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北アルプス奥地スキーツアー -2008GW-3日目 高天原〜温泉沢〜赤牛岳〜東沢〜水晶小屋〜高天原 くもりのち晴れのちくもり 赤牛岳からの水晶岳 右は槍ヶ岳、左は笠ヶ岳
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今日はテント張りっぱなしで、軽い荷物でお出かけ。身軽に動き回って、滑りも楽しめるメインの日だ。ずっと重い荷物を背負って滑っていたら、ストレスが溜まってしまう。今日は温泉沢を詰めて赤牛岳に登り、反対の東沢へ滑って、水晶岳付近に登り返して、岩苔小谷を滑ろうという欲張りな1日。
朝から快晴!水晶岳の陰になってまだ日の当たらない斜面を滑って温泉沢へ。斜度がないので堅い雪面は都合がよい。あっという間に温泉沢へ。本流の手前に小沢があったが、ここは水流が出ていた。上流のブリッジで渡ったので、温泉がどうなっているかは未確認。小さい沢の少し上流にも温泉の石積みがあった。小さい沢なのに水流が出ているし、このあたりなんとなく雪が少ないのは温泉のせいか・・・?
温泉沢の下流部は思ったより広い。斜度もないのでサクサクと進む。どん付まではウォーミングアップのような感じで、あっという間に到着。流程が長い分、本流の右俣の方が緩いかもしれないが、赤牛岳に行きたいので左俣に入る。稜線直下の斜度はどちらも似たようなもんだろう。ここからアイゼンかと思ったが、しばらくはシールで進めそう。中段手前でアイゼンに履き替えた。
左俣に入ったくらいから雲が多くなり、じきに空全体が雲になってしまった。今日は晴れないのか・・・?荷が軽いので、スキーが背中にきても楽勝!ゴイゴイとアイゼンで登っていく。主稜線に出る前に支尾根に出るのだが、その頃には一気に雲がなくなり、真っ青な空が広がってきた。ホッ・・・。支尾根からはほんの少しの登りで主稜線。立山や後立山にはまだ雲がかかっていた。
主稜線に出ると、反対側の裏銀の山並みに目が行く。真砂岳と野口五郎岳の間にあるカールが目を引く。あそこは気持ち良さそうだ。稜線の雪は堅かったが、緩やかなのでスキーで歩く。10年ぶり2度目の赤牛岳登頂!前回は北ア全山縦走した時に登った。懐かしい・・・。今度登る時は赤牛沢かな。赤牛岳はホントに北アルプスのど真ん中という感じ。里は全く見えない。黒部ダム湖が唯一人工物みたいなものか・・・。
景色を堪能したあと、シールを貼ったまま出発。一応山頂滑降達成!雪が堅いので、トラバースでは谷底へ谷底へと吸い込まれそうになる。さて、どこを滑ろうか・・・。赤牛岳から直接入る沢は、上部はきれいなカールの斜面だが、下部が険悪なゴルジュになっているのが良く見える。なのでパス。予定にしているのは2742m手前のカール。単に地図上でここが一番広いから。水晶岳手前にもでかい斜面がある。天気も良いことだし、このまま稜線を歩くのも悪くないかも・・・。
予定にしていた2742m手前の斜面に差し掛かる。デカイ!広い!斜度もいい!即決!ここを滑ろう!日当たりの良い東面はすでに雪が緩んでいる。昨日まで重い荷物を背負っての滑りで欲求不満気味。なので、気合も入るってもん。いざドロップ!斜度はそれなり。古い雪は良いザラメになっているが、新しい雪になると突っかかってしまう。やや引け気味になるものの、おおかた気持ちよく滑ることができた。とにかく広いので、遠近感が麻痺してしまう。カール底まで2滑りくらいかと思っていたのに、滑っても滑っても着かない。結局は5滑り(多分)くらいになってカール底へ。
カール底から右の尾根のテラス状に乗ってみる。尾根の裏の斜面も滑れそうなので、そっちの斜面に鞍替え。東沢に降り付いたあと、少しでも歩きを減らそうという魂胆だ。一応500m近くは短縮できたかな。この沢もなかなかの傾斜で落ちている。標高が下がって、こっちは完全にザラメ。ただ、途中からデブリが出てきたので、避けながらの滑りとなってしまった。東沢に降りる最後の斜面はツルツルのザラメ斜面。気持ちよか! |