 |
北アルプス山スキーの聖地である白馬。その中でも栂池スキー場からのアプローチは、厳冬期から残雪期まで大勢の山スキーヤーで賑わう。メインルートにはゲレンデからはみ出してきたような、いわゆる「バックカントリースキーヤー」から、一昔前のいでたちの「山スキーヤー」が入り混じっている。ルートは無数にある。メインルートはダダ混みだが、一歩はずれると静かな山スキーが楽しめる。
|
HOME > 山スキールートマップ > 栂池〜白馬エリア |
|
 |
|
ハクノリノーマルルート@ |
ロケーション 体力度 難易度  |
|
栂池スキー場をベースとする山スキーで、基本中の基本となるのがここ。スキー場トップから栂池自然園、天狗原を経由して、白馬乗鞍岳の東面に広がる無木立大斜面を滑るというもの。白馬に来るならまずここから!って感じの白馬入門コースという位置づけ。
ここは少々の吹雪だろうが、平日だろうが、天狗原まではまずトレースが付いている。3月になってロープウェイが動き出し、ヘリスキーも始まると、行列ができるほどの混雑になる。当然斜面もギトギトになる。
こんな大混雑のルートだが、少し外れると静かなエリアが広がる。3月になるとかなり規制がうるさいだけに、具体的なルートは差し控えておきます。自力で探して、自己責任で楽しみましょう! |
天狗原の登りは白馬三山の眺めヨシ! |
|
 |
白馬沢右俣A
|
ロケーション  体力度  難易度    |
 |
上部は広い中斜面で、中盤になるにつれて幅が狭まり斜度も増す。吸い込まれるようにしてノドを通過すると、下部は大雪渓かと間違えるほどの広い斜面。滑りごたえがあり、ロケーションも楽しめる好ルートだ。
アプローチ的には栂池自然園からの方が早くて楽。でも、降りる場所が違うのが難点。時間はかかるが、ボクは猿倉から登って、猿倉に降りた。大雪渓を登り、白馬岳を越え、三国堺から少し登るところから滑り出す。雪が安定していれば白馬沢右俣を直に登れるが、雪崩と落石の恐怖あり!
その年にもよるが、GWを過ぎてからが白馬沢右俣を滑る適期でしょう。あまり早い時期に入らないように!
|
中央の斜面が白馬沢右俣 |
過去の日記はこちら ⇒ 2006年5月 |
 |
金山沢B
|
ロケーション  体力度 難易度   |
 |
白馬の街から小蓮華山方面を見ると、稜線から幅広の斜面が広がっているのが見える。これが金山沢の源頭部。縦よりも横の方が広いくらいだ。3月になって雪が落ち着きだすと、金山沢のシーズンが始まる。
大雪渓から登ると相当なアプローチになるので、栂池自然園から入る方が有利。車のことは考えましょう。自然園を突っ切り、船越の頭から派生する尾根に取り付く。この尾根の反対側はすでに金山沢。尾根から滑っても十分楽しめるが、やっぱり稜線から滑りたいところ。
直下は急だが、下が平地みたいになっているので恐怖感はない。中流部は手頃な斜度と変化のある地形で、とても楽しいところ。最後にノドに突入し、白馬尻の少し下に出る。ノドは割れが早く、北股入の渡渉もあるので、賞味期間は短い。GW以降は情報をゲットしてから! |
稜線直下はバカッ広い斜面 |
過去の日記はこちら ⇒ 2007年5月 |
 |
親沢横断ルートC
|
ロケーション 体力度 難易度  |
 |
栂池スキー場と白馬乗鞍スキー場の間にある親沢流域。喧騒の両スキー場だが、その間にある親沢は訪れる人も少なく、静かな山スキーを楽しむことができる。最近ではツアーも組まれていて、そこそこ人も入るが、なにしろ広いエリアなので、コース取りは自由。
栂池から鵯峰に登り、親沢に滑り込む。1450m付近で1598m(若栗の頭)に登り返す。そこから黒川沢へと滑り、最後は白馬乗鞍スキー場に出る。滑る斜面は北東〜東に面しているので、パウダー率は高い!
このルート、色々なバリエーションがある。鵯〜奥鵯はどこでも滑れる感じ。若栗の頭からも何通りかのルートがある。裏ヒヨだけ滑って登り返す人も多い。両スキー場間は歩いてもたいしたことないので通り抜けたほうが充実すること間違いなし! |
親沢源頭はまったりしている |
過去の日記はこちら⇒ 2005年2月 2007年3月 2009年1月 |
 |
天狗原〜横前倉山ルートD
|
ロケーション 体力度 難易度   |
 |
栂池の北の方の地形図を眺めていると、等高線がきれいに並んだ横前倉山が目を引く。この北東面を滑るのがこのルート。実際に滑ると地図で想像するほどスッキリしていない。長いアプローチと長い下山を考えると、この斜面だけを目的にすると疲れるかも・・・?アプローチを含め、クラシックルート的に臨むと充実するのではないか。
天狗原から千国揚尾根を辿る。ギリギリシールなしで風吹大池へ。ここでシールを付けて横前倉山へ。きれいに並んだ等高線を滑り、深い溝に挟まれた夏道の通る地点を目指す。温泉マークのあるところだ。ここにちゃんと乗ることが、このルートの核心でもある。地図は読みにくいので、GPSがあれば威力を発揮してくれるだろう。下山は土沢の林道を滑ったが、かなり危ない林道だった。ここは少し登り返しても、右岸台地の林道を下るべし。 |
横前倉山の斜面を見おろす |
過去の記録はこちら ⇒ 2006年3月 |
 |
紙すき山牧場ルートE
|
ロケーション 体力度 難易度  |
 |
栂池から天狗原に登り、千国揚尾根、蒲原山を経由して紙すき山牧場に降りるクラシックルート。滑る楽しみは少ないが、変化に富んだ地形はツアー的には満足できそう。少しでも滑りたい人は、風吹大池からDの横前倉山へ行くとよいかも。
ボクが行った時は、天狗原から唐松沢源頭経由で行ったが、途中から斜度が緩くなりはかどらない。また、谷が割れていると高巻きになるので、千国揚尾根を辿った方が効率が良いと思う。箙岳の斜面は調子に乗って滑ると谷に向けて降りてしまうので、確実に尾根に戻るように気を付ける。
蒲原山から紙すき山牧場に向けて滑るが、ボクの時は濃霧でホワイトアウト状態。晴れていれば楽しい斜面が時々出現。牧場はきっと良い場所だ。 |
唐松沢源頭はいいところ! |
過去の記録はこちら ⇒ 2008年4月 |
 |
山ノ神尾根F
|
ロケーション 体力度 難易度  |
 |
天狗原から山ノ神尾根を辿って白馬乗鞍スキー場に至るクラシックルート。滑りを楽しむのは厳しいが、のんびりツアーで臨みましょう。
天狗原で方向をしっかりと定め、千国揚尾根に入らないように注意。ダラダラと滑り、時々出てくる登り返しは巻いたりしながら、だましだましクリアー。山ノ神からの下りは地形がとっても複雑なので要注意。赤倉山の方にだけは行かないように。1534mあたりから黒川沢に滑りこめば、白馬乗鞍スキー場に出ることができる。
ボクが行った時は1名ボードがいたので時間を食った。暗くなったので黒川沢には入れず、稗田山に登りコルチナスキー場に抜けた。 |
広い山ノ神尾根からの白馬乗鞍岳 |
過去の記録はこちら ⇒ 2004年2月 |
 |
滝見尾根から蓮華温泉G
|
ロケーション 体力度 難易度  |
 |
白馬乗鞍岳から北に伸びる滝見尾根。この尾根が目的というよりも、蓮華温泉へのアプローチ的なルートだ。2005年にトレースした時も、蓮華温泉から木地屋に抜けるクラシックルートにつなげた。
ハクノリ東面の大斜面を登り、いったん白馬大池に降りる。そして、白馬乗鞍岳の最高点である2469mへ(登らなくても巻ける)。ここが起点。あとは尾根通しに滑るが、けっこう滑りにくかったりする。2308mからは適当なところから蓮華温泉に続く谷に入るが、早く入りすぎると悪いらしい。 |
蓮華温泉手前からの滝見尾根 |
過去の日記はこちら ⇒ 2005年4月 |
 |
振子沢から蓮華温泉G
|
ロケーション  体力度 難易度  |
 |
滝見尾根同様、振子沢も蓮華温泉へのアプローチに使われることが多い。ただ、振子沢の源頭部は段々状の快適斜面で、北に面しているのでパウダー率が高い。蓮華温泉に抜けなくても、源頭部で遊んでても楽しいところ。
天狗原から千国揚尾根の西側の谷に入る。カンバの疎林で気持のよい斜面が続く。谷が深くなるあたりで、左の台地に上がり、1632mの左で隣の沢に乗り換えるのがポイント。ツアーコースなので標識が出ている。あとはハーフパイプのような谷を降りて行くと、蓮華温泉への車道にぶつかる。
最近では雪の少ない年には、下部で谷が割れて通行不能になることが多いので注意。 |
振子沢源頭は気持のよい斜面が広がる |
過去の日記はこちら ⇒ 2003年GW 2007年GW |
HOME > 山スキールートマップ > 栂池〜白馬エリア |
|