2017年8月最後の週末は明石のY崎さんちとの北沢峠キャンプ。定番であります甲斐駒&仙丈ヶ岳の予定だったけど、初日の朝の朝が雨降りだったので少し変更。初日は雨が上がってから甲斐駒展望の栗沢山へ。2日目は予定通り仙丈ヶ岳。この夏一番の晴天(自分の中で)に当たって、久しぶりの仙丈ヶ岳を満喫してきました。
日程: 2017年8月26日(土)~27日(日) 天気: 8/5 雨のち晴れ時々くもり 8/6 晴れ ジャンル: 山歩き エリア: 南アルプス 甲斐駒&仙丈 メンバー: Y崎さんち、T世 コースタイム: ■1日目 北沢峠キャンプ場(12:15)⇒栗沢山(14:20~50)⇒仙水峠(15:40~55)⇒北沢峠キャンプ場(16:45) 温泉: 仙流荘(500円) 食事: |
人気のコースなので心配が色々と…。まずは北沢峠へのバス。始発のバスは6時と決まってるけど、それより早く臨時便が出るような…。行ってみないとわからないのが困る。北沢峠のテン場の確保さえなければ、無理に始発に乗らなくてもいいんですけどね。とくに今回はできれば2張並べて張りたいですから、早いにこしたことはない。
で、結局は仙流荘5時を目指して3時半過ぎに安曇野を出発です。5時過ぎに着きました。もうだいぶ並んでて、5時20分に臨時便が出るとのこと。仙流荘で車中泊していたY崎さんちが切符買ってくれてたおかげで、ギリギリ臨時の始発に乗ることができました。ただ、泊まりの荷物を抱えての補助席は辛かったです…。荷物代なんて取らないでほしい…
予報は午前中は雨、午後は回復とのこと。バスに乗った時は曇り空だったけど、途中から雨が降り出してきました。幸い北沢峠に着いた時はやんでくれてました。テン場は小屋に近いスペースは昨日からのテントが既に半分ぐらい。中段の川に近い隅に2張分をキープ。雨に備えてテントの玄関先にタープで庇を作っておきました。落ち着いたところでザーッと雨が降り出します。ギリギリセーフ!2便目のバスだったら、この雨食らってました。ラッキーでした。
雨の中、山に登るはずもなく、朝からタープの下でミーティングという名の宴会。朝からこんなにビールが飲めるとは!雨は降ったりやんだり。時々明るくなって期待するも、すぐ暗くなってまた雨が降り出す…みたいな感じ。昼前になってやみました。もう完全にまったりモード。山に行く気分ではなかったけど、さすがに夕方まで時間があり過ぎる。小仙丈あたりも見えてるし。ということで、奮起して栗沢山へ!
朝から雨のため仕方なく宴会 | 朝からこんなに飲んじゃいました |
登山道に入るや、いきなり急坂の連続。かなりビール飲んだのでしんどい…。二日酔いで登ったことは何度もあるけど、朝飲んだ後に山に登るのは初めて。栗沢山はかかる時間は短いけど、急坂を一気に700mほど登るので、それなりにしんどい山です。
お昼前にはテントびっしり
昼前に雨がやんだので栗沢山へ行くことに
前半は樹林帯をひたすらの急登
針葉樹の森から抜け出て高山帯になると、左手に甲斐駒を見ながらの登りに。背後には少し雲かかってるけど北岳も。空は半分以上青空になるまで回復。栗沢山の手前にはちょっとした岩場もあり、青空に映えてロケーションがいいですね。栗沢山は宇多田ヒカルのCMで流行ったみたいだけど、今日は数名いる程度でした。
樹林の隙間から甲斐駒!
高山帯に出ると甲斐駒を眺めながらの爽快な登り
栗沢山直下にはちょっとした岩場も
真上の空はすっかり青空に
こちらはアサヨ峰 北側は雲が沸き上がっています
栗沢山は甲斐駒の眺めが凄いです!仙水峠がかなり落ち込んでて、そこから甲斐駒が聳えているので、高度感はあるし迫力はあるし。栗沢山は3度目になります。過去2回は南アルプスを縦走した時なので、かれこれ20年近く経ってます。なので記憶も薄く、今日のこの眺めは新鮮に感じられました。
甲斐駒!
栗沢山の山頂
北岳!
下りは仙水峠経由で
帰りは仙水峠経由で。こちらもコンスタントな急傾斜。酔ってたら危なそう…。ちなみに酔いは山頂までに醒めてました。きつい下りなんですが、常に正面に甲斐駒を見ながらの下り。下るにつれて甲斐駒が見上げるような角度になり、高く大きくなっていきました。仙水峠でひと休みして、あとは谷沿いの道を北沢峠まで下って山はおしまい。
ずっと甲斐駒を正面に見ながら下れました
仙水峠 見上げるような摩利支天
仙水峠下のゴロゴロ地帯
川沿いの道をダラダラと下って北沢峠へ
さらに増えてました!
北沢峠のキャンプ場はさらにテント増えてます。小屋に近いスペースはほぼ満員。下の段ほど密度は薄くなります。一番下まで見に行ってないけど、まだ張れそうな気はしました。出発が遅かったので、もう既に夕方です。2次会は暗くなるまでの限られた時間。ハイペースで食べ物が出てきます。おなか一杯になりました。
昨日の雨で空気が夏から秋へと入れ替わりました。なので、夜はそこそこ冷え込みました。4時に起きて空を見ると、星は出てないみたい…。晴れることを期待しながら出発準備。朝露でテントがビッショリです。テント張りっぱなしなので、帰ってくる頃にはカラカラに乾いていることでしょう。
天気は薄曇り。2合目で北沢峠からの道と合流します。尾根に出ると信州側の空も見えてくるんですが、信州側はスカッと青空が広がっています。今日の予報は山梨県は曇りで、長野県は晴れ。ちょうど仙丈ヶ岳で天気が分かれてるみたい。曇りの山梨側は雲はあるけど高いので、とりあえず展望は大丈夫そう。
半分から下は針葉樹林帯
五合目の上まで針葉樹林帯の中のひたすらの登り。六合目くらいから高山帯となります。周囲の山々が見えてきて気分は高まるけど、次の目標であります小仙丈も見えております。まだまだ遠いなあ…。始発のバスはまだ来てないはずなので、登山者はそれほど多くないです。昨日北沢峠で泊まった人のみ。もっと早く出てる人も多いだろうな。
小仙丈に近付くと高山帯に
振り返ると甲斐駒と飛行機雲
鳳凰三山がなんだかいい感じ
北岳と富士山も見えています!
小仙丈ヶ岳に着くと、ドーンと目の前に絶景が!小仙丈カールと仙丈ヶ岳が見えてきました。仙丈ヶ岳の山頂ではなくて偽ピークですけどね。荒川岳や赤石岳も見えてきました。天気の方は良い方向に向かってて、長野県側の晴れエリアが山梨側にも広がってきました。
小仙丈ヶ岳に着きました
塩見岳、荒川岳、赤石岳まで見えています
仙丈ヶ岳もバッチリ!
いい雲出てます!
懐かしの小仙丈カール
甲斐駒&鋸岳と奥は八ヶ岳
ここからは展望すこぶる良好の稜線歩き。多少の登り下りはありますが、景色が良いので苦になりません。左下には小仙丈カール。小仙丈沢は2度登りました。どちらも天気イマイチ。仙丈小屋への近道の分岐を過ぎ、肩の部分に登り切ると、いよいよ仙丈ヶ岳の山頂が見えてきます。山頂には大勢の人が…。窮屈そうなので手前で中休止しておくことに。
ここからは歩いて楽しい道
イエーイ!
仙丈小屋の巻き道のとこ
だんだんと山頂に近付きます
小仙丈カールに甲斐駒、栗沢山&アサヨ峰
真ん中のピークが仙丈ヶ岳山頂
山頂は混んでそうなので少し手前で休憩
山頂までもうすぐだ!
仙丈小屋と鋸岳など
あそこが山頂
仙丈ヶ岳山頂に到着です。人はたくさんいるけど、スペースは結構広いので手狭な感じではなかったです。展望はスバラシイです!というか、天気が良いです。昨日の雨で夏から秋の空気に入れ替わったので、空気が澄んでいます。北アルプスは白馬の方までクッキリと見えていました。伊那谷越しの中央アルプスもいい感じ。
仙丈ヶ岳の山頂は実に17年ぶり6回目。17年もご無沙汰してたとはビックリでした。対岸の甲斐駒はチョコチョコ登ってるんですけどね。ちなみに甲斐駒は9回登ってますね。今までの仙丈ヶ岳の中で多分一番天気がいいんじゃないかと思います。いい山ですね。
仙丈ヶ岳山頂に到着です!
大仙丈と南アルプス南部の山々
甲斐駒アップ!
中央アルプスと伊那谷
帰りは仙丈小屋、馬の背ヒュッテ経由で下ります。正面に甲斐駒&鋸岳を見ながら、ガラガラした斜面を下っていきます。仙丈小屋はカールのモレーンに建ってて、なかなかのロケーション。以前ここはキャンプ場になってて張ったことあるけど、今はもう名残もないですね。代わりに営業小屋があるという。
下山開始!
いいとこに立ってたので
甲斐駒&鋸岳を見ながらの下り
地蔵尾根
仙丈小屋まで下りました
仙丈小屋は良いロケーションのとこに建ってます
仙丈小屋から下は鹿除けネットがあちこちに張り巡らされています。植物を守るためとはいえ、異様な光景です。北アルプスも心配。馬の背ヒュッテに立ち寄ります。今年から知り合いが働き始めたので顔出しておきました。
北沢峠発のバスは13時が定時刻。テントの撤収があるので、13時には間に合いません。臨時便が14時にありそうなので、それには間に合いそうです。12時半にテン場に着きました。頑張ってれば13時のバスに間に合ったかも…。北沢峠に行くと、ちょうど臨時便が出るところで、待ち時間ゼロで乗ることができました。なんだか往きといい帰りといい、バスのタイミングはバッチリだなあ。
仙丈小屋の下
ホントいいとこに立ってるなあ…
鹿除けのネットがあちこちに張り巡らされていました
ここからは樹林帯となります
仙流荘で2日分の汗を流します。混んでるかと思ったら意外と空いてた。ここでY崎さんちとはお別れです。初日は雨も降ったりしたけど、2日間楽しく過ごさせていただきました!またどっか行きましょう!