二百名山であります奥秩父は和名倉山に登ってきました。雲取山の方から見ると大きくて目立ち、標高は2000mを超えてるとはいえ、この山頂で二百名山はないわな~~が率直な感想。展望は全くないうえに、鬱蒼としてて長居する気になれないですね。長い道のりを苦労して登頂しても、達成感よりガッカリ感の方が大きかったです。
日程: 2019年6月16日(日) 天気: 晴れ時々くもり ジャンル: ハイキング エリア: 奥秩父 和名倉山 メンバー: 単独 コースタイム: 民宿みはらし(6:25)⇒山ノ神土(7:35~40)⇒東仙波(8:35~45)⇒和名倉山(9:45~10:00)⇒東仙波(11:05~11:30)⇒山ノ神土(12:10)⇒民宿みはらし(13:05) 登山口情報 民宿みはらしに駐車(500円) 10台くらい可 温泉: 食事: |
土日とも雨予報だったけど、直前になって関東方面に晴れマーク出現!こんな時に行っておくかと和名倉山に決定。とはいえ、長くてあまり良いとは思えない和名倉山。気持ちを高めるのが大変でした。
未明の3時に起きて出発。すぐに明るくなるからありがたい。道中は雨か曇りで、柳沢峠では霧雨が降っていました。せっかく来たのに、雨だと行く気が失せる…。峠を越えると青空が増えてきます。とりあえず山には行けそうな雰囲気。民宿みはらしの駐車場に車を停め、おばちゃんに500円払って出発です。
出発するころにはすっかり青空。道は濡れてたので、さっきまでは降ってたんだろうな。急傾斜の林道を登り、将監小屋の分岐から山道に入ります。奥秩父といえば鬱蒼とした森の印象だけど、ふもとはわりと明るい広葉樹の森。稜線近くになるとカラマツに変わりました。林床は笹原。牛王院平といわれるところですね。いいとこでした。
民宿みはらし ここに駐車
民宿みはらしから50mほどで登山口
最初は急な林道を進みます
ここで林道と別れて尾根の山道へ
尾根道は広葉樹の明るい林
登るにつれてカラマツ林 道が緑なのが良い!
牛王院平はいいとこです
稜線の道と合わさってひと登りで山ノ神土。ここから主稜線を離れて和名倉山に向かいます。いきなり笹薮区間。道はちゃんとあるんですが、笹が刈ってなくて道を覆っています。漕ぐほどの藪ではないけど、足元が見にくいので歩くのはかどりません。とくに斜めってるところが歩きにくいですね。笹の丈は高いところで腰程度でした。この笹薮区間、どこまで続くんだろう…と思ってたら、15分くらいで終わってホッ・・・。
笹薮を抜けるあたりで周囲が開けます。竜喰山が見えてるのかな。稜線の向こうには富士山…ですが、山頂あたりは雲かかってました。小ピークを左から巻くところで笹から針葉樹に変わりました。途中のピークも左から巻いて、できるだけ水平になるよう道が付けられていました。長丁場だけに助かりますわ~。
ここで和名倉山方面へ
笹薮地帯を抜けると景色が開けます
左が竜喰山 右に雲かかった富士山
ダケカンバの新緑がまぶしい!
水平基調だったのがグイっと登って西仙波。ここは展望なし。さらに進むと露岩のピーク。露岩なので当然展望良好!雨上がりなので空気が澄んでいます。ただ、天気が良いのは関東周辺だけなので、遠くの山は見えません。同じ奥秩父でも、甲武信ヶ岳より西の方は天気悪そうでした。北の方向には和名倉山が見えております。頂上が平坦な丘のような山に見えます。まだまだ遠いですな…。
この露岩が東仙波と思いきや、もう一つ先にピークがあり、それが東仙波でした。さっきの露岩ピークはニセ仙波。和名倉山との中間あたりなので一息入れておきます。東仙波あたりはダケカンバの新緑がとてもきれいでした。今日歩いた長い道のりの中で、ここ東仙波前後が一番よかったです。
西仙波は看板のみで展望なし
西仙波と東仙波の間にあるニセ仙波
ニセ仙波からの東仙波
これから歩く稜線とこんもりとした和名倉山
東仙波の山頂
北に進路を変えて和名倉山へ。しばらくはアップダウンがあるけど、稜線は開けた部分が多く景色を楽しみながら歩けます。ほどなく針葉樹林帯に突入!ここも小ピークは左から巻いていてアップダウンが少ない。距離を稼げる道です。道の状態はとても良好です。倒木地帯以外は…。
八百平あたりは倒木多数。でも、倒木の放置期間も長いので、しっかりと巻き道が付いています。稜線が広いところでは踏み跡が錯綜してますが、よほど変な踏み跡を追わない限りは迷うことはないでしょう。実際にワタクシも往きと帰りの辿った踏み跡が違ってたようでした。
歩いてきた稜線と唐松尾山
東仙波前後はダケカンバの新緑がキレイでした
奥秩父の西の主稜線
八百平周辺は倒木地帯
巻道は完備されてるのでロスは少ない
和名倉山本体の基部にあたるところに川俣分岐の看板あり。ここから最後の登りです。といっても10分程度。ほぼ山頂の高さまで登ってから東に水平移動。直前までいい感じの明るいカラマツ林だったのに、和名倉山山頂は鬱蒼とした針葉樹林の中にあり…。
冒頭にも書きましたが、なんともガッカリな山頂です。展望がないだけならまだしも、鬱蒼としてて長居したいと思えない雰囲気。おなかが減ってたのでザックを下ろして休憩したけど、そうでなければそのままUターンしてたと思います。べつに和名倉山には罪はないんですけどね~
和名倉山本体の基部にあたる場所
和名倉山本体への登り
山頂は目と鼻の先です
なんともガッカリな山頂・・・
早く立ち去りたい・・・
来た道を戻ります。アップダウンは少なくて距離は稼げるけど、単調なので飽きてきます。帰りに2人とすれ違いました。往きに1人、山頂で2人なので、今日の和名倉山のお客さんは自分を入れて6人ってことになるかな。すべて単独ってとこが和名倉山っぽいのかな。山頂で会ったお一人は前夜みはらしに泊まってたらしいです。
東仙波で山頂を先に出た人が休んでいました。わたくしはもう一つ足を伸ばしてニセ仙波まで行って休憩です。ここは露岩のピーク。和名倉山の山頂より何倍も快適です。東仙波で休んでた方も和名倉山では休まず、東仙波でゆっくりされていました。展望は抜群ですが、朝よりも少し雲が増えたような…。
東仙波から山ノ神土はそう遠くには見えません。しかし、笹薮地帯があるので億劫です…。でも、往きは出口の見えない状態でしたが、帰りはわかってるぶん早く感じました。帰りは下り基調なので約10分で抜けれましたね。
笹薮地帯よりも山ノ神土からの下りの方が疲れました。最後というのは気持ち的に疲れますね。
帰りの東仙波近く
相変わらずダケカンバの新緑が素晴らし!
東仙波より 甲武信ヶ岳や国師ヶ岳
和名倉山の方を振り返ります
下山して片付けしてると、みはらしのおばちゃんがお茶飲んでいけ…と。お言葉に甘えて玄関先のベンチでお茶とタケノコを漬けたツマミを頂きました。おばちゃんはお客さんと話をするのが楽しみだとか。8軒あった民宿は、今ではここ1軒だけ。民宿始めて50年近くになる。もう80になって大変だけど、やめられない…などなど。30分ほどして常連さんが来て、入れ替わりで失礼させていただきました。