笠松山 ハイキング戸倉山山頂からの中央アルプス
11月下旬のこの週末は陣馬形山でキャンプして、その前後に伊那谷の里山2つに登るという計画。きのうは戸倉山で中央アルプスの絶景を拝み、陣馬形山ではさらに上をいく驚愕の絶景を堪能。景色を見てからは陣馬形山山頂のキャンプ場で宴会。美味しいもの食べて、たくさんの種類のお酒を飲みました。 そして今日、今度は南アルプスの絶景を見る番です。楽しかった陣馬形山を後に、2つめの里山であります笠松山へ。笠松山は飯田インターのちょうど裏にある1271mの里山。飯田市民の山であります風越山の南にあります。多分、無名。笠松山の登山道には登山口から山頂までの間に33の観音様があります。それをT世さんが知って、面白そうだからと今回登ることにしたのでした。
過剰整備の北アルプスとかに比べて、里山は色々と難易度が高いことが多いですが、その1は登山口と駐車場所を発見すること!笠松山も難易度高かったです。詳しいガイドブックをもってしてもダメ。馬もウロウロしてたりで、結局は登山口にある乗馬クラブに駐車場所を確認して止めることができました。乗馬クラブの駐車場はNGです。
里山の難易度が高い点のその2は登山口の看板がない、分岐にも道標がない…。その3は道が荒れてることが多い…。笠松山の場合はその2とその3については当てはまりません。看板類はしっかりあって、登山道も管理されています。地元の方の思い入れで差が出てくるのかもしれません。ま、ここの場合は33の観音様が道案内してくれますので…。
一番観音が登山口。準備してたら馬がパッパカパッパカその辺を通ります。ちょっと暗めの林に入っていきます。植林にしては荒れた感じの林です。しばらくで広葉樹が混じるようになり、針葉樹が減っていきます。観音様を1つ、2つ、3つと通過しますが、33までは長いですね〜。半分過ぎるまでは余計に長く感じてしまいました。
信州は南北に長くて、気候は北と南では大違い。ここ飯田は信州の中でも温暖なエリアです。おかげで11月下旬になって今でも紅葉を楽しめます。標高が低いのもありますが、1000mを越えたところでもまだ紅葉した葉っぱが付いていましたからね。低いところなので色々な木が生えてて、色々な色の紅葉を楽しめました。
夕べの宴会で飲み過ぎたのか、二日酔いで体調不良のTeraちゃん。歩き出しはマシだったみたいだけど、中間点あたりから悪化傾向。ゆっくり歩いているみんなからも遅れ出しました。平坦なとこはいいけど、登りがきつかったみたいですね〜。中間点での休憩時にはグッタリ寝てました。
笠松山は33の観音様が目的で、展望は期待していません。山頂に至るまで樹林が切れるのは、山頂の少し手前の伐採地のみ。ただ、南面なんですよね〜。目立った山は見えないし、逆光になっててハッキリ見えません…。樹林が薄くなったところから、チラチラと飯田の街、南アルプス、中央アルプスの南部が見える程度でした。山頂は展望ナシを予想して、チラチラ見える景色を無理矢理写真に収めておきます。
33全ての観音様を写真に収めたつもりでしたが、帰って写真を見ると「15番」が抜けてました。なんてこった…。T世さんはちゃんと撮ってて、事なきを得ました。2人とも撮ったはずなのに、2人とも写ってなかった…とかだったら怖いですよねぇ〜。それぞれ形や表情などは違うんですが、基本が同じなので33体の写真を並べてもパッとしませんね。
やっと33体目で山頂に到着です。期待してなかった山頂ですが、なんと南アルプス側の木が切ってあるじゃないですか!伊那谷と南アルプスが一望です。これはうれしい誤算です。昨日に引き続き雲一つない快晴なので素晴らしいです。昨日と今朝は中央アルプスの絶景を見て、ここ笠松山からは南アルプスの絶景です。
北から南、端から端まで見渡すことができます。笠松山は南に位置するので、南の方の山がよく見えます。南アルプスは雪が着くと森林限界を超える山だけ真っ白になります。なので、冬になると山を当てるのが容易になります。甲斐駒からずーっと南に降りて、聖岳を越えて上河内岳までは簡単にわかります。しかし、そこから南は山頂も樹林の山で白くならず、イマイチわからないのであります。
ところが、ここ笠松山からは光岳以南の山もよく見えます。案内板と合ってるのでバッチリわかりました。加加森山とか池口岳とか名前だけでしたからね〜。欲を言えば黒法師あたりまで網羅してくれてればね…。池口岳が思ったより立派な姿だったので、近いうちに登ってみようと思いました。
中央アルプスの方向はといいますと、山頂から一段北に下がったところに小屋が立ててあり、そこは北面の木が切ってあり、中央アルプスの眺めが確保されています。中央アルプスは越百山以南、安平路山とかにも登ったことがなく、これまた見てもどれがどの山なのか、さっぱりわからない状態です。あいにくこちらには案内板はなく、本日の解決には至りませんでした。中央アルプスのエアリアを持ってきてなかったことに後悔です。
山頂では地元の年輩の方々が賑やかにお昼ご飯。小屋を建てたや人や小屋の中の写真を撮った人たちでした。恐らくしょっちゅう登っておられるんでしょう。この方たちのおかげで笠松山が良い状態に保たれているんだと思います。ただ、ガッカリだったのは山頂に着いた時に車があったこと。車でも登って来れるんですね〜。車が止まってなかったら道があることに気付かなかっただろうに…。
笠松山は松川を挟んで北に風越山、南には尾根続きで高鳥屋山があります。この3つは下から見ると並んで見えるんですが、一番知名度が低いのがこの笠松山でしょう。北の風越山は飯田市民の山ということで知名度が高いです。ただ、山頂は深い樹林の中で展望はナシなんですよね…。展望は中間あたりに開けたところがあるくらい。展望だけでいけば、笠松山>>>>>風越山。高鳥屋山は山頂だけ開けてたけど、登った時は雨だったので展望はよくわかりませ〜ん。
山頂で素晴らしい展望を見て復活したのか、Teraちゃんは下りは遅れることなく下りました。登りと下りのスピード差が大きかったです。観音様もどんどん出てきましたから!下山しても雲一つない快晴。この週末の天気は大当たりでしたね。昨日今日と中央アルプスと南アルプスはもう数年分眺めた感じ。しばらく違うエリアに出没するかな。
さて、飯田の温泉…といってもピンとこず、近くにあった砂払温泉というところに行ってみます。調べてなかったら入りにくそうな玄関です。きのうの「入野谷」同様に落ち着かないお風呂でした。湯船が狭いし、ブクブク出まくりだし…。きのうの「入野谷」同様に絶対になさそうな座敷の休憩所があったのだけがポイント高いです。
早く降りれれば伊那でソースカツ丼でも…と思っていましたが、山頂でお昼でしたからねぇ…。今からだと、ちょうどお昼の時間と夕食の時間の間になってしまいます。中途半端なのでおとなしく帰るとましょう…。温泉は2日ともハズレ、最後のカツ丼は幻に終わったけど、それ以外の山、展望、宴会、天気…全て良かったなあ…。とくに天気だな。やっぱり山は天気が良くないと!
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