8月1週目は雷鳥沢のキャンプ場に2泊して立山満喫…というか、雷鳥沢を満喫です。初日は弥陀ヶ原から雷鳥沢まで歩き、2日目は久しぶりに立山三山縦走、3日目は奥大日岳に行ってきました。夏山シーズン真っ盛りなはずのこの時期ですが、ご長寿迷走台風5号のおかげで予報はコロコロ変わって、天気は不安定…。雨に降られたりもしたけど、最後の日に晴れてくれて格好つきました。
日程: 2017年8月5日(土)~7日(月) 天気: 8/5 晴れのち曇り 8/6 くもりのち雨 8/7 晴れのち時々くもり ジャンル: 山歩き エリア: 北アルプス 立山連峰 メンバー: T世 コースタイム: ■1日目 追分(9:00)⇒弥陀ヶ原(9:30~35)⇒天狗平(11:15)⇒室堂(12:00)⇒雷鳥沢キャンプ場(12:30) 温泉: グリーンパーク吉峰(610円) 食事:やまやラーメン 魚津市 |
初日はアルペンルートで追分までバスに乗り、そこから室堂まで歩く予定。昨年の同じ時期、称名滝から室堂まで歩きました。しかし、途中から雨降りとなりました。今年はそのリベンジであります。下半分はしんどいので、今年は美味しいとこどりで弥陀ヶ原から上だけ歩くことにしました。
夏山最盛期土曜日の立山駅はどんなんだろ?できれば前夜早くに入って近くに止めておきたいところ。ところが金曜の晩は飲み会が…。朝発では近くには停めれないだろうな…。乗り物も行列できてるだろうな…。どちらも覚悟の上で7時頃に立山駅到着です。河原の駐車場の端の方に止め、ケーブルカーは45分待ちでございました。まあ、許容範囲かな。
追分で降りて歩き始めます。天気はほぼ晴れ。午後は雷雨があるかもの予報です。一ノ谷に向かってると、一ノ谷の橋や登山道が崩落してて通行止めとの看板が…。バスの切符買う時に室堂まで歩くって言ってるのに、教えてくれてもよさそうなもんだけどな…。バスに乗る時も追分で降りるのわかってるのに…。なんか不親切だなあ。現地の看板見て初めて通行止を知るという…
追分のバス停で降りて、ここから山道に入ります
大日岳に向かって木道を歩きます
ナント!一ノ谷への登山道が閉鎖…
ブツブツ言っても仕方なくて、この先どうするか考えねば。弥陀ヶ原から天狗平までの、エアリアには『旧道』って書いてある美松坂で登るしかなさそう…。弥陀ヶ原から少し車道を歩くと、右手に登山道入り口が…。少し歩いてみたけどヤブっぽい…。ルートは森の中みたいだし、これなら車道歩いたほうが景色良さそうだ。ヘアピンとかあって効率は悪いけど、ヤブっぽい樹林帯よりマシかな。天狗の鼻を過ぎたところで一ノ谷からの登山道に乗り換えできました。
美松坂の登山道はヤブっぽいので… | 車道を歩くことにしました |
やっぱり登山道はいいですな~。ちょっと雲が増えてきて、山が隠れるようになったのが残念。天狗平の下のお花畑は旬は過ぎてるけど、まだまだチングルマやイワイチョウ、タテヤマリンドウなどなど咲いております。
泊まり用のザックを新調してまして、今日はそのデビュー戦であります。今までのと比べて荷重のかかる位置やバランスが変わっり、普段痛くならないところが痛くなったり。まあ、今まで使ってたザックより良くなってるのは間違いないので、早く身体が慣れてくれないとね。
天狗の鼻の先で登山道に戻ります
天狗平ー室堂 庭園風の中を室堂へ
チングルマ!
天狗平から室堂までは残雪があったり雪融け直後だったりで、天狗平の下よりも花はたくさん咲いていました。しばらく石畳の平坦な遊歩道だけど、室堂の台地に上がるひと登りがしんどいです。室堂のメイン通りに出たら、そこはもう一大観光地。観光客に混じりながら雷鳥沢チャンプ場までの長い長い道のりを歩きます。登り下りあるし、ここはホントしんどいです。
みくりが池 ちょっと雲が出てきたなあ
雷鳥沢に向かいます
土曜のお昼頃のキャンプ場の混み具合はどんなもんだろ…。心配しつつ到着。すると、まだまだ空きスペースはたっぷり。テント客は多いけど、やっぱキャパがでかい。雲は増えてきたものの、すぐに雨が降り出しそうな感じはないです。まだお昼過ぎなので、どこか歩きに行くことも考えてました。でも、前夜の飲み疲れが残ってるのか、しんどいのでキャンプ場でボケ~っとしておくことにしました。
そうしたところ、宴会ヶ岳御一行様もここにいることが発覚。宴会に混ぜていただきました。美味しい肉やお酒をご馳走になりました。結局この日は夕立も雷もなし。
まだまだ隙間はありそうだ!
キャンプ場に到着!
夜中はかなり雨が降りました。テントをたたく音がうるさくて安眠できず…。4時に起床です。だいぶ日が短くなりました、4時はまだ暗いです。なので、準備する気分になれずにダラダラ…。朝から晴れを期待してましたが、雨上がりの曇り空という雰囲気です。今日は晴れたとしても午後の雷雨確率は高そうです。天気もちそうなら五色ヶ原も考えていましたが、そんな天気ではなさそう…。
明るくなる頃には山にかかる雲はなくなりました。あとは高いとこにある雲が取れてくれれば。雷鳥沢のキャンプ場から直で一の越への登山道を辿ります。立山の峰々に囲まれた広大なお花畑の道はロケーション最高!ただ、雄山などの西側にあたるため、日が照り始めるのは遅そうです。キャンプ場から夕方の散歩にいいとこかも。
途中、室堂への道を分けます。ぼーっとしてたら室堂の方に行ってしまいそう。エアリアにも迷マークが付いてました。キャンプ場から室堂はいつもウンザリするので、こちら経由もいいかもしれません。時間は少しかかりそうですけど…
キャンプ場から一ノ越へと至る道
立山の陰になって朝は日が当たるのが遅い
大日岳には日が当たってる
一の越直前で室堂からの道に合流。高原バスの始発前なので、まだ人は少ないです。昨日は渋滞で雄山に登るの断念した人がいたとか…?一の越まで登ると反対側の山々が見えてきます。なんだか立山以外の山は雲が少ないように見えますね~。立山上空には薄いけどずっと雲が居座っております。
一ノ越より 烏帽子岳や不動岳あたり
雲が一ノ越を越えてきた!
さて、久しぶりに立山縦走です。雄山への道は急でガラガラで大変だけど、ここは観光客風の人の比率が高いです。とりあえず雄山って感じなんでしょうね。雄山の山頂でやっと日が刺してきました。やっぱ太陽当たると景色が映えます。雄山を超えると別山の向こうに剣岳!このあと徐々に雲が増えてきて、剣岳はこれっきりとなりました。
紅葉の時期に内蔵助谷から立山に登って、タンボ平の道を下りたことがあります。その時以来の雄山-大汝山-富士ノ折立となります。この先の真砂岳や別山はかなり久しぶり。内蔵助カールや真砂沢はまだスキーが楽しめそう。どちらもGWに一度滑っていますが、また滑りたくなりました。ロケーションが凄いですからね。
御前谷
龍王岳
雄山から室堂方面
雄山山頂 まだ人は少ない
別山の先に剱岳
雄山から大汝山へ
大汝山をあとに富士ノ折立へ
立山最高峰であります大汝山
富士ノ折立から内蔵助谷を見下ろします
天気が悪くなれば大走り経由の下山も考えていましたが、すぐに降ってきそうな雰囲気ではないかな。…と思ってたけど、別山に登る間にどんどん雲が増えてきました。別山山頂ではポツポツと雨が…。まだ小降りなので北峰にも足を伸ばしておきました。ここからの剣岳が見たかったけど、これじゃあ無理…。南峰に戻る時に雷鳴が!離れたとこで鳴ってたけど、今日は予報通りに降ってきそうだな。
剣御前小舎で少し休んで最後の下り。ここまで雨はパラパラ程度しか降ってません。しかし、少し下りたあたりで大粒の雨。一度はやんだけど二度目でザックカバー装着。三度目でカッパの上を着ます。強弱を繰り返しながら降り続けました。
真砂岳へ まさに岩から砂の山に
真砂沢 また滑ってみたい!
別山の北峰にも立ち寄っておきました
雷鳥沢のキャンプ場 だいぶ減ったかな
雨は降ってるんですが、テントが張ってあるというのは大きい!雨の中テント立てるのは惨めですからね…。キャンプ場に着いた時はちょうど小止みになり、片づけもはかどりました。雷鳥沢ヒュッテで無事にビールも調達。まだお昼過ぎで時間はたっぷり。のんびりもいいけど、雨だとテントに閉じこもりなので辛いとこだな。時々やむ時間もあったけど、ほとんど降ってたような…。
立山3日目は雷鳥沢キャンプ場から大日岳経由で称名滝まで降りるつもりにしてました。ところが、とうとうご長寿迷走台風5号が接近してきます。午後には影響がでそうな予報。歩いている時の雨ならまだしも、バスを待ったり乗ったり、車の回収の時に雨に降られるのは惨め…。T世さんの体調も芳しくないこともあるし、奥大日岳を往復してアルペンルートで下りるということにしました。
今朝も4時に起きます。暗いけど晴れてるみたい。台風近付いてて空気は湿っぽいけど、空はスッキリと晴れています。なんとか奥大日岳往復する間はもってもらいたいな。月曜日だけどテントはそこそこあります。ただ、学生比率が高いかな。滋賀県の高校のテントが目立ちました。
湿地帯につき周囲にテントなし
6時前に出発するんですけど、立山が壁になってなかなか日が当たりません。川を渡ったらすぐにいい感じのお花畑なのに、勿体ない…。まあ、帰りに期待するか。稜線に上がったところで、ちょうど日が当たり始めました。花は雪が融けるタイミングで咲くので、もう既に終わったところ、ちょうど旬なところ、まだこれからのところ…が点在しています。まあ、とにかくチングルマが目立ちますね。確かここらへんにピンクのチングルマがあるはずですが、それは見当たらず…
展望も素晴らしいです。室堂や弥陀ヶ原には朝日が当たって鮮やかです。対して剱岳は逆行になるため白黒。剱岳はかなり太陽が高くならないと色が出てこないでしょう。ま、岩岩だから色味は少ないけど…。南の空に湿っぽい薄雲があります。今のところ天気急変しそうではないです。写真映えする雲はかえって歓迎だったりして…。
室堂に太陽が当たってきました
奥大日岳
手前のピークのトラバース
弥陀ヶ原~天狗平~室堂
中大日岳と大日岳
懐かしの赤谷山 奥は後立山
奥大日岳までの間は数人すれ違ったのみ。山頂にも2名いただけ。平日の奥大日岳となると、こんなもんなんですね。大日岳までの山並みが気持ちよさそうなので、やっぱり歩いても良かったかな…って気にもなりますね。でも、先は長いので天気は心配です。あと、湿気が多いのか、槍&穂高や笠ヶ岳など遠くの山々がハッキリと近くに見えるような気がしました。
せっかく奥大日岳だけの往復で時間があるので、東側のピークにも立ち寄っておきます。実はこっちの方が5m高くなっているのであります。東側に邪魔するものがなくなったので、東側の展望が良好です。剱岳の見え方が良かったかな!東側ピークと西側ピークの間の頂稜はロケーション素晴らしかったです。
富山平野と富山湾
槍ヶ岳、水晶岳
東側のピークにも立ち寄ります
東側ピークの末端に立つ
奥大日岳の頂稜はよい雰囲気
雲がまたいい感じだな
キャンプ場まで戻ります。戻る時の方がたくさんすれ違いました。始発のバスで上がってきた人なのか、室堂で泊まっていた人なのか…?雲は少し増えたけど、まだまだ晴れ間が多く、奥大日岳往復を堪能しました。山頂だけでなくて、道中がずっといいのがいいですね。
雷鳥沢に戻ります
ところどころハクサンイチゲが群落に
稜線を離れてお花畑の中の木道を
朝は日陰だったところも今は鮮やか!
テントをたたんで室堂へ。みくりが池温泉経経由が早いけど、下山モードで登るのがね…。きのう一ノ越に行く時に通った道で、途中から室堂への分かれ道がありました。これで室堂まで行ってみよう!きのうは早朝で日が当たらなかったけど、この時間はしっかり太陽を浴びています。立山の峰々に囲まれたこの大お花畑はロケーション最高です!
テント撤収!
昨日も歩いた一ノ越への道
今日は晴れててナイスロケーション!
龍王岳に向かって
一ノ越への道はいいとこ辿ってます
一ノ越と室堂の分岐を右に進みます。ずっと緩く登るのかと思っていたら、谷に向かって丸太階段の急降下。対岸には石畳の道のようなのが続いているのが見えます。谷を渡るところで道が不明瞭になり、道標も見当たらない…。対岸から見えた石畳は水路のようになっていました。一定の傾斜で続いているので、もしかしたら軌道があったのかも…と思ったり。この石畳を辿ると、最終的に室堂から少し一ノ越方面に進んだところに合流しました。室堂は思いっきり観光地だけど、やっぱりいいとこです。
一転、室堂への道はなんだか…
作業道のようなところを辿って
やっと室堂のメインルートに合流
観光地だけどナイスロケーション!
乗り物に乗って歩かずコレが見られるなんて!
月曜のバスの混み具合は如何に…。バスターミナルに着いて、とりあえず切符売り場へ。整理券とかはなくて並んだ順のようです。2つ目のバスに乗れました。ケーブルカーもすんなりと乗れ、混雑するところは平日に限るな…と思ったのでした。立山駅から1キロ弱歩いて車の回収。さすがに河原の駐車場はもうガラガラでした。
室堂に着いたあたりから、立山の主峰には雲がかかり始めていました。車を回収して温泉に向かうと、ポツポツと小雨が降り出します。ナイスタイミングでした。下界の暑いのなんの…。温泉は昨年にも行ったグリーンパーク吉峰。下山後ラーメンは魚津の『やまや』というラーメン屋。駐車場がないので電鉄魚津駅に停めて歩きました。このあと『水だんご』を求めて少々彷徨ったのでした。