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五色ヶ原から針ノ木谷 紅葉トレッキング針ノ木峠
谷の中なので昨日ほど寒くはなかった。今日は時間に余裕があるので、目覚ましはセットせずに起きた時間を起床時間にした。明るくなりかけた5時過ぎに起きて、さっそく焚火に火を点ける。昨日ほどは寒くないけど、やっぱり寒いので、朝から盛大な焚火になった。
谷歩き開始。すぐに本谷との出合。まっすぐ進むと蓮華岳と北葛岳の間に詰め上がる。左が針ノ木峠。すぐに滝場となる。ここらまで来ると谷は狭くなり水は減るが、なんといっても岩が滑るのが厄介なところ。T世さんは今朝も沢靴装着で、気持ちよさそうに歩いていた。普通の靴底だと立っていられないほど滑る石でも、沢靴はほとんど滑らない。こんな場所では沢靴は断然有利だけど、靴を2足持つのがネック。1泊2日でずっと谷通しに歩くならメリットがあるかもしれない。
ここらへん和風な紅葉がキレイなところですが、如何せんまだ朝一で日が差してきません。谷が狭いので仕方ないですね。ここを太陽が当たる時間に通ろうと思うと、お昼頃にかけるしかなさそうです。となると針ノ木峠泊まりの行程を組まないといけませんな。
滝場が終わると広い針ノ木谷の底に出る。針ノ木小屋も見える。針ノ木小屋の下には紅葉し損ねて枯れてしまった広葉樹の広大な森が・・・。無残な景色だ。これだったら葉が残らずに落ちてしまった方がずっとマシに思える。ここでT世さん沢靴解除で登山靴に。紅葉は最悪だが天気は最高。天は二物を与えず・・・か。与えてくれることも多いんですけどね。
あまりに紅葉の写真が冴えないので、昨年の針ノ木谷の写真を載せておきます。昨年は紅葉が終盤になった時に行きました。天気は曇り。晴れたらもっとキレイだっただろうし、紅葉が盛りだったらさらにキレイだったでしょう。それを狙って今回歩いたわけですが、紅葉に限っては行かない方がマシなくらいでした。
3時間くらい登って針ノ木峠へ。たくさん登るイメージがあるけど、標高差的にはテン場から600mないのです。針ノ木峠は人が少なくて寂しい雰囲気。3連休の最終日ってのは、こんなもんなのか・・・。針ノ木小屋も今日の営業で最後だというし。
針ノ木谷を登ってきて、針ノ木雪渓を下る。雪渓側の紅葉もひどいもんだ。紅葉は一年に一度のピンポイントのイベント。それがハズレに終わったら来年まで待たなくてはならない。天気だけは最高なんだけどなあ・・・。
大沢小屋から下はウンザリモードの消化試合になるところだが、この3日間の中でここの紅葉が一番マシだったような気がする。ブナは盛りにはちょっと早いけど、いい感じの雰囲気になっていた。カエデ系の葉もそこそこ色付いていいたし。2000m弱の紅葉はまだ期待できるかもしれないな。
かくして体育の日の紅葉トレッキングは終わった。紅葉という意味では大ハズレに終わってしまったけど、山登り的には変化に富んだコースで楽しめた。浄土山から五色ヶ原の稜線はガスったけど、それ以外はずっと晴れて気持ち良く歩くことができた。
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