2017年紅葉の東北シリーズ2日目は白神岳へ。ちなみに1日目は秋田の太平山でした。この2山、海に近くて標高も似たようなもの。実際に登ってみても、植生、山の雰囲気、紅葉の進み具合など、大まかですが似てました。似なくていいのに、天気まで似てました…。白神岳は太平山を一回り大きくして、海に近付けたような山ってとこかな。紅葉は中腹のブナが盛りで、稜線の灌木は既に落葉です。
日程: 2017年10月15日 天気: くもり ジャンル: 紅葉山歩き エリア: 東北 白神山地 メンバー: T世 コースタイム: 白神岳登山口(7:30)⇒二俣コース分岐(8:05)⇒蟶山分岐(9:15)⇒白神岳(10:50~11:25)⇒蟶山(12:55~13:05)⇒二俣コース分岐(14:00)⇒白神岳登山口(14:30) 温泉:不老ふ死温泉(600円) 食事:能代市 多むら(ラーメン) |
白神岳はそこそこ行程が長いので、3連休の中日に予定。ところがお天気が微妙でして…。曇りのち晴れで午前中はところにより雨。短い山に変更しようかなあ…。しかし、思い直して白神岳へ。文句ナシの快晴の日に当てる山でもないと想像できますし。少しの雨は覚悟してピークハント!ほとんど樹林の中だろうから、ひどい目には遭わないでしょう。
昨夜は『道の駅ことおか』で車中泊。夜は予報通り少し降ったようで、道路がしっとりと濡れていました。起きた時はほぼ上がってて、なんとなく回復傾向であります。白神岳登山口あたりでは青空もチラッと。海岸から2キロほどで白神岳登山口です。駐車場は広くて、10台くらい止まってたのかな…。昨日の太平山がほぼ秋田ナンバーだったのに対し、白神岳は県外車が優勢でした。駐車場には小屋を兼ねたトイレあり。
白神岳登山口駐車場は広い | 駐車場にはトイレあり | |
登山口 | ここからスタート |
まずは舗装された車道歩きから。5分ほどでホントの登山口。白神岳までのコースタイムは4時間半ちょい。標高差は1000mそこそこなので、標高差よりも距離が長いってことでしょね。いくら距離があるといっても、そんなにアップダウンはなさそうだし、4時間半もかからないんじゃないかと思ったり…。
起伏を縫いながらダラダラと進みます。ブナの白神山地なのに杉の植林が多い!途中、二俣コースの分岐があるけど、今は通行止めみたいで封鎖されていました。蟶山には尾根通しで取り付かず、南斜面を巻くように道が付けられています。最後の水場のところで一気に蟶山に直登って感じです。
登り始めはまだ秋の気配はない
二俣コース分岐 二俣コースは通行止め
最後の水場あたりはブナ林だけど、まだまだ緑の葉っぱが優勢。少し登ると黄色がかり、さらに登ると一気に見頃に!ただ、残念ながら空は雲で覆われています。たま~に雲の隙間があって太陽が照ることも。そんな時にはパッと明るくなって、思わず『ワァ~!』と声が出ちゃいます。ブナ林の立派さとしては、昨日の太平山に軍配!
蟶山の『蟶』なんて見たことない字。せっかくなので登っておこう。でも、展望はなさそうなので帰りにまわします。
蟶山への登り 少し色付いてます
登るにつれてどんどん秋色に
蟶山直下が一番紅葉してました
日が照らなくて残念…
ここからは尾根歩き。はじめ頃はほとんど横歩き。葉っぱ落ちかけとはいっても、まだまだ紅葉した葉っぱは残っててキレイ。太陽が当たればいいんだけど、たま~にしか当たらない…。登り始めは青空もあったけど、今はほとんど隙間なく雲。その雲も厚さがましています。かなり暗いです…。海の方を見ると明るくて、太陽が当たってるところも。海風が白神山地に当って雲ができてるのかな…?
横歩きから次第に傾斜が増してきます。本格的に登るあたりでブナはなくなり灌木帯に。せっかく展望が効いてきたのに、白神岳に雲がかかり始めます。雲は厚く見えるけど、雨は降りそうでないのが救い。きっと下界から見ると、白神岳の上空に雲がべったりと乗っかってるんだろうな。
白神岳に向かって尾根歩き
だんだん落葉が目立ってきます
樹林の隙間から日本海
登ってきた尾根
あら…山頂に雲が
十二湖方面への分岐です
海岸線付近は晴れてる様子
山頂まではなだらかな道
ここは晴れてほしかったな…
白神岳に雲がかかったのは一時だけ。あとは曇りながらもかかることはなかったです。稜線に出た地点と小屋のあるピークの間が白神岳の最高点のよう。そこには何もなかったですが。見えてた大きな建物は避難小屋ではなくて便所でした。その先に便所より小さな避難小屋あり。
とりあえず山頂看板のあるピークへ。雲は低いけど何とか展望あり。岩木山の山頂は見えないけど、裾は見ています。白神山地最高峰の向白神岳も確認。西を見ると海岸線が近いですね。海の方はもう完全に晴れています。強くはないけど風があって寒い…。避難小屋に逃げ込みます。
避難小屋の玄関先に行くと、先客の方がスペースを譲っていただきました。小屋は内部で3階建て。20人くらいは泊まれそうだけど、入り口の土間が狭いので休憩するのは5人くらいが限界でした。外よりは温かいけど、一度冷えた体は温かくならず…。午後ほど良い予報なので粘りたい気持ちもあったけど、下山することにしました。
小屋かと思ってた大きな建物はトイレでした
こちらが避難小屋
白神岳の山頂
白神山地の核心部かな
開けて展望のある山頂周辺で晴れてほしかったんですけどね~。天気ばっかりは仕方ない…。稜線から離れて少し下ると、海側から日向の部分が広がってきます。空も青い部分が増えてきました。眼下には黄や茶に染まったブナ林。その先には日本海の海岸線。全体的には残念な空模様だったけど、この景色が見れたのでヨシとしましょう。
天気が好転しないので下山するとします
日が当たってきた!
稜線から離れて下り出すと晴れてきた!
蟶山への尾根
少しアップで!
白神岳の山頂あたり
蔦がいい感じに色付いてる
稜線の下にはしっとりとした紅葉も
もうこれで晴れるのかと思ってたら、なんだかまた雲が盛り返してきて…。下りのブナ林は太陽当たってキンキラキン!のつもりだったのに、これじゃあ登りと同じだ…。結局のところ、白神山地が晴れたのは夕方になってからでした。帰りは蟶山に立ち寄ります。踏み跡があり、山頂には看板もありました。
蟶山からは一気下り。一気に下るもんで、ブナも終わりかけ→盛り→色付き始め…と巡りが早かったです。蟶山トラバースからは、なかなか標高下げません。距離との戦い。登山口までの間延び区間がせめて半分ならなあ…と思ったりします。それでも、登り3時間ちょい、下り3時間くらい。そんなに長い山ってことはないか…。ガイドブックが長すぎ!世界遺産を意識してるかな?
帰りは蟶山に立ち寄ります
蟶山直下のブナの紅葉
あっという間に紅葉はおしまい
下山後温泉は不老ふ死温泉へ。明日予定の乳頭山とは逆方向に10キロくらいだけど、なかなかチャンスはありませんので。600円で内湯と露天。露天が海岸端にある有名なやつ。今日はまあまあ波が高く、波と目線が同じだったので、なかなか迫力がありました。
下山後ラーメンは能代にある『多むら』へ。今風?の深いラーメン茶碗。一昨年できた店のようです。最近ハマってる喜多方や佐野のラーメンとは別の食べ物ですね。このあと明日の乳頭山に備えて、『道の駅あに』まで移動。空気が入れ替わったのか気温が下がり、道端の温度計は5℃くらい。明日の朝は冷えるかな。
温泉帰りに岬から撮った白神岳