山梨県は茅ヶ岳の裏(東)にある黒富士、曲岳を歩いてきました。あまり馴染みのない山域ですが、どちらも山梨百名山。今年の1月にお隣の太刀岡山に登った時に、次は黒富士と曲岳かな…と思ってて、今回実現となったわけであります。ルート全体が樹林に覆われていて、展望効くところはごく一部のみ。ごく一部なんですが、そこからの展望はすこぶる良好!富士山、南アルプス、金峰山などが一望です。晩秋の山歩きを楽しんできました。
黒富士からの富士山
日程: 2016年11月20日(日) ジャンル: 冬枯れハイキング エリア: 山梨 メンバー: T世 コースタイム: 平見城公民館(7:05)⇒越道峠(7:30~36)⇒鬼頬山(8:30~40)⇒黒富士(9:25~55)⇒升形山(10:20)⇒曲岳(11:00~20)⇒観音峠(11:50)⇒平見城公民館(12:40) 温泉:なし 食事:みどりや食堂(韮崎市) |
5時ごろに安曇野を出発。晴れ予報なのにナント霧雨。塩尻峠あたりで雲の上に出たけど、諏訪でまた霧の中に。霧が濃過ぎてかワイパーが必要なほどの霧雨でした。野辺山で再び霧の上に出てたけど韮崎はまた霧の中。茅ヶ岳が近づくと霧の上に出ました。甲府盆地が見渡せるんですが、一面の雲海になっていました。こんな大規模な霧の雲海も珍しいのでは…?
登山口は平見城という集落。地図を見ると茅ヶ岳、曲岳、黒富士、太刀岡山と4つの山梨百名山に取り囲まれています。牧場などあって、なかなかのどかなところです。観音峠への道から平見城集落に入り、すぐのところにある公民館に車を止めさせてもらいます。先客が1名あり。どこに向かったやら…。
車道で越道峠を目指します。今年の1月に太刀岡山に登っていて、その時の下りルートがこの越道峠への道です。ここらへんは霧とは無縁なので快晴!ただ、車道は稜線の西側に付いてるので日陰です。
平見城集落からスタート! 黒富士方面へ
越道峠 太刀岡山は今年の1月に歩いた
越道峠からは稜線通しに鬼頬山へ。さすがに稜線は日当り良好!木々の葉っぱもほぼ落ちてて、とても明るいです。そして、11月も下旬になるのに、とても暖かいです。歩いていると暑いくらい。鬼頬山本体の登りは斜度が急な上に、道も一直線。しかも、足場も薄いのでフクラハギがしびれる~。トラロープに頼って登りました。下るのも大変そう…。
やっと傾斜が緩くなって、偽ピークの先に鬼頬山の山頂。葉っぱの落ちた広葉樹の明るい林で気持ちいいです。ただ、展望がない…。樹林の隙間から富士山や雲海の甲府盆地が見えるのみ…。スコーン!と展望効けばキレイだろうに。
尾根は朝日を浴びて明るい!
鬼頬への登りは急登につぐ急登
鬼頬直下です
斜面によって笹があったりなかったり
鬼頬山で息を整えて、黒富士に向かいます。稜線上には小さなピークが多くて、そのたんびにアップダウンとなります。基本は丈の高い広葉樹の林ですが、林床が笹になったりして微妙に雰囲気変わります。黒富士は稜線から離れたところにあるので、立ち寄る感じに。
山頂の北端に岩峰があって、今日初めての展望にありつけました。岩峰からは南アルプス、八ヶ岳、金峰山&瑞牆山の展望が素晴らしいです。もしかしたら今日一日展望ないんじゃないかと心配してたけど、とりあえずいい景色見れて満足。ただ、肝心の富士山をまだ見れてないなあ…。
黒富士山頂には先客のお二人が。山頂の南側に展望いいとこがありそうなので行ってみます。すると、正面に富士山がドーン!高度感もあって、なかなかインパクトのある景色です。少し雲が出てきたのも富士山を引き立てます。この展望台には松が生えていて、『日本の山、富士山』の雰囲気満点。ここからは甲府盆地や南アルプスもよく見えました。
黒富士の西端にある岩峰より 金峰山と瑞牆山
手前右は升形山 奥は八ヶ岳
手前は茅ヶ岳と金ヶ岳 奥は南アルプス
黒富士の東端は富士山の展望台
甲府盆地の雲海がすごい!
山頂の記念写真
もう一度黒富士の西端の岩へ
黒富士のあとは升形山へ。升形山も曲岳へと続く稜線から飛び出した位置にあります。升形山への登りも、短いけどなかなか急。またまたフクラハギが…。升形山の山頂は岩でできていて、ここも見晴の良い山頂です。さっき登ったばっかりの黒富士と富士山が並んで見えてオモシロイです。ここは南側の展望はないけど、八ヶ岳と金峰山&瑞牆山の眺めがよかったです。
とりあえず曲岳方面へ
升形山に向かう途中より 黒富士と富士山
升形山への登りも急登
升形山の山頂は岩
黒富士と富士山
瑞牆山は岩がすごいなあ
八ヶ岳もよく見えます
そろそろ新調しないと…
次に向かうは曲岳。相変わらず小さなピークが多くて上り下りが連続。そして、最後の曲岳への登りはこれまた急。ただ、鬼頬山の登りに比べると踏み跡が明瞭で、多少のジグザグもありで少し楽。曲岳と黒富士の間は歩く人も多いのか、道はしっかりハッキリしていました。
曲岳直下に『展望舞台』からは富士山の見納め。だいぶ雲が増えてきて、日差しもパワー落ちてきました。もう今日の行程も終盤なのでいいかな…。曲岳の山頂は濃い針葉樹の林で、今日一番の展望の悪さ。座れる石がたくさんあったので、休憩するにはいいとこでしたが…。
曲岳から観音峠への下りも急。足元おぼつかない人は大変かも。途中、『展望ブリッジ』や『めまい岩』という展望のよい岩峰があって、景色の見納めができました。目の前には金ヶ岳です。前に茅ヶ岳に登った時は、金ヶ岳まで足を伸ばしてます。観音峠から金ヶ岳間が途切れてしまうなあ…。まあいいけど。
曲岳に向かう途中、いい感じのとこがありました
曲岳直下にあった展望舞台より
曲岳山頂は木に囲まれてて展望なし…
展望ブリッジより
展望ブリッジからの八ヶ岳
茅ヶ岳と金ヶ岳
曲岳の下りも急!
めまい岩からも展望よかった
そんなこんなで車道に降り着きました。路肩にけっこう車が止まってます。黒富士&曲岳の人気ルートは観音峠からのようです。それだと何か味気ないので大きく周回するルートで歩きました。平見城まで3キロ強の車道歩きが漏れなく付いてくるのが難点であります。やっぱり最後の車道歩きは疲れました。ま、充実度は少しアップするかな…
車道に下りてきました
平見城まで3キロ強の車道歩き
この道は冬季閉鎖になるようです
さてさて、今日の下山後のラーメン。韮崎のアルプス食堂を予定してたんですが、行くと『店主病気療養中』とのことでお休み。仕方ないので気になっていた『みどりや食堂』へ。ここも人気のようで、閉店前にもかかわらず満席でした。ラーメンはまあまあ美味しかったけど、チャーシューがちょっと…。時間も早いということで、温泉はパスして安曇野に戻りました。