2015年紅葉 北海道シリーズ9日間ニペソツ山前天狗からのニペソツ山
2015年紅葉北海道シリーズ実質3日目。初日は雨に降られた塩谷丸山、きのう2日目は緑岳から赤岳に抜けて紅葉堪能。きのうは曇りがちだったけど、今日はもう少し安定する予報です。今回の北海道では大雪山の紅葉がメインではありますが、登ったことない山も織り交ぜようと考えてます。で、今日は登ったことない西クマネシリ(通称:おっぱい山)を予定してました。でも、せっかく天気が良いからなあ…ということで、ニペソツ山に登ることにしたのでした。ニペソツ山は紅葉はおいといても、山として素晴らしいですからね。 ■ニペソツ山の人気は健在前夜は士幌町の道の駅で車中泊。夜中に寒気が通過するということで、ザッと雨が降りました。起きたらやんでて、既に空は晴れている模様。十勝三股から林道に入ります。石狩岳&音更山方面の林道を分けて十六ノ沢林道へ。終点が登山口なんですが、すでに路駐の列ができていました。まだ5時半なのに…。ニペ…人気ありますね〜。軽の利を生かし、隙間に潜り込みました。帰りに気付いたけど、少し戻ったところに駐車スペースがありました。
林道終点が登山口 ■登山口から天狗のコル雨上がりの雰囲気の中を出発。丸太を渡って尾根に取り付きます。前のおじさんに付いていったら、道じゃない急斜面を登ってしまいました。ほんとの道は渡って右。帰りに確認したら、確かにわかりにくかった…。針葉樹の尾根を程よい傾斜で高度を上げていきます。途中からは針葉樹の中にカンバ系が混じり出し、そして日も当たり出し、明るい尾根道となりました。 登山口の標高が約1000m。約500mほど登ったあたりで、尾根が細くなります。そして、初めて展望も。左前方には前天狗が見えてるのかな…?その向こうには台形のウペペサンケ山。ここから急な尾根道をひと登り。小天狗を巻き、岩峰をクリアすると緩く下ります。下り切ったところが天狗のコル。地図にはテント場マークと水マークがあります。ここで1回目の休憩。 針葉樹に白樺が混じります
■前天狗への登りで展望開けますニペソツ山のコースタイムは、物によってバラつきが大きいのが困ったもんで…。ガイドブックは8時間くらいが多いけど、山と高原地図は10時間を軽く超えてます。ウチの場合は前回の記録が目安になるので助かりました。実際のところは8時間ちょっとってとこじゃないですかね。山と高原地図の時間だと、早い人でないと日帰りは無理っぽく感じてしまいます。まあ、途中に避難小屋もないし、安易に日帰りされると困る…とかあるのかな。 小天狗手前から針葉樹はなくなり、笹原にダケカンバの景色に。ダケカンバはいい感じで黄葉しています。天狗のコルを出て間もなく、単独×2に抜かれます。これまで抜かず抜かれずで、誰とも合わずにここまで来ました。先客は多いはずなのに…。コルから前天狗までも前半は笹+ダケカンバ。中腹で樹林帯を抜け、露岩の斜面になります。そして、一気に展望が開けます。 石狩岳と音更山が近くて大きいです。その向こうに大雪山の山並み。十勝連峰までスラリと並んでいるんですが、稜線には雲がかかってる部分が多いです。寒気が通過して、その名残の雲がかかってるのかな。その意味では東大雪にして正解だったような。大雪山がせき止めてくれてます。さらに東の西クマネシリはスカッ晴れ。
■前天狗に登るとニペソツ山が出現!大岩ゴロゴロ地帯を登り切ると前天狗。ここで初めてニペソツ山がその姿を現します。衝撃的な出現です。初めて来た時、前天狗に着いた時は雲の中で、休んでいるうちに雲が薄くなり、まるで幕が開くようにニペソツ山が現れたのでした。ほんとにドラマチックな現れ方でした。今回はしっかり晴れているので、最初からバッチリ見えております。 前天狗は絶好の休憩所。簡易トイレのブースもあります。ここまでの道中は人を見なかったけど、ここにはたくさんいます。テントも1張りありました。ここからの夜明けショーは感動するだろな。紅葉の方ですが、大雪山同様に高山帯は既に終わりかけ。ナナカマドはもう葉っぱが落ちてて、草紅葉が残っている程度。まあ、もともとニペソツ山は紅葉に染まるような山ではない感じ。
さらにアップ ■前天狗からはアップダウンの連続 ニペソツ山が迫ってきますここからはニペソツ山を見ながらの歩き。下って登ったところが天狗平?さらにその先っぽが天狗岳(1868m)…でいいのかなあ?グングンとニペソツ山が迫ってきます。迫力あります。天狗岳から大きく下って、ニペソツ山への最後の登りとなります。このあたりでは大きくてカメラに収まらない…。最後の登りを登っている間に、なんとまあ雲に覆われるように。あとほど晴れる予報だったのに…。 天狗平から天狗岳(手間左) 奥はもちろんニペソツ山
■ニペソツ山山頂!山頂ではすっかり日が陰り、寂しい景色になってしまいました。寒いし。ニペソツ山は山頂からの展望よりも、前天狗からのニペソツ山の眺めがウリ。そこが晴れたからヨシとしなくては。しばらく居座りますが、好転の気配なし。空全体が雲ってわけじゃあないんですけどね。ニペソツ山の近所には雲が多い状態でした。 ニペソツ山山頂
■下山開始!ニペソツ山は単純な標高差は約1000m。標高差もボチボチな上に距離が長く、主なのだけでアップダウンが3つあります。なので、下りが大変。山頂に登っても、下りで3度も登り返しがあるんです。そこらへんを計算に入れとかないと、下りで疲れてしまいそう。そんなこともあって、コースタイムが長く設定されてるのかもです。 天狗平と前天狗の間はナキウサギ地帯。あちこちでチュンチュウン聞こえてきます。ナキウサギは岩の上で斜め上を見ながら鳴きます。保護色なのでみつけるのが大変。動くとみつけやすいけど、動いた時には既に手遅れ…な場合が多いです。運よくみつけても遠かったりと、なかなかナキウサギを撮るのは難しい。今回はわりと近くに出てくれ、うまく発見できたので、まあまあの写真が撮れました。
■前天狗をあとにします前天狗からの下りの岩ゴロゴロ地帯も、ナキウサギ多発地帯。歩きながらだと、なかなか発見できませんね。大雪山と石狩岳&音更山は相変わらずの見え具合。雲が増えてきたのはニペソツ山周辺だけなのかな。露岩帯が終わって、笹&ダケカンバ帯に入ります。天狗のコルからは最後の登り返し。ここは緩いけど、わりと長い。最後の登りを終えて、少し下ったところで最後の休憩。あとは下りやすい道をトットコと降りて、ニペソツ山終了でございます。
■帯広へ・・・よりによって北海道で何故…。ナビが消え、シガライターも電気来てない…。ヒューズを抜いてみたら切れてました…。おまけにヘッドライトも球切れるし。今の車はヒューズボックスに予備はないのかな?支障なさそうなとこのを抜いて、アクセサリーにはめて復活。ナビとかはこれで凌げるけど、ヘッドライトの球はすぐ替えないと…。夜に両方切れたらえらいこっちゃ。 今日は旭川方面のつもりだったけど、街は帯広が近いので帯広へ。オートバックスでヘッドライト交換し、ヒューズも調達。そして、帯広といえば豚丼。ネットで探してみたけど、駅前は車が面倒そう…、有名店は行列が…で、結局は音更町の『豚丼一番ぶたいち』に落ち着きました。チェーン店だったけど、まあまあ美味しかったです。チェーン店のわりに高かったけど…。泊まり場は今晩もピア21しほろ。今日も空いてて快適でした。明日は高原温泉の沼巡りの予定。
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