大天荘のテン場泊で、中房温泉から燕山荘、大天荘、横通岳、常念乗越、ヒエ平と歩いてきました。この稜線は道はアップダウン少なめで歩きやすく、展望も素晴らしい。槍側から見ると平凡な稜線に見えるけど、実際にそこを歩くと良さがわかるという感じ。多少雲が多くなる時間があったけど、おおむね満足であります。
日程: 2019年8月24日(土)~25日(日) 天気: 8/24 晴れのち曇りのち晴れのち曇り 8/4 晴れ時々曇り ジャンル: 山登り エリア: 北アルプス 常念山脈 メンバー: T世 コースタイム: ■1日目 中房温泉(5:20)⇒第3ベンチ(6:45~55)⇒合戦小屋(7:50~8:00)⇒燕山荘(9:45~9:05)⇒大天荘(12:00~13:15)⇒赤岩岳(14:25~35)⇒大天荘(16:10) 温泉: 家 食事: 家 |
夏山シシーズンの北アルプスは混雑します。登山口の駐車場、小屋、テン場…。なので、あまり足が向きません。とくに駐車場難には閉口…。早朝向かってもまず停められない…。満車の場合はバス利用なんですが、町内(今は市内)の山に登るのにそこまでしたくない。今回歩いたコースはもちろん、北アルプス全体が近くて遠い山となっております。
今回は駐車場難に立ち向かうべく、中房温泉で前夜泊することに!下山口のヒエ平に1台デポして中房温泉へ。夜の10時すぎでも既に前泊の車が何台もありました。翌朝5時ごろで既に満車。第2、第3は確認してないけど、たぶん満車だろうな~。
朝5時過ぎに出発。中房温泉は賑わっています。歩き始めるや団体さんに捕まります。先が思いやられたけど、この先はとくに混むこともなく燕山荘まで。合戦尾根は日帰りが圧倒的に多いです。テント泊装備を背負ってると急坂を実感します。泊り装備で登ったのは北鎌行った時くらいかな。
合戦沢の頭までは晴れてました。槍も見えてました。ところが、みるみる雲が増えてきて、燕山荘に着くころにはすっかり曇り空。槍はすっかり雲の中。大天井岳も隠れてしまいます。燕山荘からの燕岳の眺めが好きなのに、太陽隠れて暗くて寂しい景色に。風もあって寒い。燕山荘のテン場はまだガラガラ。朝一に出ればテン場は大丈夫っぽいな。
合戦小屋
合戦沢の頭あたりだったか? まだ晴れてた
燕山荘より燕岳 一気に雲が上がってきた
曇り空のなか大天井岳に向かいます。裏銀座の山々は雲がかからずにずっと見えています。大下りあたりから今度は急速に雲がなくなってきて青空主体に。今日はもうあきらめてただけにうれしさ倍増。燕山荘から大天井岳の稜線はほんと歩きやすいです。大下りの上り下りがなければ最高なんだけど…。あそこは上り下りだけでなく、モジャモジャしてて鬱陶しい雰囲気。最後の大天への登りは仕方ないな。
燕~大天の稜線は快適なのに、曇ってしまった・・・
いいとこなのになあ~
燕山荘と燕岳
なんだか晴れてきた ここコマクサたくさん
槍もすっかり見えてきましたね
裏銀座の山々はずっと晴れてた
いよいよ大天井岳本体の登り でかいなあ
歩いてきた稜線を振り返ります 最初から晴れてればなあ
大天荘のテン場もまだまだ余裕。テン場スペースは道を挟んで東西に分かれてるけど、槍が見える西側が圧倒的人気でした。ワタクシは安曇野の夜景をとって東側へ。夜景の前に寝てしまいましたが…
大天荘到着
着いた12時頃はまだガラガラ
4時過ぎでほぼ満杯
時間が余ってるので赤岩岳へ。赤岩岳は日本百高山。登ったつもりになってたけど、登山道は山頂を巻いてるので、わざわざ山頂まで登らないとダメだそうな。今日は良い機会なので行ってみたけど、大天荘からだと遠いな…。ほとんど西岳ですから。頑張って歩いて往復3時間。地図の時間では西岳まで往復6時間半!近そうに見えたのに…。見た目だけで行ってしまいました。知ってたら行ってなかった…。
赤岩岳やや手前のザレを登っていき、途中から急な草付きに。下りは怖いなあ…と思いつつ登ってると、山頂手前で立派な踏み跡に合流。下調べが重要だなと思ったと同時に、赤岩岳山頂に登るのに、こんな立派な踏み跡があることにビックリでした。三角点とか百高山とか、狙ってる人は多いのかな?大天荘ヒュッテから大天荘への最後の登りが疲れた~
大天荘ヒュッテ
赤岩岳の偽ピーク
北鎌沢の全容が見て取れます
東鎌尾根からの大天井岳
赤岩岳の山頂です!
テン場に戻り、ツマミから夕食へと流れていきます。日が陰ると寒いです。ダウンを着たけど、それでも寒かった。テン場はすっかり満杯に。遅い時間に着くと、大天荘のテン場でもやばいですね。きのう前線が通過して、今年初めて秋の空気に入れ替わりました。このぶんだと夜は寒いかな?朝は冷え込むかな?
夜は少し寒かったけど、思ったよりは大丈夫だったかな。朝方少し雨が降りました。一瞬だけでしたけど。それより風が強かった。強風ってほどではないけど、テントが煽られて寝てて気になります。そのおかげか、夜は眠りが浅かったです。
雨が降ったり、風が吹いたりしてるので、天気は良くないのかな…と思いながらテントの外を見ると、きれいな澄んだ青空が広がっていました。槍&穂高の稜線付近にだけ雲があります。ウダウダしてるうちに、みなさん出発していったみたい。6時過ぎにトイレに行くと、あと1張りしか残っていませんでした。
常念方面に歩き始めてすぐ、大天井岳の山頂に登ってないことに気付き、引き返します。相変わらず槍の穂先付近には雲が…。そのうちなくなりそう。山頂を離れてしばらくで雲がなくなり、槍&穂高が全開となりました。前方斜め右に常に槍&穂高を見ながらの稜線歩きは快適この上なし!出発が遅かったこともあってか、歩いてる人も少ないです。
朝は槍の稜線に雲が
大天荘 こっちの稜線は快晴!
大天井岳から 裏銀座の山々と高瀬ダム湖
前穂は見えてる
槍の雲も取れてきそうだな
大天の山頂を離れてすぐ雲が取れた!
さあ、快適稜線歩きです!
すっかり槍&穂高の稜線の雲はとれました
奥のが大天井岳の山頂
空はすっかり秋ですな~
横通岳と常念岳
涸沢カール!
東天井岳と横通岳のコルより
横通岳の山腹をいきます
穂高を見ながら快適この上なし!
膝の調子が思わしくないこともあり、常念岳山頂はパス。そのかわりに横通岳山頂に立ち寄ります。素直に稜線通しの踏み跡を進めばよかった…。どこからも良い眺めだけど、横通岳の山頂からも良い眺めでした。風もあまりなく穏やかで、30分ほどのんびりできました。
横通岳の山頂から
横通岳の東尾根
常念乗越へと下ります
0分ほどで常念乗越。少しだけ休んで槍の見納め。ここまで下るとパノラマ的に見えないですが、まあ見納めです。あとはヒエ平に向けて長い下りです。膝が痛いのが苦痛でした。膝の手術からちょうど1年。日帰りだとほとんど痛みはなくなってたけど、泊りの装備を背負うと、まだ負担が大きかったみたいです。しばらく様子見だな~
ヒエ平にデポしてた車で中房温泉へもう1台を回収。中房温泉は遠いなあ~。下ってくる車が多いから気を遣いました。せっかく良い山が近くにあるんだから、もう少し駐車場事情が良くなって欲しいところです。
そろそろ槍&穂高の展望も見納めです
横通岳山頂との分岐点
逃げない鳥
常念岳
ここで稜線からはおさらばです