美ヶ原~霧ヶ峰の間にある三峰山と鷲ヶ峰に登ってきました。この稜線には『中央分水嶺トレイル』というのがあって、いつかそのうち歩きたいな…とボンヤリ思っていました。今回はその中の扉峠~三峰山~和田峠~鷲ヶ峰~八島ヶ原湿原を歩きました。天気が良くて展望が良くて、気持ちよく歩いてこれました。ビーナスラインに沿うようにトレイルが付いているので、バイクの爆音が響き渡ります。俗っぽい山域ですので、うるさいBGMと思って受け入れましょう。
日程: 2018年6月17日(日) 天気: 晴れ時々くもり ジャンル: ハイキング エリア: 中信高原 三峰山‐鷲ヶ峰 メンバー: N畑、ASK、T世 コースタイム: 扉峠(7:00)⇒三峰山(8:15~30)⇒和田峠(9:20~35)⇒鷲ヶ峰(11:00~35)⇒八島湿原周回(12:15~13:30) 登山口情報 下山口であります八島湿原の駐車場に車1台デポ。シーズン中は混雑します。登山口は扉峠の駐車場。こちらはガラガラ。どちらにもトイレあり。 温泉: 食事: |
予定では泊まりの沢登りでしたが、土曜の予報が悪いので中止に。その代替案がこの三峰山&鷲ヶ峰。このルートはどうしても車が2台必要。一緒に沢に行く予定だったN畑を誘って車の問題は解消。前日の夜に急に暇になったASKが緊急参戦。久しぶりのメンバー4人での山行となりました。
松本のコンビニで集合し、まずは下山先の八島湿原の駐車場へ。シーズン中はすぐ満車になる駐車場なので、近場ですが早めの出発。6時半頃着いたけど、まだ半分以上は空きがありました。下山した時はほぼ満車。でも、空き待ちの車はなく、ほぼ100%といった感じ。やっぱニッコウキスゲの頃がピークなのかな。
早朝の安曇野&松本平は雲海の下。上は晴れてると思いきや、ビーナスラインは時々雲の中。車を仕込みに行ってる間に、だいぶ雲が減ってきたような気がする…。扉峠から少しビーナスラインを歩きます。立派な橋を渡ってしばらくで登山道の入口。この立派な橋からは北アルプスが一望!今日は梅雨らしくなくて空気が澄んでます。白馬の方までクッキリと見えます。
はじめはしばらく森の中を歩きます。ダラダラとほぼ横歩き。たまに登ってもまた下ります。三峰山本体の登りになり、急坂を登り切ると開けた草原&笹の稜線に。展望が一気に開けます。急に景色が良くなったので思わず休憩。まだ距離はあるけど、三峰山が見えています。まだ少しだけ雲がかかってますが、雲の勢いは弱くなってる感じです。
ここからは展望良好な稜線歩き。森の中は暑かったけど、風も通って涼しくなりました。右には北アルプスの山並み。だいぶ雪は減ったけど、槍&穂高や白馬あたりはまだ白いところが多いですね。常念山脈は谷筋に残るのみ。下界はまだ雲海の底だけど、だいぶ薄くなってきて、透けて見えるような感じ。佐久方面の雲海は分厚いです。
扉峠から三峰山方面への入口
はじめはこんな森の中を歩きます
三峰山本体の一角まで登ってくると・・・
展望が一気に開けました
三峰山に向かって
ここからは快適稜線歩き!
槍&穂高連峰と常念山脈
大天井岳から爺ヶ岳にかけてかな
雲の取れきれない中、八ヶ岳に向かって歩きます
のどかな風景です
三峰山も山頂が見えてきました
歩いててホント気分よかったです
三峰山への最後の登り
振り返ると歩いてきた稜線と美ヶ原
三峰山はこれが4回目、1回目はすぐ下にある茶屋から最短コースで。あとの2回は山スキーです。霧ヶ峰と美ヶ原の間にあって、目立たない不遇な三峰山。しかし、展望はピカ一、山そのものも素晴らしいです。美ヶ原&霧ヶ峰エリアで一番良い山なんじゃないかと、個人的には思ったりします。まあ、くまなく歩いてるわけではないですけど…。
山頂には夫婦と思われる2人組。さっきまで雲がかかってたらしいです。その名残の雲が時々漂ってて、幻想的な雰囲気に。スカッと晴れたり幻想的になったりで、2回分楽しめました。この景色を文字にする能力はございませんので、下手な写真にて…。
まだ雲が残る三峰山山頂に着きました
西の方から雲が湧き上がってきます
鉢伏山と乗鞍岳
燕岳から白馬岳にかけて 奥には立山も
後立山連峰アップ!
槍&穂高アップ!常念岳も
こちらは浅間連山 佐久は分厚い雲海の底
三峰山を後にするのは名残惜しいんですが、三峰山からの下りがこれまたロケーションが最高なのであります。なだらかな草原の稜線の先に霧ヶ峰、さらにその先に八ヶ岳や南アルプスや富士山が…。こーゆーのを牧歌的な風景って言うのかな~と。牛が歩いてても違和感ないし…。
三峰山の山頂を後にします
振り返ると三峰山の山頂と北アルプス
和田峠に向かって下ります
霧ヶ峰と八ヶ岳
このロケーションは素晴らしいです!
牧歌的!
三峰山山頂 うねった踏み跡がいいですね
なだらかな稜線が続きます
中央分水嶺トレイル
だいぶ下ってきて三峰山を振り返ります
しばらく牧歌的なロケーションが続きますが、和田峠が近づくにつれて牧歌的度が低下していきます。そして、再び森の中へ。爽快な三峰山は終わったな…。和田峠の前後しばらくは間延びする区間となります。和田峠でビーナスラインを横切るのですが、ちょうどインターチェンジみたいになってるところで、バイクにひかれそうで怖かったです。
鷲ヶ峰へと向かいます。三峰山の時と同じように、鷲ヶ峰本体の登りにかかるまでは、アップダウンを何度か繰り返します。きっと右下を走るビーナスラインを歩いた方が水平で楽なんだろうな~とか思いながら歩いていました。和田峠は中山道が通るだけでなく、送電線の通り道にもなってます。まさに交通の要衝。展望乏しい区間のなか、送電線の施設があるところでは開けます。三峰山がずいぶんと遠ざかりました。そして、鷲ヶ岳が手の届くところに。
下っていくと、ビーナスラインが同じくらいの高さになります
しばらくで森の中に入ります
和田峠
中山道を少し歩くと今の和田峠
和田峠から鷲ヶ峰に向かいます 三峰山は遠ざかりました
鷲ヶ峰はだいぶ近づきました
和田峠付近には道もあれば送電線も
レンゲツツジの中に看板
諏訪湖と中央アルプス
鷲ヶ岳の基部から100mほどの急登で鷲ヶ岳山頂。鷲ヶ岳は八島湿原からすぐなので、山頂はまあまあの人出。三峰山からの間はほとんど歩く人がいなかったです。少し雲が増え、空気の透明感は減りましたが、まだまだ十分の展望であります。山頂は横に広く、椅子にできる岩も点在。のんびりできる山頂でした。気温もちょうどよかったし。
鷲ヶ峰山頂 南アルプスです
鉢伏山、三峰山、美ヶ原
諏訪湖と中央アルプス
鷲ヶ峰の山頂も良い山頂でした
八島湿原から近いぶん人も多かった
鷲ヶ岳の山頂よりも良かったのが、鷲ヶ岳の肩の部分から八島湿原に向けて下るロケーション。眼下に八島湿原、その先に八ヶ岳、富士山、南アルプスのパノラマが広がってます。八島湿原は湿原というよりも草原といった感じで、高いとこから見ると運動場のようでした。
レンゲツツジの中、八島湿原へと向かいます
霧ヶ峰と八ヶ岳
八島湿原へと下る道もロケーション良かった!
富士山と南アルプス
青空と雲もいい感じ
鷲ヶ峰を振り返ります
ここから八島湿原を見下ろしてます
八島湿原
蓼科山
レンゲツツジで赤く染まってるところがあります
八島湿原の中の鎌ヶ池
八島湿原は運動場のよう
八島湿原に向かって下っていきます
鷲ヶ峰からの下り
八島湿原まで下りてきました。時間もあるし、せっかく晴れているので一周しておきます。上から見たら運動場でしたが、間近で見ると起伏があります。なんだかアフリカのサバンナのよう。ライオンとかシマウマとかキリンが似合いそう。
鎌ヶ池など池があるところは、それなりにいいんですが、そうでないところはホントただの草原。花もあまり咲いてないし…。池塘が点在してて、チングルマなんかが咲き乱れている湿原がいいな。ここは広いのがウリなのかな。尾瀬みたいに対岸に向けて突っ切る木道があればいいのに…とか思いました。
安曇野に住んでると、どうしても西の山の比重が高くなります。つまりは北アルプスなのですが。今日このへんを歩いてみて、こっちも捨てたもんじゃないなと感じました。歩いたことない道を歩いてみたくなりました。
八島湿原
時計回りで一周します
鎌ヶ池
ワタスゲやアヤメが咲いてました
池があるとアクセントになるのですが・・
ミズナラの疎林が感じよかった!
八島湿原と鷲ヶ峰
八島ヶ池