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2007GW前半 3日目 朝日岳・五輪山・黒負山 山スキーツアー
■4月29日(日) 一日中快晴! 白高地沢右岸台地BC〜朝日岳 往復 テントから外を覗くと、期待通りの雲ひとつない青空!寒気が残って夜は冷え込んだ。夏用シュラフでは結構寒かった。おまけにきのうは一日テントで沈没だったため、身体がガチガチになってしまった。それでも外に出て身体を伸ばせば、この天気なのでモチベーションは高まってきた。朝飯は昨晩の残りのご飯を使って雑炊。実は朝飯4回全て雑炊なのだ・・・。
きのう新しい雪が表面を覆っているので、土混じりの雪が真っ白になった。空も青いので真冬みたいな雰囲気だ。シールの食いつき具合も良好!滑るには問題ありかもしれないが・・・。30分ほどでひょうたん池へ。もともとベースを張る予定にしていたところだ。ロケーションはこちらの方が上だけど、風は強そう。昨日の嵐を考えると、結果的には今張っているところで正解だったかもしれない。
左岸の台地は浅くて広〜い谷になっている。右も左も正面もどこでも滑れる真っ白な世界。スティープな斜面はないものの、極楽度は満点だ。このあたりに来ても、昨日降ったのはアラレ。アラレの粒がそのままで積もっている。雷雲から降ってくるアラレは、標高には関係ないのかも・・・?依然としてシールの効き具合は良好だ。最後の大斜面も直登で登り切る。
登り切った先には岩峰があった。朝日岳の山頂はもう少し先。遅れているT世さんをその岩峰で待つ。北には栂海新道の山々と左にはずれて初雪山。初雪山は標高の割りに雪が多い。その先には日本海が見えている。雪倉岳はその奥にある白馬岳などの大きな山々に吸収されてしまって、ハッキリしなくなってしまった。でも、景色は雄大そのもの!ただ、風が強くて寒い!T世さん早く来ないかなあ・・・。
T世さんとほぼ同時に、さっきの人も登ってきた。こちらもご夫婦かな?ここから先は吹きさらしの丸い尾根。さすがにアラレは積もらずにカチカチ。強風の中、やっと朝日岳に到着。朝日岳は何回目かなあ・・・。多分3回目。1回目は全山やった時で、その時は雨。2度目は雷に追われて朝日小屋に逃げ込んだ記憶が・・・。ってことは、朝日岳は初の晴天ってことになる。晴れ具合は申し分ないけど、なにしろ風が強くて居られない。
シュカブラの上をカタカタ言わせながら大斜面の滑り口まで移動。いよいよ大斜面の滑り!・・・だが、上部はアイスバーンにつかまったりで悲鳴を上げる。アイスバーンが終わっても、風で硬くパックされた雪は滑りにくい・・・。しかし、ロケーションは申し分なしだ。一段終わって2段目の斜面。そこはもうグサグサに腐った雪となってしまった。きのうの新雪が重〜い!幅広板で来たのは正解だった。例年ゴールデンウィークともなると、ボロの細板を履くのだが、今年はザラメになってないことを予想して、幅広板を持ってきていたのだった。
白高地沢に滑り込む沢形は重雪の極めつけだった。幅広でも潜る潜る!奥の二俣の大雪原で休憩するつもりだったけど、ここもまだ風が強い。右岸の台地まで下りてからゆっくりと休憩した。赤男山の斜面が誘惑していた。右岸の台地は沢を渡ったりと、多少のアップダウンはあったが、うまくルートを取れば登りにならずに進めた。ひょうたん池の登り返しもスキーのまま通過。あとはテン場まで樹林を縫って滑っておしまい。 明日はどこに行こうかなあ・・・・。1日沈没したので予定していた残りの2つのどちらに行くか。1つは雪倉北面と赤男山、もう1つは五輪山と黒負山。昨日の時点では五輪山と黒負山が有力だったけど、今日赤男山の斜面を見て、こちらが急上昇。どうしよう・・・明日の朝決めることにした。天気予報を聞くと、また霜注意報が出ていた。今夜も寒そうだ。背中にカイロを張って寝た。不自然な暖かさだったが、前日よりもよく寝ることができたような、できなかったような・・・。
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