南蔵王の最高峰であります屏風岳と、蔵王山の最高峰であります熊野岳の間の稜線を歩いてきました。バイクに乗ってる頃(若い頃)に観光ついでで熊野岳に登ったことはあったけど、山登りっぽく歩いたのは初めてです。これで堂々と百名山にカウントできますな!わりと平均して高いところを歩いたのに、梅雨が明けたような天気でとにかく暑かったです。
日程: 2017年7月8日(土) 晴れ ジャンル: ハイキング エリア: 東北 蔵王連峰 メンバー: T世 コースタイム: 刈田峠登山口(7:00)⇒杉ヶ峰(7:50~55)⇒芝草平(8:20~30)⇒屏風岳(8:55~9:05)⇒芝草平(9:30~55)⇒杉ヶ峰(10:10)⇒登山口(10:55)⇒刈田岳(11:25~35)⇒熊野岳(12:20~40)⇒登山口(13:40) 温泉: 蔵王温泉 センタープラザ(600円) 食事:米沢ラーメン 熊文 |
蔵王は早朝安曇野発では無理。前の日に出発して豊栄SAで仮眠。ここは広くないぶん大型車が少なくて安眠できます。でも、この日は蒸し暑くてあまり寝れず…。未明に起きて蔵王に向かいます。運転してると眠くなってくる…。なんとか頑張ってエコーラインの南蔵王登山口へ。すでに路肩の駐車スペースは車がたくさん止まっていました。
下りから始まるのもナニですね…。刈田峠に少し下ってから前山や杉ヶ峰への登りが始まります。少し下るとちょっとしたお花畑があるけど、もうチングルマの花はしなびた感じになってしまってますね。まあ、花は置いとくとして、今日はスカッ晴れなので展望に期待!とはいえ、ちょっと暑いなあ…。朝から汗ダクです。
前山の登りで途中振り返ると、刈田岳や熊野岳が刈田峠越しに見えてます。活火山の殺伐とした感じの山並みです。歩くにつれて段々と遠ざかっていくのですが、このあと熊野岳まで歩くのかと思うと、遠ざかって欲しくないですね~。杉ヶ峰の山頂は円形に広くて、河童の頭みたいでした。ただ、座る場所が乏しくてゆっくりしにくい山頂。水分補給程度で先に進みます。
刈田峠の登山口
歩き出してすぐのプチお花畑
チングルマは既に綿毛
まずは杉ヶ峰へ
杉ヶ峰手前からの刈田岳、熊野岳
杉ヶ峰山頂
杉ヶ峰からは正面に大きな屏風岳。見えてる西側はなだらかなので、屏風って感じではないです。東側は崖っぽくなってるので、宮城県側から見ると屏風のように見えそう。で、その屏風岳の手前の鞍部に広がる湿原が芝草平。本日のメインディッシュの一つであります。
芝草平は一つの広い湿原ではなくて、小さい湿原が棚田状に点在しています。これはこれでいい感じ。ここもチングルマは終盤を迎えています。一部だけ、満開になってるとこが残ってました。残っててよかった~!あと咲いてるのはワタスゲとイワイチョウくらい。全体的にはあまり咲いてなかったです。全盛期はもっと賑やかなのかな…?枝道の行き止まりのところにあるベンチは心地よい休憩所でした。
杉ヶ峰より芝草平
ここのチングルマだけは満開で残ってくれてました
たまに元気なチングルマあり
芝草平の枝道に行ってみます
枝道の終点は休憩ポイント
池塘とワタスゲ 遠くの山は南屏風岳
芝草平は階段状に広がっています
イワイチョウ
屏風岳へは密度の濃い灌木でスッキリ感はナシ。刈田峠から屏風岳の間は全体的に快適な稜線歩きって雰囲気じゃなかったです…。いいとこだったのは芝草平と一部開けたとこだけでした。
屏風岳は最高点ではなく、少し南にある三角点の方が山頂になっていました。東側は崖。火口壁になってるのかな…?前烏帽子岳~後烏帽子岳~屏風岳~水引入道が外輪山にあたるように見えます。今日は天気は良いけど空気は澄んでなくて、遠くの山まで見ることはできません。朝日連峰や月山が辛うじてわかる程度。まあ、この暑さだからなあ…
ここ屏風岳が南蔵王の最高点なので、本日はここを南側の終点とします。南屏風岳までそんなに距離ないけど、戻ってくるのが面倒臭いもんで…。帰りにすれ違った人に『南屏風まで行かなかったの…?』と聞かれました。南屏風まで行くといいことあったのかなあ…?なんか気になる。ま、いつの日か白石スキー場から不忘山と一緒に登ることにしましょう。
屏風岳の山頂
水引入道と馬ノ神岳 外輪山に当たるのかな
屏風岳の山頂はパッとしないので、芝草平まで降りてから中休止することに。芝草平は湿原なので風が通って、まあまあ涼しいです。枝道の終点にあるベンチでゆっくりしました。のどかでいいとこです。
屏風岳を後にして登山口に戻ります
帰りの芝草平
これから目指す熊野岳 遠い…
スタート地点に戻ります。杉ヶ峰の登り、エコーラインへの登り、大汗かきながら登ります。そして、エコーラインから刈田岳への登り。車道を何度も横切りながら登っていきます。この登りは日当たりがよく、風通しが悪く、後半戦で体力減ってきてるしで、最高に暑くて疲れました。足取りもヨレヨレ。
刈田岳に登り着くと、反対側にお釜がお目見え!前に見たときは雲の切れ間から見える程度だったけど、今回はバッチリです。お釜から熊野岳にかけては新しい火山なのか、いかにも火山らしいロケーション。南蔵王の山並みとは対照的でした。お釜の色はもっと明るいエメラルドグリーンかと思ってたけど、意外と濁ってるような…。
蔵王ハイラインを何度も横切りながら刈田岳へ 山は杉ヶ峰と屏風岳
刈田岳に登るとお釜!
お釜をアップで
さて、熊野岳に向かうんですが、見えてるだけに遠いです…。もう既に疲れているのでパスしたい気持ちもありましたが、ここは頑張って行っておかねば。この辺は完全に観光地。観光客に混じりながら遊歩道を歩きます。熊野岳に近付くにつれ、登山者比率が高まってきます。熊野岳までは傾斜は緩いけど距離が長くてうんざりでした。
遊歩道を熊野岳目指します
角度が変わって見え方が変わったお釜
熊野岳は横広の山頂
また角度が変わったので…
熊野岳に登り着くも、過去の記憶は全くありません。過去の記憶は雲の切れ間からお釜が辛うじて見えたことくらい。北と西の展望がある場所でザックを下します。北隣には地蔵岳。有名な蔵王スキー場のてっぺんに当る山ですね。それより北はグッと標高を下げて雁戸岳、山形神室岳と続きます。蔵王は地蔵岳までですな。西には薄らと朝日岳と月山が見えるくらい。暑さでモヤモヤです。
熊野岳へはショートカットで登り、下りは大回りで降りました。大回りで降りてるところにコマクサがたくさん咲いてたけど、生きの良い花は残り少なかったです。とりあえず見れてよかった。帰りは緩い下りが延々と続きます。放心状態で歩いてたような…。最後、刈田岳には登りたくないので、駐車場から車道経由で下りの登山道へ。ここは傾斜があって膝が痛かった…。年だなあ。無事下山です。
熊野岳から地蔵岳
熊野岳山頂
大ナギという開けた場所より
熊野岳の東端より
せっかく蔵王に来たんだから、やっぱり蔵王温泉。日帰り入浴できる施設は多いです。その中でZAOセンタープラザというとこへ。名前と写真は良かったけど、実物はなんだかなあ…って感じ。内湯は熱いし、露天はさらに熱くて足を浸けるのが精いっぱいでした。湯は温泉っぽくてよかったのに…
温泉を出て米沢へ向かいます。初!米沢ラーメンです。食べログで最上位の熊文というお店へ。面は手もみの細麺で、スープはかなりしょっぱかった…。山の後の塩分補給には良かったかも。ここはイマイチだったけど、米沢ラーメンはもう一店行ってみたいかな。今晩は暑さが予想されたので、裏磐梯の道の駅で寝ました。標高800mチョイあるので涼しかったです。