2015年夏 北アルプス縦走 8泊9日9日目 池ノ平から黒部ダムに下山池ノ平小屋→二股→ハシゴ谷乗越→黒部ダム 朝の裏剱
2015年夏の北アルプス9日間の山歩きも最終日。長いようで短いというか、過ぎてみればあっという間の9日間。とにもかくにも天気に恵まれた9日間。今までカッパを一度も着ずに済みました。多分、今日もカッパ不要の天気が続くはず。目を覚ましてテントから顔を出すと、雲一つなく剱岳がクッキリとした姿を見せております。 ■赤く染まる剱を見ながら朝の準備今日は最終日。今回の最北の山であります池ノ平山は昨日登頂済で、今日は黒部ダムに降りるのみ。気分は完全に下山モードであります。とはいってもコースタイムは10時間もあるという…。しかも登山道は恐らくきっちり整備はされていない…と思われる。なんだか9日間で一番気の進まない日になってしまいました。でもでも、真砂沢ロッジ〜ハシゴ谷乗越〜内蔵助平は未踏の登山道。今回の目的であります、まだ歩いたことのない登山道を歩く…に合致するんです。
■朝の裏剱を見ながら二股へと下りますまずは仙人峠までは緩い登り。峠からは一気下りとなりますが、前を歩く人が道を譲ってくれず、仕方ないので写真を撮りながらのんびりと。写真を撮りたくなる景色がそこにあるから良かったです。登ってきた時と逆で、小窓の展望から三ノ窓雪渓の展望へと移り変わっていきます。もうすぐ二股というところで、金沢の人に追い付きました。川に降りたところで一緒に休憩し、ここでお別れ。
■二股からハシゴ谷乗越へ真砂沢ロッジの手前のハシゴ谷乗越への分岐までは、きのうの道を戻ることになります。カッタルイけどまだ日陰で涼しくて快適。雪渓の対岸に赤リボンがぶら下がってて、そこから取り付きます。グイッと登り、ダーッと降りて下流の道と合流。ここからは浅い沢形の岩ゴロを登ります。途中で開けたガレがあって、そこからは剱岳の展望が良好。学生さんが休んでました。 しばらくでヘルメット付けた3人組に追い付きます。すごい遅いのに前に行かせてくれません…。『後ろから一人…』と最後尾の人が言ってるのに、『もう少しいいんじゃない…』とか言ってた。この3人にだいぶ付き合わされてしまいました。おかげでハシゴ谷乗越で休憩予定だったけど、3人の後で休めたので、水だけ飲んですぐ出発。 二股の吊り橋
■ハシゴ谷乗越から内蔵助平へハシゴ谷乗越からは黒部川に出合うまでずっと下り。真砂沢ロッジから乗越の間はボチボチの整備具合だったけど、乗越からの下りは結構ヤブっぽい感じ。道は広いけど丈の高い笹が覆い被さってきています。鬱陶しかったけど、主に最初の間だけだったので我慢できました。平坦になると朝日沢形の岩ゴロを歩くように。内蔵助平まで長かったなあ…。
■内蔵助谷沿いの道が意外と険しい・・・内蔵助平でひと休み。沢の傍らでの休憩は気持ちいいです。顔を洗ったり、手を濡らしたりでリフレッシュできます。冷たい水も飲めるし。内蔵助平からは急傾斜で落ちていく内蔵助谷沿いの道を下ります。沢沿いの道は荒れやすいんでしょうけど、崩れている部分がだいぶ多かったです。以前、GWにスキーで登ったけど、以前よりも苦労しそうな気が…。GWの内蔵助平定着スキーはまたやりたいと思っているけど、内蔵助谷の登りがちょっと不安だ…。
■最後の登り、黒部ダムの堰堤への登りが大変なんです黒部川と合流するところで休憩。下ノ廊下方面はさすがにまだ未開通ですね。黒部川沿いになるとダム側から涼しい風が吹いてきます。観光放水による風なのかなあ…?内蔵助谷とダムの間の道は、草刈りされた直後のようでした。一ヶ所、危うい雪渓をくぐる場面があって、いいのかなあ…って感じでしたが。もう少しと思うとダムまで長いです。 ダムが見えてきて桟橋を渡って右岸へ。ここからダムの堰堤上まで200mの登りが待っています。まさに最後の登り。ずっと下っていたので登りが痺れます。携帯通じたのでバスの時間を見ながら登ってたら、頑張れば11:35に乗れそうな雰囲気。頑張り過ぎてバスの駅の入口を通り過ぎてしまって、屋上の展望台まで上がってしまいました。降りて探すのもアレだったので、柵を乗り越えて観光客エリアに。黒部湖と赤牛岳の展望良好。今日はバス乗り場に降りたらちょうど出発したことでした。最後にオチが付いたけど、待合室でゆっくり休めて良かったということで…。
待ってる間にビールの一杯でも飲みたかったけど、黒部ダムのバス乗り場にはビールなし。扇沢で間があればと思ってたけど、もう路線バス来てたし…。大町駅で大糸線の待ち時間に…と思ったら、数分で電車はやってきたし…。こんな時に限って最高の乗り継ぎだったのでした。結局、家に帰ってコンビニで買ってきてやっと飲めたのでした。
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