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大渚山 山スキー(大草連より往復)



 山域  長野県小谷村  大渚山   
 行程  大草連⇒大渚山⇒大草連
 山行日時  2006年1月28日(土)
 天気  くもりのち晴れ  
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  コナさん、Mキー、T世
 温泉  なし


大渚山の他の記録
2009年3月
2008年2月
2007年3月
2006年6月(無雪期)
2006年4月
2006年1月
2005年3月
2004年1月
2003年3月

2002年4月(記録なし)




今年も懲りずに大渚山。大渚山は5度目になる。最初は熱湯からの往復。2度目と3度目は小谷温泉から湯峠経由で登り、大草連へ滑降。4度目は大草連からの往復。そして今回も大草連からの往復で臨んだ。お気楽のはずだったが、昨晩降った雪は予想をはるかに超える量。トレースを追っていると途中で先頭に追いつき、そこからはラッセルになるが、深くて重い雪にテレマークでは戦力にならない・・・。結局山頂に着いたのは2時過ぎ、下山は4時となり、お気楽どころではなかった・・・。でも、景色はよかったなあ・・・!

仕事を終えて朝6時半に帰宅。急いで準備して、集合場所の松川道の駅へ。安曇野も数センチの雪が積もり、高瀬川の堤防道路もテカンテカン。ただでさえ遅い出発なのに、さらに遅くなりそう。たくさん降ったかと思った雪だが、白馬あたりの新雪は5センチくらい。あまり安曇野と変わらない。しかし小谷村に入るといきなり新雪30センチくらいに。大草連あたりはモコモコであった。ついそこまで晴れていたのに、小谷温泉方面に曲がってしばらくで小雪となる。

大草連集落(10:20)⇒大渚山(14:10〜14:50)⇒大草連(16:00)

大草連集落のてっぺんの駐車スペースには既に先客2台が。仕方なく一段下に止める。新雪は50センチを超えていると思われる。ありがたや〜ありがたや〜と思いながらトレース使わせていただく。通常は段々畑みたいなところを登っていくが、トレースは杉林の中へ。もちろんトレースを追ったほうが早いに決まっているのでついて行く。
ブナ林を登る
だいぶ晴れ間が多くなってきた
北アルプスも雲が少なくなってきた

林道まで登ってきたが、トレースはそのまま上に向かっている。通常は林道を東にトラバースして牧場のような平原を詰めて山頂へと向かうのだが・・・。う〜ん、チョイと悩むなあ・・・。最初の急斜は気になるが、そのまま尾根を詰めれば山頂だし、新しくトレースをつけるよりも早いだろうと、ここもトレースを追うことにした。最初の急斜はかなり強引に登ったとみえる。よくこんなところをスキーで登ったなあ・・・と関心。ツボ足で登っていたらもっと大変だったかもしれないが・・・。
もう一息で山頂だ
今日も雨飾山がバッチリ!

こ急斜を登り切ると、尾根はいったん穏やかになる。そして再び斜度が増すあたりで先頭に追いつく。先行者は2名。多摩ナンバーと奈良ナンバーだが、仲間のようだった。ここまでご苦労様でしたと先頭を交替するが、なにしろ雪が深くて重い。ストックは1m以上埋まってしまうくらい。このくらいの深さになってしまうとテレマークは不利。スキーの先っぽが出てこない。手で太ももを持ち上げて必死で先端を出すが、スピードは遅いしすぐに疲れてしまう。板が太いぶん、ひとたび雪に潜ると出すのが大変だ。やっぱり深雪と急傾斜はアルペンのもんだなあ。ウチのメンバーでラッセルを交替していたが戦力にならない・・・。自分たちがラッセルすると遅くなるし、かといってしないわけにもいかない。複雑な心境であった。結局はこの先もこのお二人が大半をラッセルしてくれたような・・・。すみませんでした、ありがとうございました。

大渚山の頂稜は広くて長い
稜線の風下側には樹氷がビッシリ

登るうちに天気は緩やかに回復。だんだんと北アルプスの雲も取れてきた。でも、ここより日本海側の雲はしぶとく、なかなかスカッ晴れにはなってくれない。雨飾山は見えないだろうなあ・・・。と思っていたが、山頂について反対側が見えると、雨飾山がデ〜ンと座っていた。ひととおり景色を楽しんで写真を撮って、一段下の風のない雪庇の影へ移動してまったりする。ビールが美味かった!
滑り出しから下をのぞく
ひと滑りして振り返る
中間の台地より

しばらくまともに雪が降ってなくて、いっきにドバッと雪が積もった。弱層がないわけはない。ピットを掘ると50センチくらいのところに弱層。緩斜面で掘ったので危険度はあいまい。まあ、無難に右よりの樹林の際を滑りましょう!斜面に飛び込む。重くて深い!横向きになって止まってしまった。体勢を立て直してふと横を見ると、20メートルくらいにわたってクラックが入った。下に樹林がなかったら流れるのかなあ・・・?あとでお二人に聞いた話だが、お二人の滑ったところは雪崩れてしまったとか。

青空とダケカンバが素晴らしい
極重激深雪。後ろ足が前に出てこない。後ろ足が置き去りになってしまい前転することしばしば。雪まみれになりながら下る。中間あたりで一瞬雪が軽くなり、そこだけは極楽の滑降をすることができた。

大渚山の南斜面は晴れて雪が腐りやすい。なので右側の尾根の東面を狙って滑る。これが仇となる。時間が遅いので既に日陰になっており、表面がクラストし始めている。前転の頻度が増す一方に。斜度が落ちてからは無駄な抵抗はやめ、アルペン滑りで無難に下った。


不用意に先に滑り降りたお二人のトレースにつられて、牧場(?)末端の林道を通り過ぎてしまった。登り返せばすぐだったが、まあいいかと思いまたまたトレースを追った。しかし、杉林を縫うようにトラバースし、時には登りも・・・。ここは素直に林道に戻ったほうが正解だったかもしれない。最後は段々畑で遊んだが、逆に重い雪に遊ばれてしまい疲れただけだったかも。

お気軽な大渚山のはずだったが、この極重激深雪に登りも下りも悩まされてしまった。このルートは南面なので、素晴らしい雪に恵まれたことはない。でも、なんだかしらないけど大渚山は毎年来てしまうなあ・・・。ロケーションが好きなんだろうなあ。また来年も来ることになるでしょう。今年また来たりして・・・。
※ GPSではないのでテキトーです


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