後立山縦走 朝日岳から爺ヶ岳2日目 朝日岳から白馬岳
4時過ぎに目を覚まします。まだ真っ暗。少しずつ日が短くなってきてます。まずは湯を沸かしてコーヒーを飲みます。続いて朝飯のインスタントラーメンの湯を沸かします。朝飯は4日ともサッポロ一番塩ラーメン。インスタントラーメンは軽いけどかさ張るので賛否両論あり…。ダラダラと準備します。夕べの雨でテントのシートは泥だらけになりました。 ◇8月3日(日) 朝日小屋−雪倉岳−白馬岳 晴れのちくもり5時半前の出発。ボクにしては早い方ですが、今日のお客さんの中では平均的な時間でしょうか。今日は日曜日なので、大半の人は降りるだけのはず。白馬方面に行く人はいるのかなあ…?平均的な時間の出発だけあって、朝日岳への登りでは3つの団体さんと重なり、しばらく吸収されたりしました。ちなみに水平道はまだ通行止。
きのうは3人しかいなかった朝日岳の山頂ですが、今朝は大賑わいです。やや雲は多いものの、だいたい晴れの朝を迎えました。きのうの午後はイマイチだった朝日岳からの展望ですが、今朝はバッチリです。北は白馬岳にかけて、西には立山・剱と剱の北方稜線、東には頸城の山々、南は栂海新道の山々が…。
朝日岳は夏山では4度目になるのかな…?実は昨年の7月にも来たばかり。昨年はイブリ尾根を登って、栂海新道方面から中俣新道を下りました。西から登って北へ行ったので、今年は東から登って南に向かいます。朝日岳は4方向のルート全て歩いたことになりますが、4方向それぞれ味のあるコースです。朝日岳はいいとこです!のんびりしたいところですが、先は長いことだし、後から団体さんも登ってくることだし、先を急ぐとしましょう。
山頂からすぐの分岐を南へ。ほとんどの人が吹上のコル方面へ。明日も休みの人は少ないだろうな。はじめのうちは雪田があってお花畑があってと、いい感じの道でしたが、そのうちパッとしない感じの道が続きます。最後は針葉樹で暗い感じの急坂をグイッと下って水平道の道と合流します。ここまでほとんど人がいなかったのに、水平道の分岐には大勢の人が休んでてビックリ!
みなさん休んでいるうちに…と、ここは休まず歩きます。水平道と合流してから一瞬稜線上に出ますが、再び水平道の続きで赤男山の西側の巻き道に。アップダウンが少なくて距離がはかどる道です。時々坪庭のような湿原やお花畑があって癒されます。平坦なだけあって、オバサマたちとの距離がなかなか離れません…。何度か沢をトラバースしますが、そのうちの一つでザックを降ろして休憩です。この先水が乏しくなるので、ペットボトルにも身体にもしっかり補給。
赤男山を巻き終わり、雪倉岳への登りとなります。標高差は600m弱と稜線歩きにしては激しい登りです。雪倉岳は殺風景なイメージでしたが、こんなに色んな花が咲いてたんですね〜。激しい登りですが楽しめました。花もいいし、斜面もいい。スキーの妄想も膨らむばかり。山頂から北に向けてボウル状の斜面を乗り換えながら滑るのが楽しそうです。またそのうち…。
天気は今日の方が安定しているのかと思いきや、今日も雲が湧いてくるのが早いです。雪倉岳を下る頃には空の大半が雲に覆われ、徐々に高い山から雲がかかるように…。まだ10時とかなのになあ…。雪倉岳の南側はまた違った花が咲いていたりで楽しめます。イブキトラノオのお花畑がい感じです。前来た時は朽ち果ててお化け屋敷のような雪倉岳避難小屋でしたが、現在は建て替えられています。だいぶ前の話ですけど。
鉢ヶ岳は東側から巻きます。赤男山と鉢ヶ岳は巻くんですが、さすがに雪倉岳は巻かないのですね…?鉢ヶ岳を巻いている間にすっかり雲が増殖し、目指す白馬岳は完全に雲の中…。巻き終わったところが2400mチョイ。白馬岳まで約500mの登りが控えています。最初の朝日岳の登りが約300m、雪倉岳が約600m、そして最後の白馬岳へが500m…。単純に1400m。縦走にしては激しいアップダウンですね。赤男山も鉢ヶ岳もちゃんと登ってたら、さらに400〜500mは上乗せってことに。
鉱山道は相変わらず人気がないのか、道も分岐も不明瞭な感じです。緩くなったり急になったり、段々状に高度を上げていきます。こっち側は人が少ないけど、白馬大池のルートはそこそこ賑わっているようで、小蓮華山の稜線を歩く人が確認できます。トウモロコシの食いカスのようなウルップ草の残骸があちこちに。白馬大池からの道と合わさるところが三国境。
鉢ヶ岳が見下ろすようになるまで登ってきました 三国境が2751m。白馬岳まであと200mを切りました。緩く登って行くのでもう楽勝です。しかし、すっかり雲の中になってしまいました。稜線東面の断崖越しに白馬三山の壮大な景観が見えるところなのに今日は残念です。山頂手前で雷鳥が一羽。1mくらいまで近づいたところで動いたので、こっちがビックリしてしまいました。それでも逃げないのでドアップの写真を撮ることができました。
全く展望なしの白馬岳山頂。山頂には2グループしかいない寂しさ…。山頂の写真だけ撮ってさっさと降りますか…。山頂には人が少なかったけど、白馬山荘周辺にはたくさんの人。さすがに平日でも賑わっていますね〜。テン場はどうかなあ…?日曜日のこの時間なので、まだまだ空いているとは思うけど。登山道の両脇の花など見ながら、のんびりと下っていきます。
テン場到着です。テントはまだ疎ら。快適スペースはまだまだ選ぶほどあります。ここはテント泊1人1000円です。高いなあ…。黙ってても一杯になるなら、高くした方が得ですもんね。それと、最近の登山ブームの特徴として、極端に言えば『一人一張り』のテントが立ち並びます。テントの張り数に対して人数が少ないので、テン場の収益も上がらないのかもしれませんね。今日も2人で2張りとか、数人で数張りとか見受けられました。
今日も遠慮して端っこの方に張らせてもらいます。静かそうなところに逃げるというか…。まだ早いのでカメラを持って散歩に。テン場の稜線側斜面にはウルップ草(ほとんど残骸)やハクサンイチゲがワサワサに…。稜線に出て白馬山荘を越え、松沢さんのレリーフのあるところまで登って引き返します。帰りには旭岳方面の雪渓が出てくるところまで下ってみました。
戻って夕食を食べる頃にはまた雨が…。多分、夕方の5時ごろだったと思います。昨日は4時頃から降り出した。今日も長いこと降っていましたので、ずっとテントに引きこもることに。最後の便所のタイミングでやみ間があって助かりました。最終的にテントは50張りくらいかなあ。数えてないので不確かです。ちなみに、前日の土曜日は120張りだったそうです。ちなみに、200張りはいけるらしいです。 3日目 白馬岳−五竜山荘へ 1日目 蓮華温泉〜朝日岳〜朝日小屋に戻る
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