2015年夏 北アルプス縦走 8泊9日


9日目 池ノ平から黒部ダムに下山


池ノ平小屋→二股→ハシゴ谷乗越→黒部ダム




朝の裏剱

■2015年8月9日(日) ■北アルプス ■天気:晴れ ■メンバー:ひとり
 コースタイム 池ノ平(5:08)⇒二股吊り橋(6:15〜25)⇒ハシゴ谷乗越分岐(7:11)⇒ハシゴ谷乗越(8:12)⇒内蔵助平(9:04〜14)⇒内蔵助谷出合(10:08〜15)⇒黒部ダム下(10:54)⇒黒部ダム(11:34)

休みを9日いただき、8泊9日で北アルプスを歩いてきました。上高地から槍を素通りして西鎌尾根へ。三俣で3連泊して黒部源流部を巡り、立山へと縦走し、締めは池ノ平山。テーマは通ったことのない登山道、久しぶりの登山道を歩く…です。9日間歩いて一度もカッパを着ずに済みました。お天気に感謝です!

 ※2015年夏北アルプス縦走の表紙(概要)はこちら

行程 天気
8/1 上高地〜横尾〜殺生ヒュッテ  晴れ
8/2 殺生ヒュッテ〜双六小屋〜三俣山荘  晴れのち時々くもり
8/3 三俣山荘〜雲ノ平〜大東新道〜薬師沢小屋〜祖父岳〜三俣山荘  晴れのちくもり 午後一時雨
8/4 三俣山荘〜鷲羽岳〜水晶岳〜温泉沢〜高天原〜岩苔乗越〜三俣山荘  晴れのちくもり 午後一時雨
8/5 三俣山荘〜黒部五郎岳〜薬師峠  晴れのちくもり
8/6 薬師峠〜薬師岳〜五色ヶ原  晴れのちくもり
8/7 五色ヶ原〜室堂〜剱沢  晴れのちくもり
8/8 剱沢〜二股〜仙人池ヒュッテ〜池ノ平⇔池ノ平山  晴れ
8/9 池ノ平〜二股〜ハシゴ谷乗越〜内蔵助平〜黒部ダム  晴れ

2015年夏の北アルプス9日間の山歩きも最終日。長いようで短いというか、過ぎてみればあっという間の9日間。とにもかくにも天気に恵まれた9日間。今までカッパを一度も着ずに済みました。多分、今日もカッパ不要の天気が続くはず。目を覚ましてテントから顔を出すと、雲一つなく剱岳がクッキリとした姿を見せております。

■赤く染まる剱を見ながら朝の準備

今日は最終日。今回の最北の山であります池ノ平山は昨日登頂済で、今日は黒部ダムに降りるのみ。気分は完全に下山モードであります。とはいってもコースタイムは10時間もあるという…。しかも登山道は恐らくきっちり整備はされていない…と思われる。なんだか9日間で一番気の進まない日になってしまいました。でもでも、真砂沢ロッジ〜ハシゴ谷乗越〜内蔵助平は未踏の登山道。今回の目的であります、まだ歩いたことのない登山道を歩く…に合致するんです。


朝の裏剱

■朝の裏剱を見ながら二股へと下ります

まずは仙人峠までは緩い登り。峠からは一気下りとなりますが、前を歩く人が道を譲ってくれず、仕方ないので写真を撮りながらのんびりと。写真を撮りたくなる景色がそこにあるから良かったです。登ってきた時と逆で、小窓の展望から三ノ窓雪渓の展望へと移り変わっていきます。もうすぐ二股というところで、金沢の人に追い付きました。川に降りたところで一緒に休憩し、ここでお別れ。


だいぶ日が登ってきた


三ノ窓雪渓

■二股からハシゴ谷乗越へ

真砂沢ロッジの手前のハシゴ谷乗越への分岐までは、きのうの道を戻ることになります。カッタルイけどまだ日陰で涼しくて快適。雪渓の対岸に赤リボンがぶら下がってて、そこから取り付きます。グイッと登り、ダーッと降りて下流の道と合流。ここからは浅い沢形の岩ゴロを登ります。途中で開けたガレがあって、そこからは剱岳の展望が良好。学生さんが休んでました。

しばらくでヘルメット付けた3人組に追い付きます。すごい遅いのに前に行かせてくれません…。『後ろから一人…』と最後尾の人が言ってるのに、『もう少しいいんじゃない…』とか言ってた。この3人にだいぶ付き合わされてしまいました。おかげでハシゴ谷乗越で休憩予定だったけど、3人の後で休めたので、水だけ飲んですぐ出発。


二股の吊り橋


真砂沢ロッジ手前の雪渓


小さく見えるピンクテープがハシゴ谷乗越への道の取り付き

■ハシゴ谷乗越から内蔵助平へ

ハシゴ谷乗越からは黒部川に出合うまでずっと下り。真砂沢ロッジから乗越の間はボチボチの整備具合だったけど、乗越からの下りは結構ヤブっぽい感じ。道は広いけど丈の高い笹が覆い被さってきています。鬱陶しかったけど、主に最初の間だけだったので我慢できました。平坦になると朝日沢形の岩ゴロを歩くように。内蔵助平まで長かったなあ…。


開けたガレから見た剱岳


内蔵助平と針ノ木岳など


富士の折立が見えています

■内蔵助谷沿いの道が意外と険しい・・・

内蔵助平でひと休み。沢の傍らでの休憩は気持ちいいです。顔を洗ったり、手を濡らしたりでリフレッシュできます。冷たい水も飲めるし。内蔵助平からは急傾斜で落ちていく内蔵助谷沿いの道を下ります。沢沿いの道は荒れやすいんでしょうけど、崩れている部分がだいぶ多かったです。以前、GWにスキーで登ったけど、以前よりも苦労しそうな気が…。GWの内蔵助平定着スキーはまたやりたいと思っているけど、内蔵助谷の登りがちょっと不安だ…。


内蔵助平で休憩


内蔵助谷沿いの道は登山道が荒れています


内蔵助谷は黒部川の手前は急峻な谷です


丸山東壁

■最後の登り、黒部ダムの堰堤への登りが大変なんです

黒部川と合流するところで休憩。下ノ廊下方面はさすがにまだ未開通ですね。黒部川沿いになるとダム側から涼しい風が吹いてきます。観光放水による風なのかなあ…?内蔵助谷とダムの間の道は、草刈りされた直後のようでした。一ヶ所、危うい雪渓をくぐる場面があって、いいのかなあ…って感じでしたが。もう少しと思うとダムまで長いです。

ダムが見えてきて桟橋を渡って右岸へ。ここからダムの堰堤上まで200mの登りが待っています。まさに最後の登り。ずっと下っていたので登りが痺れます。携帯通じたのでバスの時間を見ながら登ってたら、頑張れば11:35に乗れそうな雰囲気。頑張り過ぎてバスの駅の入口を通り過ぎてしまって、屋上の展望台まで上がってしまいました。降りて探すのもアレだったので、柵を乗り越えて観光客エリアに。黒部湖と赤牛岳の展望良好。今日はバス乗り場に降りたらちょうど出発したことでした。最後にオチが付いたけど、待合室でゆっくり休めて良かったということで…。


黒部川沿いの道にはまだ危うい雪渓が・・・


黒部川


ダムの手前で桟橋を渡ります


観光放水の飛沫がここまで飛んでて気持ち良かった


展望台まで登ってしまいました・・・

待ってる間にビールの一杯でも飲みたかったけど、黒部ダムのバス乗り場にはビールなし。扇沢で間があればと思ってたけど、もう路線バス来てたし…。大町駅で大糸線の待ち時間に…と思ったら、数分で電車はやってきたし…。こんな時に限って最高の乗り継ぎだったのでした。結局、家に帰ってコンビニで買ってきてやっと飲めたのでした。




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