燕岳 雪山ハイキング


中房温泉への道が冬季閉鎖になる前にお気軽雪山ハイキング〜


燕山荘から見る燕岳

 山域  北アルプス 燕岳
 山行日時  2012年11月19日(月)
 登山形態  雪山ハイキング
 天気  快晴  
 メンバー  単独
 温泉  家


蝶ヶ岳、常念岳、燕岳、そしてアルペンルート・・・などなど、北アルプスの登山口へと向かう県道は11月いっぱいで冬季閉鎖となります。冬季閉鎖になってしまうとアプローチが大変になり、日帰りで登るのはちょっと厳しくなります。冬季閉鎖直前のこの時期はお気軽に日帰りの雪山を楽しむことができるチャンスなのであります。

コースタイム
登り 下り
 中房温泉   8:00   12:26
 第一ベンチ   8:24   12:10
 第二ベンチ   8:43   12:00
 第三ベンチ   9:07   11:47
 富士見ベンチ   9:29  11:38
 合戦小屋   9:50〜56  11:27
 合戦沢の頭   10:10  11:22
 燕山荘   10:48  11:06

一昨年は一ノ沢から常念岳に登り、昨年は三股から蝶ヶ岳に登りました。最近ご無沙汰なのが爺ヶ岳でしたが、ちょっと雪が多過ぎるかも・・・と無難に中房温泉から燕岳に登ることにしましょう。今日は月曜日。週末人が入るからラッセルなしのトレース完備でしょう。固くなってて歩きにくくなってるかもせれませんが・・・。

 
中房温泉の雪は融けたっぽい 第一ベンチ  とりあえず雪あります

月曜日だからってわけではないけど、通常の仕事の時と同じ時間に起き、新聞読んで朝飯食って、いつもの時間に出発。夏は駐車場がキャパオーバーで、登山口からだいぶ離れたところに路駐せざるをえなかった中房温泉。さすがにこの時期、しかも平日ならガラガラだろうと思っていたが、第1Pだけで10台は止まっていましたね〜。登山口にも10名くらいのこれから登ろうとする人々。バスでも来てました。恐るべし燕岳・・・。恐るべし登山人気!燕山荘がまだ営業しているのが賑やかな一番の原因かな・・・。

 
第二ベンチ  少し増えました 第三ベンチ  さらに増えます

安曇野は曇りだったけど、途中から雲の上にでて、中房温泉は快晴!先週は中房温泉あたりもまとまった雪が降ったみたいだけど、おとといの雨のためか、ところどころに残る程度。歩き出しは登山道に雪はなく、斜面に取りついたくらいから出始める。ガチガチの雪が・・・。足型がそのまま凍っていたり、半分地面だったりで歩きにくい。

 
富士見ベンチ  富士山見えました 合戦小屋の荷揚げリフト

第一ベンチまでに1人組×3を抜いた。荷物が大き目な人もいたので、泊まりの人もいるのかな。こちらは軽装。防寒具はしっかり用意したけど、金物類は一切持ってきませんでした。合戦尾根を往復するのにアイゼン、ピッケル、ワカンはなしでも大丈夫だろう・・・と。ダメなら戻ればいいことだし。実際のところ登山口から第二ベンチくらいの間は雪が硬く、アイゼン履いた方が歩きやすい箇所もありました。ただ部分的なんでね〜。アイゼン、ピッケルは必要と感じるタイミング、状況は人によって違ってくるので難しいところです。


合戦小屋

寒そうだからとヒートテックを着て、その上に薄いフリースで出発。途端に暑くなり汗ポタポタ。こんなことなら半袖Tシャツ着てくればよかった・・・。しかもタオル忘れたし。仕方ないのでヒートテック1枚で歩きました。オーバーズボンの下にもヒートテック履いてきたけど、まだ不要ですね〜。夏の帽子も持って来なかったし・・・。この時期は秋と冬の防寒着を用意しとかないといけませんね。

 
トレースは夏道に付けられていました 大天井岳

だいいベンチから登山口は全面雪となり、第二ベンチからはさらに増え、第三ベンチからは厚みも出てきました。凍った感じもなくなり、だいぶ足に優しくなってきました。久しぶりの冬靴で、しかも硬い雪を歩いたので苦痛極まりなかったのでした。合戦小屋ではリフトによる荷揚げ作業が行われていました。合戦小屋の屋根には約50センチの積雪。ポカポカで気持ち良かったけど、ゆっくりせずに先に進みます。


合戦沢の頭を過ぎて


餓鬼岳と遠くは後立山

合戦小屋から合戦沢の頭までは直登ルートではなく、夏道沿いにトレースが付けられていました。さすがに直登には雪不足のようで・・・。ここにトレースがなかったら時間と体力を要するので感謝です。合戦沢の頭まで登ると風が強くなってきました。大天井岳の稜線は雪煙がシャーシャーと舞っていました。それでも薄いフリースで歩けたので、気温はそれほど低くなかったんでしょうね。夕べ燕山荘に泊まっていたと思われる人と5組くらい?すれ違いました。


時折強風が吹いてきます


まだ灌木が埋まりきっていません・・・


合戦小屋が近づいてきた


燕岳の東斜面

主稜線に出るとさらに風が強くなって、煽られてヨロヨロ。飛んでくる雪片が顔に当たって痛い痛い!あわてて燕山荘の玄関側まで回り込みます。玄関前はちょうど風下になるのか穏やかでした。この風じゃあビールどころではないと思っていましたが、美味しく頂くことができました。ほとんど何も飲まずに登ってきたもんで、なおさら美味しかったかな。


のどごし生


合戦尾根を振り返ります


大天井岳へと続く稜線


燕山荘に到着です

風が強いから燕岳の山頂はパスかな・・・。降りてから医者と床屋にも行きたいところだし。それにしても大勢の人とすれ違ったり抜いたりしたわりに、小屋前は人っ子一人いなかったなあ・・・。ちょうど泊り客が降りて、登りの人が登ってくる前のエアポケットのような時間なのかも。小屋の扉は一度も開かなかったし、物音もあまりしなかった。従業員の方々ものんびりモードの時間なんだろうなあ・・・。


黒部源流の山々


本日は強風につき燕岳はご遠慮させていただきました


裏銀座の山々


燕山荘  風で雪片が飛んできています


合戦尾根と有明山  八ヶ岳、富士山、南アルプスと見えています


お決まりの絵かな

さて、下山開始。合戦沢の頭までは斜度がないので勢いが付かないが、合戦小屋への下りはグリセードが楽しめましたが、このあたりではまだ斜度不足。合戦小屋から第三ベンチまでの間が、斜度があって楽しめます。ただ、まだまだ雪が薄いので梯子には要注意。また、勢い余って登ってくる人に突っ込みそうになること数度。カーブの手前ではスピードを落としましょう!


稜線の西側は烈風で息苦しいほど

第三ベンチまでは楽しくて仕方なかったんですが、ここからは苦痛の占める割合がどんどん増えてきます。第一ベンチから下は地獄。ガチガチの雪と地肌がミックスで思うように下れません。何度か転ぶかもしれないけど、夏靴の方が断然下りやすいと感じました。下が硬くなると、そのぶん衝撃を受けて足が疲れるし・・・。まあ、最後はかなりペースダウンしたものの、まあまあの時間で降りてこれたかな。

今年初めての本格的な雪のある山。やっぱり雪のある山はいいですね〜。冬の前半にたくさん降ってもらって、2月以降はキープ状態でいいかな。平日に降って週末晴れてくれれば言うことナシ!今年は餓鬼岳にも登らないといけないしなあ・・・。






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