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大渚山 山スキー  −大草連より往復−


困った時の大渚山  困ってなくても大渚山



 山域  大渚山  
 行程  大草連から往復
 山行日時  2007年3月9日(金)
 天気  晴れのち晴れ&ガス&小雪も
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  



大渚山の他の記録
2009年3月
2008年2月
2007年3月
2006年6月(無雪期)
2006年4月
2006年1月
2005年3月
2004年1月
2003年3月

2002年4月(記録なし)





バカのひとつ覚え・・・” “他に行くとこがないのか・・・”と言われそうだが、またまた大渚山(7回目)に行ってきました。なぜに大渚山?取り立てて素晴らしい斜面があるわけでもなし(逆に南面なので雪が悪い時がほとんど)、標高だって1500mそこそこ。“なんとなく好き・・・”としか言えない。敢えて言えば、@哀愁漂う廃村寸前の大草連集落 A山頂からの景色 B中腹のブナ林 C行程がコンパクト  かな。

大草連集落(9:30)⇒大渚山山頂(12:00〜55)⇒大草連集落(13:30)

“バカのひとつ覚え”から脱皮して、今回は大渚山の北面(正確には北北西面?)を計画。小谷温泉から湯峠経由で大渚山に登り、北面を滑って林道を登り返して戻ってくるというプラン。しかし・・・運の悪いことに、小谷温泉手前の洞門あたりで土砂崩れがあり通行止め。他へ転進するにも時間が時間(9時)。行くところも思いつかないので、またまた大草連からの大渚山ピストンとなってしまった。

前の日は糸魚川の海っぱたの能生で約40センチの積雪。そして白馬でも10センチくらいの雪が積もった。なのになのに・・・小谷温泉付近ではほとんど雪が積もっていない。通常とは逆、不思議な現象だ・・・。実際、翌日に登った妙高から海のほうを見下ろすと、海岸沿いの平野(高田あたり)は白くなっていたけど、山に入ると(新井あたり)雪はなくて地肌が出ていた。推測するに(ウソの確率高い)、きのうの冬型は西風で、寒気が海から山へと遡れない里雪型。西風が北アルプスを越えれずに、その風下は雪が降らなかった。白馬に降って小谷に降らないというのが謎だが、雪雲は局地的だから、ということにしておこう。

大草連はご覧のありさま
樹林の間から天狗原山
山頂直下

百聞は一見に如かず・・・、大草連はご覧の通り(左上の写真)。いつもの年なら雪没している集落なのに・・・。おかげで車を止める場所に苦労しないのだが・・・。そうそう、こんな雪が少なくて、しかも平日だというのに先客あり。富山ナンバーの3人組(多分:滑るところを見た)だった。

さてさて、もしかしたら・・・とは思っていたが、スキーを背負って歩き始めることになってしまった。山腹に沿って走る林道まではツボ足となった。そこからは先はシールで歩けた。いつもなら雪原を登っていくが、今日は気分を変えて雪原に出たところから左の尾根に取付き、尾根経由で山頂を目指す。ちなみに、富山ナンバーの先客は、夏道の標識(初めて見た)のあるところから尾根に取付いていた。こっちの方が常道みたいだ。尾根といっても台地のような尾根。最初の急坂だけ登ってしまえば、あとは快適なシール登り。尾根上も雪の少なさはしっかりと感じ取れるが、意外にもヤブは薄かった。尾根を滑って降りるのも手かな。

山頂に着くや否やのガス
長い頂稜の東側
一瞬晴れた!

山頂に着いたらトタンにガスが・・・。ずっと晴れていたのに。今日は雨飾山の雄姿はおあずけのようだ。雪がない時期は視界がないほどの密林に覆われている山頂だが、今年は雪が少ないとはいえ、しっかりと埋まっており真っ白。せっかく北面の偵察をしようと思っていたのに、これもおあずけ・・・。山頂あたりで新雪は10〜20センチくらいだったか。

例年なら全て埋まっているはずなのに
下のほうにはヤブの隙間も
雪原の末端にて大渚山を振り返る

天気も悪いし、長居は無用!滑降開始!・・・といきたいところだけど、どこを滑ろう。いつも滑り出す急斜面はヤブがすごくて進入不能。とりあえず東のほうに移動する。岩峰の基部まで来て、やっと滑り込めるところがあった。雪は予想通りの悪さ。南面で標高が低いので、降っても日が当たればすぐに腐る。その下がアイスバーンってのもタチが悪い。

GPSではないのでテキトーです
せっかく東に移動したものの、そのまま下には滑れない。結局すぐにまた西へトラバース。そして、ヤブの弱点を探しながらウロウロ。時々数ターンできる斜面を拾いながら高度を下げた。小雪もちらついてきた。まあ、もう下りなので問題はない。

急斜面の中間くらいまで来ると、時々縦に開けた斜面(雪崩斜面かな?)が出てきて、それなりに楽しめるようになる。このあたりで先客のシュプールと合流した。先客も少し縦に滑ってはトラバースを繰り返していて、苦労のあとが伺えた。

緩くなってくるあたりから疎林となる。このあたりは新雪もほとんどなく、ザラメに近い雪質に。けっこう気持ちよく滑れるようになった。上が悪くて下が良いてのも珍しいなあ・・・。一瞬だけでも気持ちよく滑れるところがあると、その日は満足!あとは緩斜面の雪原を飛ばして林道に合流。

登りに使ったルートと合わさるが、林道には雪が付いているのでそのまま進む。結局、大草連集落の西端に降り付くのだが、最後まで雪がつながっていた。歩いて降りるのが億劫だったのでラッキー!ただ、車までは少しだけ畑を横切ったりすることになるのだが・・・。

まあ、今年は“ヤブ、ヤブ” “雪が少ない・・・”と書き続けているが、やっぱり今日も書いてしまった。ヤブがあるのが普通と思いたいところだが、そこまでの適応能力はないようだ。でも、今日の大渚山、滑り出しのヤブは手強かったけど、それ以外の斜面は今シーズンにしたらマシなほうだったかもしれない。とくに緩くなり始めるあたりは滑りやすい雪だったし。

帰りにラッピーに寄ると、白馬は今年一番のパウダーだったとか・・・。やっぱり北アルプスにはそこそこ雪が積もったみたいだった。しかも無風で積もったということなので、結晶もそのまんまだったらしい。





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