春~夏~秋~冬…ボチボチと山に遊んでもらっていますが、その中でもこの紅葉シーズンは好きな季節です。見た目のキレイさはもちろんだけど、あれよあれよと過ぎていく儚さがそう思わせるのかも…。旬は1週間だけですからね。それを逃すとまた来年…。
そんな今年の紅葉シーズンも終盤戦。山麓のブナが見頃な時期となりました。体育の日3連休の翌週も3連休がもらえて東北へ。初日は秋田市にある太平山。稜線の灌木が紅葉してるイメージだったけど、来てみたらブナがいい感じ…。立派なブナ林が広がっていましたね。小粒な印象の太平山ですが、ポテンシャルは高そう。
日程: 2017年10月14日 天気: くもり時々晴れ ジャンル: 紅葉山歩き エリア: 東北 秋田市 メンバー: T世 コースタイム: 旭又登山口(8:00)⇒分岐(8:20)⇒御手洗(9:35~45)⇒旭岳(10:35)⇒太平山(10:50~11:30)⇒宝蔵岳(12:00)⇒分岐(13:10)⇒旭又登山口(13:30) 温泉:木こりの宿(300円) 食事:末廣ラーメン本舗 秋田山王本店 |
この3連休の大きなテーマとしては、白神岳と太平山に登ること。せっかくなので紅葉を合わせたいな…と、この週に決行です。しかししかし、秋田、青森となると、さすがに信州からは遠いです。前夜発で豊栄で仮眠。0時過ぎて出ないとETC割引に引っかからないのがネックです。未明に再び出発。秋田市まで7時間チョイ。さらに太平山登山口であります旭又まで30分ほど。白神岳まではさらに1時間以上、山も長いので初日は無理だな。
旭又登山口の駐車場には程よい数の車。下山したら満車でした(20~30台?)。で、駐車場の脇を流れる川を渡ってスタートになるんですが、橋が落ちてまして通れません。200mほど上流にある橋まで迂回します。5分ほどの大回りなので、たいしたロスではないです。往復で10分。元林道かなってくらいの道幅の広い道。水戸黄門に出てきそうな雰囲気の道をしばらく歩きます。
旭又登山口には立派なトイレ
橋がない!
旭又沢を渡って少しで旭岳経由と宝蔵岳経由の分岐。登りを旭岳経由、下りを宝蔵岳経由の周回コースにします。本来なら岩場のある宝蔵岳コースを登りにするんでしょうが、ガイドブックに山頂から宝蔵岳にかけての写真が載ってて、それがとっても気持ち良さそう!海に向かってこの尾根を下ると爽快かな…と思ったのでした。
秋田市側から太平山に登ると、朝はどうしても日の向きが悪いです。西側から登るので太陽はなかなか出てこないし、出てきても進行方向は逆光になってしまいます。予定を立てる際には、できるだけ太陽が背になるように組みますが、太平山のメインルートは秋田市側なので、どうしようもないですね…。
原始の沢って雰囲気
まずは杉の植林地を
御滝神社
こんなのありました
弟子還沢を渡ると御滝神社。ここから尾根道に。秋田らしく?天然の杉が混じる道を登っていきます。だんだんとブナが混じるようになり、登るにつれブナの色付きが増していきます。御手洗あたりがちょうど紅葉真っ盛り!しかも、なかなか立派なブナ林。太平山にこんな立派なブナ林があるとは思ってませんでした。
駐車場の車の数のわりに、歩いてて人と行き会いません。みなさん違うルートで登ってるのかなあ…と思いつつ御手洗のベンチで休んでると、どんどんと登ってきました。
対岸の尾根は紅葉してます!
これは天然の秋田杉か?
だんだんブナ林になってきますがまだ葉っぱは緑
登るにつれて色付いてきます
御手洗にはベンチあり 水場もありました
青空になると紅葉が映えます
なかなか日が当たらないので、しっとりとした写真映りに
太平山にこんな立派なブナ林があるとは!
ここは日が当たってた!
御手洗から上はだんだんとブナも落葉が目立つようになります。そのうちにブナ林を抜けて灌木帯に。灌木の葉っぱはほとんど落ちてしまってます。そのぶん見通しが効くようになって、山が明るくなります。稜線直下のジグザグは『七曲り』と名が付いてて、曲がるところに番号が振ってあります。こういうの、最後の苦しいところ、励みになりますね。
稜線に出ます。少し山頂と反対方向に行くと旭岳。すぐなので行ってみると、それは偽ピークで、もう一つ先が旭岳。まあ、少しでしたけどね。山頂の大きな建物(神社)がよく見えます。見下ろすと、登ってきた尾根のブナが紅葉して真っ赤!ブナだから赤ではないけど、茶色というとキレイじゃないか…。
ブナ林を抜けて灌木帯に
目の前のピークが旭岳
遠くの山並みは秋田駒ヶ岳などの奥羽山脈
笹森へと続く山並み 紅葉してますね~
旭岳から太平山山頂を
緩くダウンアップダウンアップで太平山の山頂。1170mほどと高い山ではないですが、周りに高い山がないので展望は良好です。日本海が近くて海岸線がよく見えます。男鹿半島、や八郎潟なんかもわかります。逆に奥羽山脈の山々はちょっと距離があります。秋田駒、和賀、栗駒、鳥海…と、なんとなくわかる程度。着いた時は晴れてた空ですが、いつの間にか全面雲に覆われてきました。
太平山山頂に向かいます
男鹿半島と八郎潟が見えますね
鳥居がつぶれてる!
山頂直下から旭岳方面
太平山の山頂に到着です
宝蔵岳へと続く稜線
期待していた宝蔵岳へと伸びる尾根。着いた時は晴れてたのに、今は曇って暗い感じになってしまってます。仕方ないので暗い雰囲気の中を下りましょう。少し下ると灌木の丈が高くて展望ナシ。こりゃ晴れてても何も見えん…
弟子還の下りがちょっとした岩場になってて、鎖が付けられていました。ワンポイントなので特に問題なし。少し登り返して宝蔵岳。ここに稜線通しの道との分岐あり。稜線から離れて旭又へと尾根下り。ここの尾根のブナもまたお見事でした。ただ、依然として曇り空でありまして、せっかくのブナ林も暗いです。たまに太陽が当たるんですが、照明のスイッチを入れたように、パッと明るく黄葉が輝きます。長続きしないのが残念で…
宝蔵岳経由で下ります
中腹は紅葉してますね~
弟子還の鎖場
弟子還
この宝蔵岳ルートですが、旭又ルートに比べると整備の頻度は低いのかな…?踏み跡も少し細く、笹が被ってるところが多かったです。稜線通しのルートや途中で分岐したルートは、さらにヤブっぽかったです。登りのルートと合流し、帰りもまた迂回路を使って駐車場に戻ります。もう少し水が少ないか石が多いと、橋が無くても渡れそうなんですけどね~。
下りのブナ林も立派
下草の紅葉がいいですね
最後は水戸黄門ロード
下山後温泉は登山口近くにある森林学習館『木こりの宿』にある温泉。300円で石鹸&シャンプー、そして大広間が付いてるので十分でしょう。ちょっと狭いけど、混まなければ問題ナシかな。団体さんが入らない限り、混まなさそうな…
そして、下山後ラーメンは『末廣ラーメン本舗 秋田山王本店』へ。ここは県庁や市役所に至近の官庁街。なんと年中無休で24時間営業!席は10席しかないけど、夕方前の空いてる時間だったせいか、すんなりと座れました。楽しみにしてたチャーハンがなかったのが残念…
このあと明日の白神岳に備えて北上。…といってもお疲れモードだったので、能代の手前にある『道の駅ことおか』までで勘弁しといてもらいました