東赤石山−西赤石山 縦走筏津からの登って縦走して、東平に降りました! 西赤石山のアケボノツツジ カブト岩より
2016GWは西日本の山々へ! 2016年GW後半戦のメインイベントは赤石山。筏津登山口から荒々しい東赤石山(二百名山)に登り、アケボノツツジ咲く西赤石山へと縦走し、東平へと下る充実のロングルート。こんな通り抜けプランが可能なのも、一緒に回っている青い山、白いヤマのまきchin隊がいてこそ。車が2台あるというのはホント便利ですね。1日で2日分楽しめるわけですから。天気にも恵まれました。 泊まっていた道の駅とよはまから別子銅山跡のある東平へと向かいます。高速を走ってたら、なんとパンク!快晴なのに今日1日棒に振ってしまう…。パンクしたのが左側後輪で助かりました。右往左往しながらも無事スペアタイヤに交換。約30分?のロスタイムで済み、予定通り山に行けて良かった…。右だったら危ないので#9910に連絡&JAF呼んだだろうな…。ホントは左でも#9910には連絡しないといけないか…。。 ■筏津から東赤石山へまずは下山口の東平へ。ここに1台デポ。観光地なので駐車場は大きいです。奥に登山者用駐車場もありました。そしてウチの車で登山口の筏津へ。距離は30キロ程度だけど、道が悪いので1時間近くかかります。しかも、スペアタイヤ履いてるので、一応スピードは控えめに…。筏津登山口の道沿いが広くなってて数台駐車可。橋を渡ったところに大きな駐車場があり、そこに止めました。 登り出しは杉の植林地。尾根を回り込んで瀬場谷の右岸をトラバースする道へ。なかなか標高は稼いでくれませんね。東赤石山に登るので、橋が架かっている分岐は右へ。支流の渓谷美を楽しみながら登ります。地図の水場マークのところで沢から離れるので、そこで小休止。この先は尾根でもない、沢でもない、斜面をひたすら登ります。ちょうど芽吹き始めの時期で、青空と新緑が気持ちよかったです。
■東赤石山山頂ひょっこりと稜線一段下を横切る道に出くわします。いったん左に曲がって、次の十字路を右に曲がって稜線に向けて直上。稜線直下なのに針葉樹がビッシリ生えてて、なんか変な感じ。丈は低いけど稜線に出ても針葉樹で、なんだかイメージと違う…。そして、なんと東赤石山の山頂も針葉樹が生えていたのでした。あとで色々見てたら、かつては生い茂っていただろう広葉樹は、別子銅山の影響で姿を消してしまったとか…。そういえば、足尾銅山の山も木が枯れたんだっけか…。 そんな東赤石山の山頂には2,3人いたのかな。GW中の快晴の二百名山とは思えない静かさ。山頂は岩塊が積み重なっていて展望はまずまず。北側は新居浜の街と瀬戸内海、西は西赤石山、笹ヶ峰へと続く山々、南はよくわからないけど東光盛山とか…?東は樹林に遮られて展望ナシ。 なんといっても新鮮なのは海や街が近いこと。石鎚山系は全体的に海から近いけど、その中でも赤石山はとくに近いです。海から10キロそこそこですからね。東赤石山の標高は1700mほどですけど。例えば立山だと3000mあっても、海から30キロくらい離れています。海からのせり上がり具合いでは赤石山の勝ち!
■東赤石山からは岩稜帯の難所が続きます西赤石山に向けて縦走開始です!東赤石山から八巻山を経て石室越までの間は、なかなかの険しい岩稜帯でした。地図の登山道は実線で引かれてるので無警戒。とくに下調べもせず…でした。岩場自体の難易度はともかく、稜線の道はほとんど整備されてないですね。ペンキ印とかも少なく、ロープや鎖は一切ナシ。踏み跡は錯綜しているので、正しいのか間違ってるのかもよくわからなかったです。 コースタイムは随分長めにとってあるな…とは感じてました。これなら時間稼げるかも…とか思ったけど、それは甘い考えでしたね。みっちりコースタイム分かかることに。地図見てて、なんで稜線と稜線一段下に並行して登山道があるんだろう…と不思議に思っていたんですが、謎が解けました。だったら稜線の登山道は破線にしてもいいような気も…。
■石室越からは一転穏やかな稜線に石室越でゆっくり休みます。ここからの道は一転して歩きやすい道に。というか、稜線一段下の道はずっとこんな感じだったんでしょうね。スタスタ歩けるので、景色もどんどん変わっていきます。目の前にある前赤石山は山腹トラバース。ひと登りしたピークが物住頭です。物住頭は何て読むんでしょ?『ものずみのあたま』でいいみたいですね。 物住頭から西赤石山までは緩く下って緩く登る道。なんか安心感?がありますね。両側の斜面も緩く広がってるからかな。マッタリ系って感じです。左側の斜面のカラマツの新緑がなんとも良い雰囲気出してました。
■西赤石山山頂西赤石山に到着です。東赤石山と違って優しい山容です。東赤石山は二百名山で岩稜があって、橄欖岩にはたくさんの種類の花が咲くそうな。花の百名山でもありますしね。四国の中では種類も数も一番みたい。対するここ西赤石山はこの時期のアケボノツツジの人気がダントツ。あとは紅葉くらいとか。山頂にいた時間帯が違うので何とも言えないけど、今日は西赤石山の方がずっとお客さん多かったと思われます。恐るべし花人気! 展望はいいですね〜。東赤石山方面は石室越付近が壁になってて、東赤石山の山頂がチラッと見えるだけ。そういえば、東赤石山の山頂からも西赤石山の山頂がチラッとだけ見えていました。5月1日に歩いた平家平〜冠山〜笹ヶ峰の稜線が近くなりました。この山並みの存在感が大きくて、笹ヶ峰から瓶ヶ森にかけての主稜線は、間から主要なピークが見えるのみ…。
■アケボノツツジの展望台 カブト岩へ別子銅山跡のある東平(とうなる)へと下ります。ルートは2通り。稜線通しに歩いて銅山越から下降するものと、西赤石山からカブト岩経由で下るもの。地図にはカブト岩のとこに『アケボノツツジビューポイント』とあるので、こっちでしょ!ロープが設置された急坂を下ると、その先にカブト岩。カブト岩は大きな単体の岩ではなく、岩屑が積み重なった塚のようなピークでした。 カブト岩から振り返りますと…西赤石山の西斜面は一面のアケボノツツジ!これはこれで凄いんですけど、ピーク時にはもっとピンクに染まるんでしょうね。山頂あたりにはツボミが多く見られましたんで。天気はゆっくり下り坂のようで、空が青くなくなってきたのがチョット残念…。カブト岩周辺、この時間なのに結構な人。お昼時なんかは混んでたでしょうね。 アケボノツツジを堪能したら、あとは東平に向けて下るのみ!…なんですが、カブト岩とアケボノツツジに気を取られてて、東平への下り口がわからない…。少し戻って、近くにいたおじさんに教えてもらって、無事発見。しばらくは下りながらのアケボノツツジ見学でした。
■あとは東平へと下るのみアケボノツツジ地帯が終わると、あとは杉林の単調な下り。飽き飽きしてきたころに、軌道跡と思われる水平動のような道に。はじめは雰囲気が面白かったりだったけど、高度を下げてくれないので、またもや飽き飽きモードに。軌道跡は一本松までで、そこから急下降して東平の観光地エリアに降り着きました。あとは遊歩道を歩いて駐車場へ。
■下山後のお楽しみは・・・下山後のお楽しみ…といきたいとこですが、今日は時間がおしててお楽しみどころじゃないです。車の回収で1時間以上。そして、新居浜でパンクしたタイヤの交換。そのあとマイントピア別子に戻ってきて、やっと温泉に入れます。夕食はコンビニで夜の宴会分と一緒に買い出しです。トラブルもあったりで長い一日となりました。でも、予定はちゃんと消化できてよかった! 2016年のGWは山スキーはせず、四国を中心に近畿や中国地方の山を巡ってきました。10日間の長旅には青い山、白いヤマのまきchin隊が付き合ってくれました。車2台で動くので面倒な反面、登山口と下山口が変えられるという大きなメリットが!そのメリットを最大限生かす予定を組みました。登った7つの山、全て登山口と下山口が違う通り抜けルートに!ホントに中身の濃い山歩きができました。
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