山全部がスラブでできていると言っても過言ではない御神楽岳に登ってきました。写真ではよくみる大迫力のスラブですが、実際に登ってみるともっと凄かった!文章で表すには能力に欠けるので、写真をご覧あれ!写真の能力も?ではありますが…。とにかく、尾根取り付きから稜線歩きまで、ずっと素晴らしいロケーションの中を歩くことができました。
湯沢ノ頭
日程: 2016年10月22日(土) ジャンル: 紅葉ハイキング エリア: 会越国境 御神楽岳 メンバー: T世 コースタイム: 蝉ヶ平登山口(7:05)⇒湯沢出合(8:0)⇒高頭(9:25~35)⇒湯沢ノ頭(10:20)⇒御神楽岳(11:20~50)⇒湯沢ノ頭(12:30)⇒高頭(13:00~05)⇒蝉ヶ平登山口(14:10) 温泉: 御神楽荘(500円) 食事: 喜多方ラーメン すがい食堂 |
安曇野を夜のうちに出て、黒埼パーキングで車中泊。朝5時に起きて登山口に向かいます。御神楽岳には登山口が3つありますが、どうせ登るなら一番険しそうな蝉ヶ平登山口でしょ!少し前まで荒れてたけど、最近は手入れされたという噂だし…。そうは言っても人は少ないだろうと踏んでたところ、登山口に着いたら先客が6台か7台もあってビックリ!意外と人気あるんですねぇ~。はたまた、たまたまか?
朝は冷え込んで霧の中を歩き始めます。霧の上が晴れなのはわかってるけど、はじめの1時間は川沿いのなのでずっと霧の中。支沢を何度か渡ったり、小さいけどアップダウンも。なかなか登っていかないし、気分も盛り上がってきません。帰りも1時間歩くのかと思うと憂鬱…。平行する広谷川がキレイな川だったので、少しだけ気が紛れたかな。
蝉ヶ平の登山口 車がいっぱいでビックリ!
歩き出しから岩がむき出し!
湯沢出合からいよいよ本格的な登り。最初はブナの斜面を登るけど、それもすぐに終わって岩混じりの急登に。すっかり霧はなくなり、目の前には湯沢源頭を取り囲む大スラブ帯が…。ここんとこ、鬼ヶ面山、祝瓶山と岩系の山に登ったけど、御神楽岳の岩岩度は桁違い!浸食のされ方が違いますね。緑色凝灰岩という岩らしいです。雪で浸食されたんでしょうね。
先週の祝瓶山では山頂付近も紅葉盛りになってませんでした。今回の御神楽岳はどうかな…とあまり期待せずに来たところ、登山口付近から既に紅葉してましたね。先週の冷え込みで一気に下まで色付いた感じです。実際、住んでる安曇野も木によっては紅葉してますからね。ただ、やっぱり出来はいま一つで、枯れたような茶色の葉っぱが多かったです。そんな中、高頭(こうつむり)まで快適岩尾根登り!
湯沢出合からひと登りでこのロケーション!
湯沢の奥壁という感じのとこ
紅葉のに尾根出ました
よく道を付けたなという感じ
戸隠の蟻の戸渡を彷彿とさせます
見えてるのは湯沢ノ頭かな
快適岩尾根登り!
登ってきた細尾根を振り返ります
高頭らしきところが見えてきました
登ると気持ちの良さそうなスラブ
登るにつれ飯豊連峰が・・・
こちらは磐梯山や吾妻山方面
高頭でひと休み。霧から抜けたら快晴だったので、今日はこのまま快晴かと思ってました。ところが岩尾根を登ってるうちに羊雲が…。はじめ頃は隙間があったので日差しがあったけど、そのうち羊の密度が高くなり、太陽を遮るように…。素晴らしい景色なのに、鮮やかさが激減してしまいました。飯豊あたりはスカッと晴れてるのにな。ちょっと残念…というか、この先どうなるやら。
高頭からは稜線歩きとなります。しかし、生えてる木はさっきまでより高く、しかも無造作に茂っていてスッキリ感なし。少しヤブっぽいところもあり、高頭~湯沢ノ頭の間はトーンダウン区間でした。
それにしてもすごい岩壁だ
高頭から湯沢ノ頭までは灌木の尾根
紅葉はこのへんが一番よかったかな
ひとつ西側の尾根の岩壁
湯沢ノ頭に登ると、いよいよ御神楽岳の本峰が見えてきます。山頂自体はなだらかだけど、そこから落ちるスラブが凄い!半円形の稜線から御神楽沢一点に集中してスラブが落ちています。落ちているというほど急ではなく、斜面といった方がよさそうな。スラブの部分は気持ちよく登れそうな斜度に見えました。実際はどうだか知らないけど…。
湯沢ノ頭を越えたあたりから、羊の頭数が減ってきて、再び太陽が当たるようになってきました。本日のクライマックスを前に良い傾向ですね。稜線は雪に削られることが少ないからか、岩がむき出しになってるところは少しだけ。この日本離れしたロケーションの中を気持ちよく歩けます。写真も撮りまくり!似たような写真ばかりで、採用されるのはごく一部なんですけどね~。
湯沢ノ頭から御神楽岳山頂へと向かいます
御神楽岳本峰の東に広がる大スラブ
御神楽沢の谷底が見える
湯沢ノ頭からの稜線は快適!
紅葉はやや枯れた感じ・・・
粟ヶ岳方面の山並み 未踏の地だ
この大スラブを見てみたかった!
御神楽岳山頂は見た目通りなだらか。山頂部には土俵ほどのスペースあり。その中に若者2名と年配の方2名の計6名。みなさん全員が蝉ヶ平からです。他の登山口から登って来た人はいたのかなあ…?
展望の方ですが、馴染みのない山域なのでわかる山が少ないです。飯豊連峰、吾妻山、磐梯山、燧ケ岳、越後駒&中ノ岳、浅草岳&守門岳はわかりました。粟ヶ岳がある山のかたまりはわかるけど、どれが粟ヶ岳かはわからず…。あ、あと米山はわかりやすいからわかりました!山頂は風もなく穏やか。のんびりできました。
吾妻山と磐梯山
飯豊連峰
御神楽岳は緑色凝灰岩でできているらしい
さて下山です。雨乞峰からの下りが急でザレてて嫌らしい感じ。それが終わると湯沢ノ頭まで再び快適稜線歩き。今度は右手に大スラブを見ながらです。快適なのは湯沢ノ頭まで。羊の頭数がまた増えてきて日差しもなくなります。高頭までは、登りの時と同じくイマイチの区間となりました。
下山開始!
御神楽沢
時おりオブジェ的な岩も
見えてるのは湯沢ノ頭
湯沢ノ頭へは少しの登り返し
秋っぽい空だな!
高頭からの下りでまた晴れてきました。登ってる時の天気が再現されてるなあ…。湯沢出合までの急な下り、足元も良くないので時間かかるかな…と思いきや、岩場もわりとスタスタ下れて、1時間ほどで湯沢出合まで。同じ1時間だけど、湯沢出合から登山口までの間は長かったなあ…。ここの往復2時間がなかったら、ほっと楽に楽しく登れるのにな…とか話しながら歩いていました。
高頭からは下りも楽しい!
フリクションは一部を除いてよく効きます
ここは鎖がないと下れない・・・
高度感ありますね~
帰りの蟻の戸渡
広谷川はキレイな川でした
本日の温泉は登山口から数キロのところにある御神楽荘。降りてすぐに温泉があるってのは、ありがたいですな~。そして、喜多方へ。喜多方と言えばラーメン。なんと先週も行っていて、2週連続の喜多方ラーメンです。なんと幸せな…。と思ったら、ちょっとハズレでした…。夕方なので開いてる店も限られるし、仕方ないな。この後、那須方面に行こうと思ってたけど、天気が微妙なので近くの『あいづ』で泊まることとなりました。