平家平から笹ヶ峰平家平から寒風山へと通り抜けです! 笹ヶ峰への最後の登り
2016GWは西日本の山々へ! 四国は石鎚山系の笹ヶ峰に登ってきました。高藪登山口から平家平経由で笹ヶ峰に登り、寒風山トンネル登山口への通り抜けです。なかなか長くてハードでしたが、展望が素晴らしく充実の山歩きとなりました。笹ヶ峰に登るだけなら楽なルートはありますが、昨年の秋に伊予富士に登った時、平家平から笹ヶ峰にかけての山並みが良さそうだったため、この長丁場のコースとなったのでした。幸いなことにこのGWは青い山、白いヤマのまきchin隊と一緒に動いていて車が2台あります。登山口と下山口を変えることが可能なのです! 今日は2016GWの3日目。きのうの伯母子岳から四国に上陸し、マイントピア別子の道の駅で車中泊。5時に道の駅を出て、まずは下山口の寒風山トンネルへ。そのあと高藪登山口に向かうのですが、いったん里まで下りてから登り直すため時間がかかります。道も狭くてカーブ多いし…。一部だけダートでしたが、悪路でなくて助かりました。 ■高藪登山口から平家平へ登山口の少し東側に駐車スペース。平家平に登るには他にも登山口がありますが、車の回収や歩く時間を考えると、必然的にここ高藪登山口からとなります。名前は悪いんですが、実際に歩いてみると藪とは無縁の快適な道。ちょうど新緑が始まる頃で、気持ちよ〜く歩くことができました。平家平本体の登りからは笹原の急登となり、息を整えながら登ります。
■平家平はいいとこでした!平家平は丈が短めの笹原が広がる台地状の山。360度の大パノラマ!空気が澄んでいるので、遠くの山々まで見渡せます。赤石山から石鎚山へと続く山並みが一望です。中でも一番素晴らしいのが、これから歩く笹ヶ峰へと続く尾根。他の山に比べて圧倒的に笹の面積が多いですね。
■平家平から冠山へ高藪登山口から笹ヶ峰の単純な標高差は約700m。ここ平家平は1692m。笹ヶ峰が1860mなので、もうほとんど登ってしまってます。しかししかし、距離はまだ3分の1もきてないです。しかもこの先アップダウンが多いので、簡単に笹ヶ峰には着かないだろうな…。 平家平から先、エアリアによると『笹漕ぎ』『コース整備不良』の記載が…。昨年の地図なので情報が古いってことはないはず。ま、行ってみますと、稜線上は笹の丈が低いので、覆いかぶさっててもヒザ下。稜線はずれると少し笹が高くはなりますが、手で漕ぐほどではないというのが実際のところ。しばらく整備が入らず放置されてるという感じですかね。それより、ちち山手前のトラバースの方が足元斜めってて歩きにくかった。
■冠山の山頂西には展望岩峰あり!そんなこんなで冠山へ。山頂は樹林に囲まれてて展望いま一つ。途中で抜かれた地元の方が休んでおられました。山頂から西に伸びる踏み跡を辿ると、展望抜群の露岩に出ました!エアリアにある『展望岩峰あり』のとこです。西と北に開けているので、これから歩く稜線や、笹ヶ峰から石鎚山にかけての展望がすこぶる良好です!だいぶ歩いた気がするけど、笹ヶ峰はまだまだ遠いです…。
■冠山からちち山の間がこのルートの核心部冠山から先も笹が中心ですが、途中樹林帯に入ったりでモサモサした感じになります。細かい登り下りもあって間延びする区間ですね。ちち山分れの登りあたりから、スカッとした笹原が復活。ちち山分れから赤石山方面への稜線には、アケボノツツジの群落が見えますね〜。あそこ歩くといい感じなんだろうな。 ちち山分れからは稜線の左側のトラバースが長く続きます。ちち山はまだか、ちち山はまだか…てな感じで。このトラバースは足元狭くて斜めってて、ちょっと歩きにくかったです。ま、実線の一般道の範囲内とは思いますが…。景色は良いのでガマンできます。ちち山直下で山頂に向けて直上する道に。これがまた急斜面で、ボチボチ疲れてきていた足に堪えます。何度も立ち止まりながら登ります。 やっとの思いで登り上げたちち山山頂には岩が2つであとは笹原。休めるのは岩しかなくて困ったけど、ちょうど出発していく人と入れ違いで休めました。ちち山も展望いいですね〜。笹ヶ峰はもう遠くないです!登りも緩く見えます。もうお昼前になるけど、今日もほとんど雲が出てきません。この長丁場の日に安定して晴れてくれてありがたい限りです。
■5時間かけて笹ヶ峰の山頂です!笹ヶ峰とちち山は5mしか変わりません。ちち山から急降下して、笹ヶ峰へは緩〜く登ります。この笹ヶ峰への登りが何とも言えず気持ち良かったです。ちち山で少し左に折れる形になるので、今まで歩いてきた山並みがいい角度で眺められます。尾根上に乗ると、右手には瀬戸内海と沿岸の市街地が…。そして、なだらかな登りの先に笹ヶ峰。 約5時間かけて笹ヶ峰に到着です。山頂はなんだか殺風景でつまらない感じ…。笹ヶ峰は山頂そのものよりも、笹で覆われた重厚感のある山容を周囲から見る方がいいですね。とはいえ、本日のメインの山ですので、ゆっくり40分の大休止です。風もなく穏やかで、いつまででも休んでいられそうです。というか、疲れて歩き出せない・・・?
■笹ヶ峰から寒風山へと下っていきます一応ここから下山ということですが、まだ寒風山の登り返しを残しています。稜線を下っていると、みるみる笹ヶ峰が離れていきます。やはり笹ヶ峰は少し離れた位置から見るのがカッコイイですね。何度も何度も振り返りながら歩いていました。 だいたい下って、寒風山の登りになるかと思いきや、ここからアップダウンが連続。急な岩場とかもあって、疲れた身体にジャブが効きます。このあたりからステンレス製のハシゴだったり、手すりだったり、道標だったりが目立ち始めます。きっと地元のステンレス屋さんが作ったんだろう…と勝手な想像をしながら歩いていました。
■最後のピーク寒風山、そして無事下山!きつい寒風山の登り、最後の登りと言い聞かせながら、頑張って足を進めます。登り切った最後の山頂、寒風山は絶景ナリ!鞍部越しに見る笹ヶ峰の立派なこと!そして、平家平から歩いてきたルートが一望できます。寒風山の山頂も心地よく、根が生えてしまいそうでした。長い長い今日のコースも大詰め。あとは下るだけ。1ヶ所小さな登り返しがやけに堪えたけど、ほぼ順調に下っていきました。桑瀬峠からは昨秋にも歩いた道。ここは足に優しい下りで助かります。そして、無事寒風山トンネルの登山口に下山!
■下山後のお楽しみは・・・下山後のお楽しみの前にやることが…。車の回収です。1時間くらいはかかったのかなあ…?その日の行動を頭の中で計算する際、どうもこの下山後の車の回収が過小評価されがち。降りてからの時間が押してしまいます。今日は下山が遅かった上に、車の回収にも時間がかかり、もう下山後のお楽しみって雰囲気ではないです。道の駅木の香で温泉に入った後に車の回収。そして、再び道の駅木の香で夕食。日常業務的な温泉と夕食となりました。このあと、明日の三嶺に備えて、道の駅大歩危まで移動。
2016年のGWは山スキーはせず、四国を中心に近畿や中国地方の山を巡ってきました。10日間の長旅には青い山、白いヤマのまきchin隊が付き合ってくれました。車2台で動くので面倒な反面、登山口と下山口が変えられるという大きなメリットが!そのメリットを最大限生かす予定を組みました。登った7つの山、全て登山口と下山口が違う通り抜けルートに!ホントに中身の濃い山歩きができました。
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