どの方向から見ても優美な印象だが、色々な地形が複雑に絡み合っているだけに、登るとそれぞれのテイストがあるのではないか。


鳥海山の動画




前日は湯殿山




GPSではないのでテキトーです
鳥海山 ルート図




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