焼石岳 お花見ハイキングハクサンイチゲはほぼ終わりだったけど、キンポウゲが真っ黄っき 焼石沼のほとりはキンポウゲ畑!
6月半ばのこの土日は岩手県の山2つに登ってきました。本命は本日の焼石岳であります!…が、有名なハクサンイチゲは既に旬は過ぎてるとのウワサ。それでも花の多い焼石岳、ほかにも花は咲いてるでしょうということで決行です!行ってみると、やっぱりハクサンイチゲはほぼオシマイでした。そのかわり焼石沼のキンポウゲが真っ黄色に!ハクサンイチゲはちょっと残念だったけど、キンポウゲで十分満足できました。ちなみに昨日は五葉山に登ってました。 焼石岳は青い山白いヤマのまきchin隊の協力のもと、岩手県側のつぶ沼登山口から、秋田県側の三合目登山口までの通り抜け企画です。標高差はそれほどでもないけど、とにかく距離が長くて、推定約17キロ。登りも下りも下半分が単調で疲れました。そのぶん銀明水から姥石平、東焼石岳、焼石沼…にかけては、花と展望を存分に楽しませてもらいました。 ■つぶ沼登山口から登り始めます泊まっていた水沢を5時過ぎに出て、6時ごろに下山口の三合目登山口へ。1台仕込んで登山口のつぶ沼に戻ります。通り抜けることによって山は充実しますが、車のデポ&回収は結構手間かかります。中沼登山口が1時間短くて楽なんですけど、駐車場が心配でつぶ沼からのスタートです。往復だと考えるけど、片道ですからね。また、中沼までの車のデポ&回収の時間も考えると、トータルそんなに変わらないと思われます。 つぶ沼登山口には駐車数台のみ。やっぱみんな中沼かな。天気は上々です!つぶ沼の標高は450mほど。焼石岳の山頂は約1550mなので、1100mの登りです。山全体がたら〜っとしてるので、今日の敵は標高差より距離って感じですね。ブナのいい感じの林の中を緩〜く登っていきます。緩いので体は楽なんですが、なかなか標高を上げていかないのがややストレス…。
■石沼からはチラホラ花も見られるように石沼を見下ろすところで最初の小休止。ここらへんから、やっと焼石岳本体の山々が望めるようになります。まだまだ遠いですが…。蚊が多くて落ち着かないので出発。相変わらず標高はなかなか上がりませんが、雪融けとともに咲く水芭蕉やリュウキンカなどがみられるように。中沼からの道と合流するところに、少しだけ雪が残っていました。普段の年ならこの付近たっぷりの残雪だそうな…。そんなこんなで、やっとこさ銀明水に到着です。
■銀明水からお花畑の始まり〜銀明水はとっても旨い水でした!ベンチでしばらく休憩です。少し上に避難小屋とトイレがあるけど、見てないのでどんなだか…?銀明水を出るとすぐに雪渓登り。こじんまりとしたお花畑がチョイチョイと出てきます。ヒナザクラがかわいいですね〜。シラネアオイは珍しい花ではないけど、何年振りに見たかなあ…?って感じで。
■姥石平の花は終わりかけ・・・?もうずっとお花畑なのかと思いきや、しばらくの間はオアズケ区間。両側笹の単調な緩い登りが続きます。横岳を横に見ながら…。緩急を繰り返しながら、何段かの台地を登っていきます。登るにつれ開けていきます。最後に開け切ったところが姥石平と呼ばれる広大な草原です。写真でよくお目にかかる景色ですね〜。でも、何かが足りない…。ハクサンイチゲの白ですわ。 ハクサンイチゲは少し残ってるけど、もう元気のない終わりかけばかり。たまに生きの良いのがあるくらい。登る前からの情報でハクサンイチゲには期待してなかったけど、やっぱりちょっと残念。チングルマも終わりかけなのかな。全体的に花の密度は薄かったように思いました。時期が悪いのか、年が悪いのか…。それでも、この姥石平のロケーションは素晴らしいです。
■焼石岳は行かずに東焼石岳へ姥石平の分かれ道をまっすぐ進むと焼石岳、右に曲がると東焼石岳。焼石岳には2008年の秋に紅葉を見にきています。山頂は踏んでるので、今回は花重視で東焼石岳に行くことに。ちなみに焼石岳は全部岩手県のものなんですね〜。なんとなく秋田と岩手の県境かと思っていました。県境は下山寸前の大森山がある稜線になっています。 東焼石岳へは広〜い草原のまま山頂に着いてしまいます。山というより丘ですね。お花畑はいったん笹原になるけど、東焼石岳との分岐あたりからまた復活。真面目に歩けばすぐの東焼石岳ですが、みなさん写真撮りまくりでなかなか進みません。帰ってから見たら、同じような写真ばっかりなのはわかってるんですけどね〜。なんか広すぎて撮るのが難しいです。岩が点在してるとか、ダケカンバが1本いい感じであるとか、何かアクセントが欲しいなあ…なんて贅沢なことを考えたりしてました。
■東焼石岳から東成瀬方面へと東焼石岳は単なる丘の高い部分という感じ。空はだんだんと青みがなくなってきました。西のほうの空は青いけど、東側の空にはモクモクとした雲が増殖中。そのうちやってきそうな気配。山頂でビールタイムの予定でしたが、ちょっと風が強くて…。歩く分にはいいけど、休憩する気にはなれない風でした。 分岐まで戻って、今度は右へ。焼石岳の北を巻く道へ。お花畑と笹原を繰り返しながら九合目へ。焼石岳山頂に登るなら、ここから往復するってもんかな。でももう面倒臭いのでパス。そして、焼石沼へと下っていきます。姥石平側は草原という感じだったけど、こちら西側は草丈が高くなってます。草ボーボーという雰囲気。そんな中にハクサンチドリが群落になって咲いていました。ハクサンチドリというとポツリポツリと単体で咲いてることが多いのに、ここはもうワサワサと咲いてます。こんなの初めて見ました。
■焼石沼あたりはキンポウゲの黄色い絨毯!しばらく下っていると、焼石沼の平坦地が見えてきました。よく見ると、なんだか黄色く染まっています。もしやキンポウゲ?焼石沼が近くなると、キンポウゲの密度が濃くなってきました。沼への分岐を曲がってからは、ここは菜の花畑か!と思えるほどの黄色の絨毯。黄色の絨毯の中に、紫のハクサンチドリが点々と咲いてて、おとぎの国のようでした。 焼石沼のほとりで中休止。東焼石岳で飲めなかったビールをここで!ここで飲めてよかった!姥石平のハクサンイチゲが終わりかけだった代わりに、焼石沼で真っ盛りのキンポウゲを見れました。しかし、秋田側の西成瀬からは人少なそう。30分以上ここで休んでたけど、誰もここには来ず…。数人が分岐を素通りしただけでした。まさに4人占め状態でした。ラッキー♪一応、登山口の駐車場は満車だったけど、数がしれてるか…。
■下山の道が長くてウンザリ・・・焼石沼を過ぎれば、あとは見どころないので気持ちは下山モード。林の雰囲気は悪くないけど、如何せん横歩きが長い…。標高1000mくらいまではすぐ降りたけど、そこから100m登り返したりで、ほとんど高度を下げません。天気はどんどん悪くなってて、大森山あたりで雲がかかるように。もう展望もないし、逆に涼しくていいくらいでした。稜線から離れて下りだすと、あっさり10分ほどで三合目登山口に帰着です。登りも下りも下半分はウンザリだったけど、それ以外のとこでウンザリをカバーする内容でした!
さて、あとは車の回収…といっても、つぶ沼は温泉に行く途中。東成瀬の登山口からつぶ沼までは車でも結構あります。このぶん山を歩いて来たんだなと考えると、すごいなと思う。まあ、8時間歩きましたからね!温泉は少し水沢寄りに行ったとこにある、焼石クアパークひめかゆへ。温泉でまきchin隊とはお別れ。お世話になりました〜。またまたR397を西に走って日本海に出て帰りました。東北道→北関東道→上信越道→長野道がずっと高速で早いけど、高速代が3倍くらいになりますからね〜。日付が変わって2時ごろに安曇野着でした…
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